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    日本リハビリテーション専門学校は作業療法士、理学療法士を育成している専門学校です。

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相手の立場になって

皆さんこんにちは。作業療法学科教員の阿部です。
今回は認知症の記憶についてお伝えします。

症状の一つに記憶の障害があります。

記憶の障害は進行していくと
数分前の出来事を憶えていらないだけではなく、
昔に体験した懐かしい記憶までもが
思い出せなくなってしまいます。

懐かしい思い出(生活史)の記憶を
『エピソード記憶』
と言いますが、
この記憶は新しいところから
思い出せなくなっていきます。

その他にも
『手続き記憶』
(自転車に乗るなど身体で憶えた技の記憶)

『意味記憶』
(1日は24時間など一般的な知識や情報についての記憶)
といった記憶もあります。

人は日々、
様々な経験をし、
感じ、
その事を記憶していくことで
今の自分があります。

例えば認知症の方のように
エピソード記憶(思い出)が
消えてしまったらどうでしょう。

家族との思い出や友人との思い出、
人とのつながりの思い出が
消えていってしまったなら...

自分自身の存在までもが
消えてしまうような感覚に
なるのではないかと思います。

ある認知症のご老人が
何回も昔の思い出を話していたとします。

その方は話したことを忘れるため
同じ話をしてしまいます。

そのとき、聞いている人が
「その話、さっきも聞いたよ」
と答えたら、
相手はどんな気持ちになるでしょう?

もしかするとその思い出は
その方自身を支えている大事な記憶かもしれません。

何気ない一言で思い出す機会を奪ってしまったら、
どんな気持ちになるでしょう。


古き良き時代を思い出し、
自分の存在を確かめるかのように
話をしているように感じることがあります。





私が担任をしているクラスは
今年、卒業を迎えます。

当たり前のことかもしれませんが、
相手の立場になって、
考え、
感じることのできる作業療法士

なってほしいと思います。