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    日本リハビリテーション専門学校は作業療法士、理学療法士を育成している専門学校です。

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まだまだ力が必要です。

こんにちは。理学療法学科夜間部学科長の鈴木雅男です。

みなさんは脳卒中という病気はご存知でしょうか。

脳卒中は身体に障がいを残す病気です。

患者さんはその障がいと
一生付き合っていかなければなりません。

少子高齢化といわれる現在、
脳卒中によって身体の障がいを持った方は増加しています。

今回は私が主に授業で説明している
脳卒中の理学療法についての概要を
お話ししたいと思います。


『脳卒中と理学療法』

脳卒中は三大成人病の一つと言われており、
日本人の死亡原因でも第4位と高く危険な病気です。

医学的には脳血管障害と呼び、
脳の血管に問題が生じ、関連する脳に傷害が及びます。

症状は多くの場合、
身体の半身(右側、左側)が動かせなくなる
麻痺という形で現れます
が、
問題となる血管の場所は人により異なるため、
傷害を受ける脳の場所も人によって異なります。


そのため、人により症状も重症度も異なるのが
この病気の特徴です。

つまり100人の患者さんに対して
100通りの理学療法プログラムが必要
になるので、
現場の理学療法士にとって大変なところでもあり、
また、やりがいがあるところでもあります。

脳卒中による麻痺や障がいの完全な回復は難しく、
多くは身体に麻痺などの障がいが残ります。

つまり患者さんにとっては
一生身体の不自由さが続くのです。

そして、年数がたつにつれ麻痺などの状態は、
適切な理学療法を行わなければ質的な変化が起こり、
状況によっては動きにくさが強くなることがあります。

そのため患者さんにはどんな形であれ、
一生、理学療法が必要となってくるのです。

それでは、
生涯にわたって必要な理学療法の概要を
時期に分けて説明します。

医療では主に3つの時期に分けられます。


1.急性期

急性期は病気になってすぐの時期で、
救急病院などに運ばれて間もない時期です。

病状が不安定で安静にする必要もあり、
積極的な運動はできません。

しかし安静にしすぎても、
身体は弱る一方でさらに動けなくなってしまいます。

そのため動きすぎの危険に配慮しながら、
可能な限り身体を動かし安静による弊害を
最小限にとどめる理学療法がおこなわれます。

またこの急性期の理学療法がおこなわれることで、
その後の回復期の理学療法に
スムーズに移行することが可能となります。


2.回復期

回復期は病状が安定して、
身体の状態が回復する時期
なので、
理学療法では脳の傷害によって起こる身体の麻痺や、
立つ歩くといった運動機能の回復を積極的に行います。

麻痺の回復のための運動や
再び歩けるようになるための運動
などがおこなわれるのですが、
患者さんによって症状や障がいが異なるため、
その患者さんに適した運動プログラムを作成し
実施していきます。

この時期の最大の目的は、
再び自分で歩けるように動けるように促し、
社会に復帰していくことです。

そのためには、
その患者さんを取り巻く環境
(自宅の構造や家族構成、仕事の有無など)
を把握しておくことも重要となります。


3.維持期

維持期は麻痺や運動機能の回復が落ち着いて
身体機能を維持する時期
に当たります。

この時期では獲得した能力を活用し
生活を持続する時期でもあり、
「生活期」とも呼ばれています。

理学療法としては、
獲得した能力を維持するための自己管理方法や、
生活をし易くするための環境整備
などの指導が中心となります。

しかし、自身で運動することができない場合や、
自己管理が自己流になってしまう場合もあり、
定期的に理学療法士に治療を受けることが必要です。

そのためリハビリテーション施設に通う
「通所リハビリテーション」
や、通うことが困難な場合は
「訪問リハビリテーション」
などが利用されています。

維持期では、
適切な運動をしていないと麻痺の症状が変化し、
筋肉が固くなり体が動かしにくくなることや、
歩き方が悪くなるなどの変化が見られたりします。

そうなってしまうと動きにくいから動かない、
動かないからさらに動きにくくなる、
などの悪循環に陥ります。

ですので病院の理学療法だけでなく、
その後の理学療法がとても重要であるといわれています。



以上、脳卒中の理学療法について
時期を分けて概要を話してきました。

理学療法士は様々な視点で
患者さんを支えることができる職業あり、
今現在、病院などの医療分野だけでなく、
保健や福祉分野などの地域の中で
広く理学療法士が求められています


このように理学療法士の活躍シーンは多岐に渡りますので、
現在もまだまだ理学療法士は求められています
みなさんのお力を貸していただければ幸いです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。