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作業療法学科 昼間部 4年生(2022年3月現在)

片山 彩香さん

「考える力」を育てる授業と
クラスの仲間たちとの絆の深さ

学科 作業療法学科
学年 昼間部 4年生
 
趣味/特技
  • 作業療法学科の片山彩香さんに、日リハでの4年間について「少人数制教育」や「クラス制度」にフォーカスを当てて振り返っていただきました。先生方との距離の近さやクラスメイトとの絆の強さを感じ取ることができるインタビューをお届けします。

    「少人数制とクラス制の魅力」

    Q. 片山さんにとって、日リハの4年間に渡る少人数制教育はいかがでしたか?
    もともと学校選びの段階から少人数制に魅力を感じていました。大学ではなく専門学校を選んだのもそこが大きな理由の一つです。大学はどうしても大人数に対して先生が一人という形式であり、講義も先生が一方的に話をするスタイルが多いですよね。一方で日リハの場合は、教室での先生との物理的な距離ももちろんですが、授業でわからないことが出てきた時にすぐに訊きに行けるという精神的な距離の近さもあるように思います。だからこそ、入学後にギャップを感じたりするようなことはありませんでした。

    少人数制に加えて、クラス制度も魅力の一つです。担任の先生がいてくださることで、生徒一人ひとりの性格もしっかりと把握してくださっています。「この質問ならこの子にすると面白いだろう」ということまで考えて授業をされていますし、実際その質問に対する答えから話が広がっていくので、それがエピソード記憶になってしっかり憶えることができると感じています。

    Q. 日リハで受けた授業の良かった点はどういうところがありましたか?
    決して一方通行になることはない双方向性の授業であるということです。先ほど申し上げた通り、物理的にも心理的にも距離が近いからこそ、休み時間などにサッと先生に訊きに行くことで、芽生えた疑問点がすぐに解消できます。授業に対するもやもやしたものを残したりすることなく次に進んでいける、そういう意味での質の高さを感じました。

    それを重ねていくことで、私たちも「この質問はこの先生にするといいだろう」ということがわかっていきますし、先生方からも「この子にはこういうアドバイスをするといいだろう」というポイントをお互いに理解していただけるようになります。結果的にそれが学びやすさにもつながっていきました。
  • 「学生同士の教え合いの絆」

    Q. とはいえ、4年間の学びはとてもハードだったと思います。片山さんは、その壁をどのように乗り越えてきましたか?
    少人数制とクラス制がもたらしてくれる親密さと近さは、入学前には想像もしていなかったことです。ここまでアットホームでクラス全体の雰囲気が良く、信頼できるたくさんの仲間たちに出会えるとは思っていませんでした。

    だからこそ、少人数かつ同じメンバーで国家試験という大きな壁を乗り越えるべく努力していく。目的が同じところに向かっているからこそ、必然的に協力し合うことができます。それぞれ問題を出しあったり、苦手にしている箇所を教え合ったりして。先生から教えていただくことももちろん大事なことですが、わからないなりに理解している学生の解釈もまた大事だと私は思います。少人数クラスで必然的に協力し合うことで育まれた学生同士の教え合いの絆は、勉強という壁を乗り越えていくことにかなり役立ってくれました。

    もちろん個人での自主学習もしっかりとやってきました。私の場合は通学に片道1時間はかかるので、電車はまさに「動く自習室」。広範囲に深い医学的知識を勉強しなくてはならないので、自分で暗記カードを作ってそれを見ながら通学や帰宅をしていました。
  • 「考える力を育てるアプローチ」

    Q. 少人数制教育で、片山さんが「自分が変わった」と感じる点について教えていただけますか。
    春からは身体障害領域の病院で作業療法士として勤務します。まずは病院での勤務から作業療法士としてのキャリアをスタートすることを選びました。4年間を振り返ってみると、医学部でも実施されている教育プログラムを行い、それを少人数で受けられることで、「考える力を育てる」というアプローチは、日リハ最大の魅力の一つだと思います。

    私はもともと目立ちたくなくて引っ込み思案な性格でした。それでも、グループを組まれてやっていく時に、誰かが動かなくてはいけない時があります。メンバーによっては引っ張っていく人がいなくて自分が頑張るしかないという局面が今まで何度かありました。そんな時は、誰かがやってくれるのを待つのではなく、自分を奮い立たせて行動に移しました。考えて動くことは自分のためにもなるし、グループのメンバーのためにもなる。それを見た先生からは「引っ張っていくタイプになっているね」と言っていただけたことは嬉しかったですね。

    この4年間で、チームの中で動く力や自分が責任をもってやるという使命感は身につけることができたと思います。それは少人数制ならではのものではないでしょうか。良い意味でも逃げ場がないというか、退路を断って腹を据えて考えないといけなくなる状況もあったのですが、責任を引き受けて動いていくことで、それが成功体験になると「次も頑張ろう」という思いに変わっていきました。