2016.12.22
先生より
皆さん、こんにちは。今回は理学療法学科夜間部の阿部 靖がお届けいたします。 テーマは『チームアプローチ』です。
去る12月4日、
に参加させていただきました。
この学会は日リハ校長 陶山哲夫先生が理事長を務められている学会で、先生は設立メンバーの一人でもあります。
研究会の理念は、
21世紀を生きる障害者・高齢者に明るい展望をもたらし、より自立した状態で社会復帰・社会参加を可能にするためには、リハビリテーションに携わる多くの人々の叡智が結集されなければならない
(設立趣意書より引用)
とあります。
多様性のこの時代、画一的なリハビリではなく、個性を尊重し、社会状況にあったリハビリを提供するにはどのような活動が必要なのか、また、今後どのような知識や技術が必要になるのか、そのことを学べる貴重な学会でした。
私は救急病院、緩和ケア、回復期、老健、訪問リハビリやクリニックなどに勤めてきましたので、その都度、求められるチームアプローチが違っていました。
しかし、その中で一貫していたのは、多職種同士がお互いを尊重し、協調しながら自分の職種の強みを最大限活かしていくことでした。
1+1が3にも4にも5にもなるように何度も何度もディスカッションをしてきました。
さらに、その根底には、
どのような形でリハビリを提供したら患者さんや利用者さん・そのご家族の方々が喜んでくれるのか、楽になってくれるのか、家に引きこもらず社会と関わっていってくれるのか、
という視点と気持ちがあったと思います。
しかし、時には想いが強くなりすぎてしまい、専門家同士が意見を重ねるはずが、いつの間にか折衷案になってしまうことがあります。
1+1=0.5
これはお互いを尊重できていなかったために生じた出来事で、非常に残念な結果です。
チームアプローチは
1+1=3,4,5...
となることが理想になります。
つまり、
1人+1人=3馬力,4馬力,5馬力...
になるように努力する必要があります。
そのためにはお互いを尊重し、相乗効果を生むべく協調してリハビリテーションに臨むことが大切だと考えます。
また、個々が常に切磋琢磨して自身の能力を高めるべく最大限の努力を怠らないことが大切になります。
医療法人社団 輝生会より転載
最後までお読み頂き、ありがとうございました。年内は今回が最終回です。次回は年明けより再開いたします。それでは、良いお年をお迎えください。
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