2016.10.20
先生より
みなさん、こんにちは。理学療法学科夜間部の黒木です。先日、最終の臨床実習を終えて帰ってきた4年生の臨床報告会が行われました。最終の臨床実習とあって、3年次とは違い、内容もかなり充実していました。
発表風景
発表は10分、質疑応答20分、質問がかなり出ます。
臨床現場では学校で教わる基本的な内容と違い、患者さんには基本の疾患に加えて個々にさまざまな状況があり、幅広く思考を広げて、問題点や治療を考え、実践しなくてはいけません。
とくに、理学療法士は「起きる」「立つ」「歩く」といった日常生活に必要な基本的な動作と運動機能の関連性を深く考えなければなりません。
学生はこの課題に大変苦労するのですが、患者さんの状態を把握するのに具体的な面と抽象的な面の両方から理解する必要があります。それらには必ずつながりがあります。
いくら詳細な検査や動作のデータを集めても、それが患者さんの生活にどう関わってくるのか、この情報の関連付けをしなければ、患者さんの重要な問題点を把握することができません。浅い考えでは治療をしても効果は出てきません。
それでは目の前の患者さんの役には立てませんよね。
この実習で現場のPTを見て学んだことは、学生にとっては1つのPTモデルとなることと思います。
患者さんのためにも、自分のPTレベルを上げるためにもこれからも学び続けてほしいと思います。
これから国家試験という大きな山がありますが、これから理学療法士として目の前の患者さんの役に立つという意識をもってこれからの半年間も勉強していってほしいと思います。
※PT・・・Physical Therapist(理学療法士)の略称
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