2020.09.19
先生より
リハビリテーションとは、ラテン語のRe(再び)Habilis(取り戻す)が語源といわれています。日本語では「全人的復権」という意味で、その人らしく生活する権利を取り戻すことです。
障がい者や高齢者が住み慣れた地域で、地域住民を含めや行政機関・組織が協力し合って行うことを指します。現在のリハビリテーションは、病院での治療や生活指導と狭い意味で捉えられています。
日本では、昭和40年にリハビリテーション医療が病院の中で始まり、医学的治療を中心に始まりました。その間に、社会制度に伴ってリハビリテーションの治療範囲は拡充して、病院治療から在宅医療(訪問リハビリテーション、通院・通所リハビリテーション)が提供されるようになりました。ここで、大きな課題が生じてきました。
それは、折角在宅に戻ることができた患者様は、在宅から外に出る機会がなくなったことです。
在宅に戻った多くの患者様は、もう一度、いるべき世界に復帰する機会を失っていることです。在宅に戻った殆どの患者様は、実社会に戻るための就労リハビリテーション治療が行われていないのが現状です。
患者様が望む仕事に合わせた、就労リハビリテーション治療を継続できる環境がまだまだ整っていません。
そこで、新たな試みとして、在宅復帰と同時に社会復帰を目指した就労リハビリテーション治療が行える環境整備とAIやロボットスーツを活用したリハビリテーション治療についての研究を行っています。
理学療法学科 夜間部 木下修
グループ校