2020.10.09
先生より
理学療法学科教員の土手です。理学療法士は日々患者様と向き合い、患者様に理学療法(リハビリテーションの一部)を提供しています。
患者様を観察し(視覚情報)、言葉をよく聴き(聴覚情報)、理学療法のためによく触ります(触覚情報)。全て、患者様のよりよい生活のためですが、患者様の身体状況を理解するためには、優しく丁寧に触る「理学療法士の手」がとても重要になってきます。
患者様に対して理学療法をする中で、何度かお会いした方の身体状況は、例え一週間空いたとしても、触ると改善しているのかどうか、経験を積んでいくなかで理解できるようになります。
理学療法士は素晴らしい職業で、患者様に直接アプローチすることで、直接感謝されるやりがいのある仕事です。
ある患者様の理学療法を継続していく途中経過で、何度も何度も患者様を「理学療法士の手」で触ります。経験を積んでいくと、触っただけでも改善しているのが分かります。その瞬間もやりがいを感じる嬉しい瞬間のひとつとなります。
自分でできる理学療法は患者様自身にもしていただきますが、するべき自主的理学療法をしていただき、患者様自ら改善した結果を「理学療法士の手」で感じられるのは大きい喜びとなります。
日リハは実技系の授業がとても多いので、臨床現場に出るまでに「理学療法士の手」が育っていきます。学生には自分の手が、「専門家の手」に成長していく過程も楽しんでいただきたいと思っています。
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