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医療リンパドレナージセラピスト

2021.02.12

先生より

作業療法学科昼間部教員の大倉と申します。今回は、私が作業療法士免許以外に持っている認定についてご紹介します。

 

 

作業療法士や理学療法士は、臨床に出てからも日々勉強をしています。その中で専門的に学び、認定を取得していくことがあります。

 

 

例えば私の臨床の(元)同僚にも、

「呼吸療法認定士」

「認定訪問療法士」

「福祉用具プランナー」

「日本糖尿病療養指導士」

など様々な認定を持ったセラピストがいます。

 

 

これらは作業療法士、理学療法士などの免許を取得したのちに、自身の臨床のスキルアップなどのために講習会へ参加し、試験を受けて改めて取得する認定です。

 

 

私も、脳梗塞で入院していた方のリハビリを担当した際、脚にリンパ浮腫を抱えている患者さんと出会ったのがきっかけで、「リンパ浮腫」と作業療法士の関わりが必要と感じ「医療リンパドレナージセラピスト」という認定を取得しました。

 

 

 

 

昨今、“リンパマッサージ”という言葉は巷でもよく目にしますが、医療リンパドレナージは一般にイメージする美容やリラクゼーション目的に行うリンパマッサージとは違います。

 

 

 

様々な原因により“リンパ管”と呼ばれる全身の老廃物や水分を循環させる役割の管に、明らかな障害が生じている方への治療法です。

 

 

 

医療で関わりが必要な方の「リンパ浮腫」というのは、通常の何倍にもその部位が太くなってしまったり、皮膚の変化が見られたり、水分が皮膚表面に浸み出てくるなど通常のいわゆる「浮腫み(むくみ)」とは異なります。

 

 

 

主にがんによる症状のひとつとして、あるいは治療の後遺症としてみられ、がんそのものの症状とは別に苦痛を伴い、日常生活にも影響を及ぼします。

 

 

 

そういった方々へ、作業療法士としての視点も持ちながら、症状を和らげ、安全な動作や生活での注意点、運動法の指導を行います。

 

 

 

私も認定を取得したとは言え、まだまだ勉強途上です。これからスキルアップ、ブラッシュアップが必要ですが、何かこうして専門性を極めて患者さんと関わることも、作業療法士や理学療法士のやりがいや面白さの一つだと思います。

 

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