2021.04.27
先生より
こんにちは。理学療法学科教員の土手です。先日、KEEOGOを体験してきましたので、その様子をお伝えします。
ところで皆さん、「KEEOGO」はご存じでしょうか?
KEEOGOとは、Keep on Goingの略語で「進み続ける、どんどん前へ進んでいく」という意味になります(英辞郎)。KEEOGOは造語で、「移動の自由を取り戻し、進み続けよう」という思いからカナダで開発され、台湾で製造されているロボティック移動支援機器です。
理学療法士は、もう絶対の元通りとはならない重い障害を負うような病気・けがをしてしまう方も対象とします。患者様は、その重い状態となったことを受け入れられないこともしばしばです。
それでも人生は続いていきます。私も理学療法士として多くの患者様・利用者様と接していきますが、大けがも重い病気にもなったことがありません。ですので、つらい気持ちを簡単に「分かりますよ」なんて言うことはできません。
ですが理学療法士として隣に寄り添いながら、少しでも笑顔なるように、理学療法をしていきます。痛みがとれたり、より動けるようになると、一緒になって喜びます。この辺りは理学療法士の醍醐味だと思います。
理学療法には色々なやり方がありますが、KEEOGOもまた実施する価値がとても高いです。私は体の動きにくいところはないですが、それでも装着して動いた後は、着脱したあとでも体が軽くなります。
利用者様には、KEEOGOを装着して理学療法をすることで、自分では使いにくかった筋肉や関節を使うことになり、動かし方が分かるようになります。20年来の動きにくさも数か月の練習で体の使い方が分かり、足の装具がより小さいものになったお話も聞いてきました。
KEEOGOはまだ広く普及したものではありませんが、階段昇降やミニサッカー・ゴルフができるようになるケースもあります。理学療法士も、理学療法士を目指す学生にも、将来の様々な可能性のため、見聞を広めてほしいと思います。
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