2018.01.11
先生より
あけましておめでとうございます。理学療法学科の五嶋です。
皆様も新しい年を迎え、気持ちを新たにされていることと思います。私も気持ちを引き締め、今後もがんばっていこうと思います。
今回のテーマは今年の抱負ということではありませんが、気持ちを新たにという意味で心にとどめておきたい言葉を書こうと思いました。昨年末の紅白歌合戦の中で羽生善治さんが述べていた言葉です。
それは、
「初心忘るべからず」
です。
この言葉の意味は、一般的に「はじめの志を忘れてはならない」という意味で使われることが多いのですが、語源は能を大成した世阿弥の言葉で、人生の中には若い時やその時々、そして老後といったいくつもの初心があり、それらを忘れてはならないということなのです。
更に掘り下げると、ある道を究めたかと思われる時期において、周囲に褒められるようになることで、自身もその気になってしまう時期が壁であり、まさにその時期を「初心」であるというのです。
この時期にこそ、自身の未熟さに気づき、周囲に耳を傾け、自身を磨き上げていかなければ成長できないと世阿弥は言っているのです。
私もこの仕事をしてそれなりの年月を重ね、その中でいくつかの初心を迎えました。しかしまだまだ未熟で、家族、上司、同僚、友人、そして学生にいつも学ばせてもらいながら、もっと成長したいと思ったので、今回はこのお話を書かせていただきました。
人間は成長し続けることができる生き物であると私は信じています。
慣れに甘んじてしまったり、逃げ出したくなったり、行き詰ってもがく時期もあるとは思いますが、周囲に相談したり、あきらめずに努力し続けることが大切だと思います。
この先、皆様にも多くの初心が訪れると思いますが、それらを忘れずにお互いに成長できるよう、頑張っていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
グループ校