作業療法学科昼間部授業レポート「保健体育」~歴史や文化に触れるウォークラリー

今回は作業療法学科1年生の保健体育の授業で2週に渡り実施した「ウォークラリー」をレポートします!

 

 

ウォークラリーとは、複数人でグループを作り、皆で歩きながら問題を解決してゴールを目指すレクリエーションゲームです。リハビリの一環としても行われています。

 

 

グループ決めからレクリエーションは始まっています

 

 

スタートとゴールは、日リハ本校舎。5~6人でグループを作り、高田馬場周辺の地図に書かれたチェックポイントへ行き、課題をこなし、本校舎まで戻ってきます。

 

 

第1弾の課題は5つのチェックポイントで写真を撮ってくること!担当の深瀬先生が最終ジャッジをします。

 

 

まことちゃんポストの前で「グワシ」

 

 

キャラクターと同じポーズで写真

 

 

各場所での特徴的なものを撮ったり、壁画と同じポーズをしたり、有名な歌のモデルになった橋の名前を探したりしました。

 

 

葉がきれいに色づいてきた甘泉園公園

 

 

無事の帰還にホッとした深瀬先生と学生

 

 


 

 

そして翌週、第2弾は「雑司ヶ谷の秋の七福神巡り」。

 

 

配られた色紙に、雑司ヶ谷七福神の御朱印をすべて押してくることが課題です。レトロな情緒残る雑司ヶ谷の紅葉を楽しみながら、寺社をめぐりました。

 

 

雑司ヶ谷の秋を感じます

 

 

地図を見ながらひたすら七福神探し

 

 

 

反対方向に行ってしまったり、ちょっと休憩したり、グループで話し合いながら進みます。

 

 

 

今まであまりグループを組んだことがなかったクラスメイトとも、最初は少しぎこちない様子もありましたが、最後は協力して一緒に御朱印を集めました。

 

 

 

課題の御朱印は忘れずに

 

 

寺社の前で記念撮影

 

 

作業療法士と患者様も、スタートはみんな初対面。そこからどのようにコミュニケーションを重ねるのか、信頼関係を築いていくのか、考えるのも作業療法士として重要な仕事の1つです。

 

 

 

 

2週に渡ってのウォークラリーは、生徒からは「周辺を初めてこんなに歩いた!」との感想もあり、高田馬場周辺の歴史や文化に触れる機会にもなったようです。

 

 

今年は水輪祭やスポーツ大会は実施できませんでしたが、これから4年間学ぶ場所をともに頑張る仲間とめぐった経験は、これからの学校生活でも活きるはずです。

 

 

皆さん、お疲れ様でした!

作業療法学科昼間部授業レポート「保健体育」~ボッチャ体験から学ぶこと

作業療法学科昼間部の保健体育の授業で、先日「ボッチャ」の体験を行いました。その時の様子をレポートします。

 

 

 

担当の深瀬先生は、日体大出身の元ラガーマンというゴリゴリの体育会系出身ですが、実は学生想いのとても優しい先生です。

 

 

 

 

ボッチャとは「ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競います」

参照:一般社団法人 日本ボッチャ協ホームページ

 

 

 

東京2020パラリンピックでも、日本代表の”火ノ玉ジャパン”がメダルを獲得し、話題となりました。

 

 

 

ボッチャは障がいのある方、ない方問わず、車椅子の方でも、老若男女誰でも楽しめる球技です。

 

 

ボッチャは「しょうがい」スポーツと呼ばれていて、障がいがあっても、生涯にわたって楽しめるスポーツです。

 

 

 

今回の授業では、出席番号順に赤チーム・青チームと順番に割り振り、個人戦もしつつ、赤対青のチームでも競いました。

 

 

 

 

いざ挑戦してみると、力加減、コントロールが難しく、なかなか思うような所への投球ができないようです。

 

 

 

 

うまく投球できたときには拍手と喝采が起こり、変な方向へ行ってしまうと、笑いが起こったりと自然と楽しい雰囲気になります。

 

 

 

 

ただジャックボールに近づけるだけでは無く、相手のボールを近づけさせないよう手前に自分のボールを配置して邪魔をしたり、ジャックボールに当てて移動させたりもできます。

 

 

 

残りのボールの数も踏まえて、戦略的に投球する事が求められます。よーく考えるととても頭を使う奥深い競技です。

 

 

 

全員戦い終わった結果…赤チームの勝ち!

 

 

 

次に、車椅子でも対戦しました。

 

 

 

 

先ほどとは目線も違えば、身体の使い方も違います。

 

 

車椅子に乗りながら位置の微調整や、座ったまま腕だけでの投球がおもうようにいかず、なかなか難しいようです。

 

 

 

狙いを定めても、ひじ掛けにぶつかってしまいあらぬ方向へ・・・

 

 

 

 

車椅子での戦いも、赤チームが勝ちました!!

 

 

 

作業療法では、ボッチャのようなスポーツや、遊びなども治療の一環として行われます。

 

 

 

楽しみながらリハビリができるので、身体だけではなく心も元気になれます。

 

 

 

さて、次の保健体育では何をするのでしょうか!?深瀬先生の楽しい授業はまだまだ続きます。

理学療法学科授業レポート「運動学実習」~患者様を想定して動きをとらえる

今回は、理学療法学科昼間部2年生の「運動学実習」の風景をご紹介します。

 

 

 

理学療法士・作業療法士になる上で、人体の形態や構造を学ぶ「解剖学」や、体の諸器官の働きを学ぶ「生理学」、運動に関する基礎を学ぶ「運動学」など、欠かせない基礎科目があります。

 

 

 

今回は「ヒトの身体がどうやって動いているのか」という運動の仕組みを学ぶ「運動学」の授業です。

 

 

 

1年生から勉強を積み重ねてきた「運動学」の知識をもとに、学生自身が患者役になって身体の動きをとらえる実習を行いました。

 

 

 

 

 

 

2人1組になり、患者役の生徒が寝返り起き上がり立ち上がりの動作を繰り返します。

 

 

 

 

 

理学療法士役の生徒が、その動作を観察して一所懸命メモしていきます。

 

 

 

このメモをもとに分析し、身体の動きをレポートに仕上げます。患者様の歩行を分析することは、理学療法士として最も大切なことの1つです

 

 

 

 

 

 

現場に出たときを想定して、座学で学んだ知識を実際にどう使うのか、しっかり時間をかけて学びます。

 

 

 

また自分が患者役になってみることで、普段意識していなかった動作も改めて確認でき、新しい視点での発見があったようです。

 

 

 

 

 

 

医療を学ぶ上で「基礎→応用→実践」の積み上げは非常に大切です。知識だけがあっても、実際に患者様に向き合ったときどう対応していくのか、新人やベテランという枠を超えて、ひとりのセラピストにならなければなりません。

 

 

 

「ただ学ぶ」のではなく、常に患者様を想定して実技演習の授業に取り組み、臨床実習の時間も多く取ることで体系的な学習を行い、即戦力を育成していきます。

 

 

 

 

 

 

今は教室で学んでいる2年生も、3年生になればじっくり患者様と向き合う長期の臨床実習が始まります。

 

 

 

あと1年の間に、少しでも多くの経験を積み、より充実した臨床実習に臨めるように準備を進めていきましょう!