授業レポート〈たんの吸引を学ぶ〉

作業療法学科昼間部3年生が、医師と連携して行うたんの吸引の練習を行いました。

グループ校の日本福祉教育専門学校介護福祉学科の金城隆先生をお招きし、吸引器の使い方を学び、シュミレーターを使って実際の吸引を体験しました。

学生たちは、初めて行う作業に緊張しながらも、患者さんの安全と快適を第一に考え、優しい手つきで丁寧に操作していました。患者さんの状態を常に観察しながら、吸引を行う重要性を学び、責任感を肌で感じたようです。

■ 介護、医療、福祉の垣根を越えて学ぶ

作業療法士は、医師の指示の下で、患者のたんの吸引など、様々な医療行為を行うことがあります。今回の実習では、介護福祉士、作業療法士、看護師、医師が連携して患者さんにケアを提供する重要性を学びました。

近年、高齢化社会の進展に伴い、介護、医療、福祉の連携がますます重要になっています。今回の実習は、学生たちが多職種連携を実践する力を養う貴重な機会となりました。

就職説明会を開催しました

日本リハビリテーション専門学校の本校舎をまるまる使っての、作業療法学科・理学療法学科合同の就職説明会を開催しました。

 

 

 

 

 

 

 

今回、2日間かけての説明会にご参加いただいたのは130以上もの病院様・施設様でした。

 

 

 

分野も様々で、身体分野、老年分野、発達分野、そして作業療法特有の精神分野などさまざまな病院様・施設様になります。

 

 

 

就職説明会には、4年生(昼間部・夜間部全員)だけではなく、3年生も参加可能で、各教室を回って興味、関心のある分野の病院様・施設様の説明を受けました。

 

 

 

 

 

 

なお、病院様・施設様の担当者の中に日リハの卒業生の方もたくさんおり、久しぶりの母校を見て回ったり、教員との再会で思い出話で盛り上がっている場面もあったりと。

 

 

 

 

 

 

 

※その他、写真には写っていない卒業生も参加してくださいました

 

 

 

1997年の開校以来、2700名以上の作業療法士・理学療法士の卒業生を医療現場に送り出している日リハが『卒業生と繋がっている』ところを感じることもできた機会にもなりました。

 

 

 

お忙しい中ご協力いただきました病院様・施設様、誠にありがとうございました。

 

 

 

4年生、3年生の皆さんもお疲れ様でした。

1年生対象 理学療法学科・卒業生セミナー

理学療法学科1年生を対象に、現役理学療法士の卒業生や介護福祉士の方をお呼びして、セミナーを開催しました。

みなさんは理学療法士はどんな現場で活躍しているかご存じでしょうか?

 

病院や診療所・リハビリテーションセンター・整形外科・クリニックといった医療分野や、介護老人保健施設・訪問介護ステーション・特別養護老人ホームなどの介護分野、アスリート・スポーツの支援の分野など、いろんな分野で活躍しています。

 

そして、身体機能回復のリハビリ以外にも、介護予防・フレイル予防※といったかたちで活躍したりしています。

 

※人は年を取ると段々と体の力が弱くなり、外出する機会が減り、病気にならないまでも手助けや介護が必要となってきます。このように心と体の働きが弱くなってきた状態をフレイル(虚弱)と呼びます。東京都医師会HPより

 

また、理学療法士は患者様や利用者様の病気・けがの時期や状態によってかかわり方は異なってきます。

特に、医療機関では患者様の状態によりいくつかの期に分かれており、大きく分けると①急性期・②回復期・③生活期・④終末期と分けられます。

 

①急性期:手術前後や発症早期に病状の安定や疾病の治療を目的に理学療法の治療を行います。

 

②回復期:病気やけがの状態が安定した患者様を対象に、生活復帰や社会復帰を目的として可能な限りの機能回復や能力改善を目標に理学療法を提供する時期です。

 

③生活期:ご自宅や施設などで、自己の能力を活用し、その人らしい生活と社会参加を実現する時期です。理学療法士は、運動方法の指導や住宅改修、福祉機器などの利用の提案などを通じてサポートを行います。

 

④終末期:心身や生活全体の生活の質を高めるための「ケア」を重視した時期です。理学療法士は、医療・介護・福祉従事者などの関係者と連携しながら、疼痛や倦怠感、呼吸困難感の軽減、動作方法の提案、環境設定など本人の希望に沿って支援を行います。

 

このように、理学療法士は様々な場所・場面で活躍しているのですが、なかなか見る機会も少ないのでイメージが付きにくいと思います。

今回のセミナーでは急性期・回復期・訪問・介護士とそれぞれの理学療法士の役割などを学んでいき、理学療法士や医療の現場について理解を深めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講師のみなさまの話に、学生たちは真剣な表情を浮かべ、メモを取りながら熱心に耳を傾けていました。

 

学生にとっても、現場で活躍する卒業生から直接学ぶことで、座学だけでは得られない貴重な経験となったのではないでしょうか?

将来のキャリアに向けて具体的なイメージを持つことができたと思います。