作業療法学科就職説明会を開催しました~卒業してからもつながる関係~

暑い日が続く8月上旬、作業療法学科昼間部・作業療法学科夜間部の4年生を対象とした就職説明会が行われました。

 

 

コロナ禍の影響もあり、対面で開催されるのは4年ぶりとなる今回。身体分野、老年分野、発達分野などさまざまな分野や領域の病院・施設から80を超える参加をいただきました。

 

 

 

 

 

 

長期実習を終えた4年生は、これから就職活動を本格化させる時期です。初めての就職活動では、どのような病院・施設があるのか、教育制度は充実しているかなど、疑問や不安がたくさんあるもの。

 

 

 

 

 

 

多くの病院・施設の方々のお話を直接聞き、どの分野や領域に就職したいのか、将来どんな作業療法士になりたいのか、将来の道を具体的に考える大切な機会となりました。

 

 

 

 

 

 

また、病院・施設の参加者には、日リハの卒業生も多く参加してくれました!
卒業して十数年経つ先輩から、今年3月に卒業したばかりの新卒生まで、幅広い世代の卒業生が集まりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【写真を掲載させていただいた(卒業生が参加していた)施設を一部紹介します(順不同)】

 

・所沢ロイヤル病院

・平和台介護老人保健施設アバンセ

・埼玉セントラル病院

・川崎協同病院

・清瀬リハビリテーション病院

・医療型障害児入所施設土方苑

・新座志木中央総合病院

・大橋病院

・新座病院

・いずみ記念病院

・西部総合病院

・圏央所沢病院

・津田沼中央総合病院

・クローバーホスピタル

・新松戸中央総合病院

・城西病院

 

※その他、写真には写っていない卒業生も参加してくれていました。

 

 

 

ベテランの卒業生の姿は作業療法士としての将来像、卒業生して半年の先輩の姿には4年生も1年後の自分が想像できたのではないでしょうか。これは、開学して26年以上卒業生を輩出し続けている日リハならではの光景ですね。

 

 

 

同級生同士の再会もありました!作業療法学科の教員である栗原先生と山下先生は同じ学年の日リハ卒業生なのですが、なんとその同期の方々が偶然、病院・施設の代表として参加してくれていました。

 

 

 

 

皆でそろっての記念写真。

 

 

 

こんな偶然の再会も、日リハのつながりの深さがあるからこそ。4年生にとって、卒業後も続く日リハ生としてのつながりを感じることもできる就職説明会となりました。

 

 

 

ご協力いただきました病院・施設の皆様、ありがとうございました。

 

作業療法学科「スプリント作成実習」~学内演習授業の様子(昼間部3年生)~

作業療法学科昼間部3年生が【身体障害治療学Ⅲ】の授業で「スプリント作成実習」を行いましたので、その授業の様子を写真とともにお伝えします。

 

 

 

 

そもそもスプリントって何?という方もいらっしゃると思うので、まずはスプリントについて簡単に説明します。

 

 


 

 

〜スプリントとは?〜

 

ケガや障害によって低下してしまった身体の機能を補う他、これ以上低下させないようにしたり、患部を固定・保護・矯正したりするために装着する装具のことです。

 

スプリントの素材は、熱を加えると柔らかくなり、冷えると硬くなるプラスチックです。

 

冷えるとその形のまま硬くなり、形状が維持されます。

 

患部に合わせて自由に形を整えることが可能で、対象の方それぞれに合う形にすることができるのです。

 

 


 

 

このスプリントの作成も、実は作業療法士のお仕事の一環で行うこともあります。

 

 

 

今日は、いままで学んできた作業療法士としての治療や、装具が必要な疾患の知識、実際に患者様と接してきた実務経験などを活かして、スプリントを作成していきます。

 

 

 

まず、スプリントの素材を70℃近くのお湯につけて柔らかくしていきます。

 

 

 

 

 

 

柔らかくなったらお湯から上げ、温かいうちに学生自身の手に乗せ、形を整えます。

 

 

 

この形を整えるのが大変で、熱いうちに作業をしなければいけません。

 

 

 

どのグループからも「熱い!熱い!水で冷まして!」という声や「早く形を整えないと!急いで!」と頑張っている声があがっていました。

 

 

 

 

 

 

初めて行う作業ということもあり、なかなか思うようにできなかったり、冷ましすぎて形が整えられなかったりと。

 

 

 

 

 

 

悪戦苦闘しながらも、クラスメイトと協力しながら形を整えていきます。

 

 

 

 

 

 

学生の手の形に整えたあと、冷水である程度冷ましたら余分なところをハサミで切っていきます。

 

 

 

ここまででできたものがこちら。

 

 

 

 

 

 

作成途中ではありますが、このように対象者の手の形に合ったスプリントを作っていきます。

 

 

 

作業療法士はリハビリをするだけではなく、患者様の生活の質を向上させ、支援していく役割もあります。

 

 

 

日リハの授業では、座学だけではなく、実際に身体を動かしたりモノを作ることも行っています!

 

 

 

作業療法についてもっと詳しく知りたい方は、説明会で体験を通して知ることができますのでぜひご参加ください。

 

 

作業療法学科昼間部3年生の授業レポート|知識だけはない「人と向き合う」ことを学ぶ

作業療法学科昼間部3年生の【日常生活活動学演習】という授業の中で、実際に車椅子で生活されている方4名にお越しいただき、学生の演習授業にご協力いただきました!

 

 

 

↑今回ご協力いただいた4名の皆さんと一緒に集合写真。写真左から

 

◎車椅子トラベラーとして世界を旅し、講演活動なども行う車いすYoutuberの三代達也さん

 

◎フォトグラファーであり、車いすの役者としてもドラマなどで活躍している丸山晴生さん

 

◎オリヒメ分身ロボットカフェで働きながら、Youtuberとしても活躍中のカーリーこと五十嵐裕由さん

 

◎パラ卓球の元日本代表選手で、美容やお洒落が大好きという車いすインフルエンサー茶田ゆきみさん

 

 

 

この授業は、2年生のときに学習した【日常生活活動学】での知識をもとに、日常生活活動や生活関連動作の評価、動作方法の指導などを学生自身の体験を通して学習する授業です。

 

 


 

日常生活活動学とは?

 

「日常生活活動学」の授業では、日常生活活動(Activities of Daily Living, ADL)つまり個人が日常生活の中で行う基本的な活動や動作、例えば食事、入浴、着替え、移動などについて学びます。

 

学生は、ADLの評価方法や機能的な活動改善策について学び、クライアントの日常生活への復帰を支援するための技術やスキルを身につけます。

 


 

 

今回の日常生活活動学演習の授業では、作業療法学科昼間部3年生が朝から夕方まで1日を通して、車椅子ユーザーの方々の目線を体験しました。今回は4名の方にお越しいただきましたので、クラスを4つのグループに分けて行います。

 

 

 

 

午前中は、各グループで外出プランを考えて、高田馬場から電車に乗って街に繰り出しました。あるグループは池袋周辺を、別のグループは新大久保へと高田馬場周辺に繰り出し、様々な事を観察したり考えたりしながら、一緒に街を散策していきます。

 

 

 

 

当日は、あいにくの雨ではありましたが、だからこそ水たまりだったり濡れた路面だったり、雨の日ならではの視点でも考える事ができました。

 

 

 

 

また、実際に商業施設や飲食店にも入ってみて、車椅子からの目線だとどう感じるか一緒に向き合い考えました。

 

 

 

 

健常者であれば何気なく当たり前に乗り越える事ができるちょっとした段差や坂道などでも、車椅子目線になってみるととても大変です。これまでの授業でたくさんの事を学んできましたが、そうした事をあらためて気づかされます。

 

 

 

↑池袋チームはナムコナンジャタウンにも行ってみました!三代達也さんの自撮りで一枚!

 

 

 

そして午後は学校に戻って、グループごとにディスカッション。4名の皆様にも輪に加わっていただき、色々とお話しをうかがいながら、今日の気付きを資料にまとめて発表します。

 

 

 

 

 

↑ディスカッションでは、みなさん笑顔で真面目に楽しく意見交換ができました!

 

 

 

患者様の目線で考えるとは?

 

 

 

患者様に寄り添うとは?

 

 

 

知識や技術だけではない「向き合って考える」という、作業療法士を目指すにあたってとても大切な時間となりました。

 

 

 

 

 

 

そして、4名の皆様がとてもフレンドリーに接してくださったので、最初は緊張していた学生たちも段々と打ち解けていき、最後には一緒に記念撮影をさせていただくなど親交を深めさせていただくことができました。

 

 

↑女子力高めの茶田ゆきみさんチーム

 

 

 

↑五十嵐裕由さんと楽しそうなメンズチーム

 

 

↑イケメンな丸山晴生さんチームでは、日リハの柴田先生も一緒に記念撮影!

 

 

三代さんからは、学生たちに向けて「せっかくこうしてご縁ができたのだから、良かったらインスタでつながりましょう!」とまで呼びかけていただきました。

 

 

ご協力くださった、五十嵐さん、茶田さん、丸山さん、三代さん、この場をお借りしてあらためて御礼申し上げます。本当にありがとうございました!