スポーツへの関わり

こんにちは。理学療法学科教員の鍋城と申します。

 

 

自分には小学生の娘と息子がいます。二人とも幼稚園児の頃から町のサッカークラブに所属しています。もともとは友達作りで入れたクラブでしたが、二人とも楽しく、時にはふざけて過ぎて注意されながらも頑張っています。

 

 

 

 

 

自分も小さいころからスポーツが好きでサッカーをやっていました。怪我をしてリハビリを受けたのが理学療法士を目指すきっかけでした。

 

 

スポーツ分野での就職希望もありましたが、学生時代の臨床実習や病院アルバイトなどを行ううちに、整形外科・脳神経の疾患だけでなく、呼吸器、循環器のリハビリがあることを知り、急性期のリハビリに興味を持つようになりました。卒業後は急性期病院に勤め、主に集中治療室などのリハビリを担当していました。

 

 

もともと体を動かすのは好きなので、今は子どものチームでボランティアコーチを行っています。

 

 

熱中症対策や成長期の障害、今年は感染対策などと、医療の知識が役に立つことがあります。

 

 

コーチとして子どもに指導をするときには、教員の知識が役に立つことがあります。

 

 

自分が学んだことがどこで役に立つかはわかりませんね。

 

 

 

 

 

専門学校進学を検討したときと、卒業するときでは自分のやりたいことが変わることがあります。4年間も時間を掛けて知識を習得し、色々な経験をしますのでごく普通のことだと思います。

 

 

ただ、学びで得たことは生きる場所があるはずです。学生には学ぶことを楽しんで頂きたいと思います。

こころをリセットする

作業療法学科夜間部教員の山田です。今回は「occupy」についてお話しさせていただきたいと思います。

 

 

 

作業療法は「occupational therapy」の日本語訳です。「occupational」の動詞形である「occupy」の意味のひとつに「占める」という訳があります。そのヒトの人生や時間を「占める」といったように使われます。

 

 

 

僕の生活にはありがたいことに1人の時間があります。その時間を様々なことに費やしておりますが、趣味の1つとしてヨガを実践しております。

 

 

 

 

 

 

ヨガの歴史は古く、紀元前2500年前までさかのぼると言われています。さらにヨガ・スートラという経典によりヨガが体系化されたのが2~4世紀ごろです。

 

 

 

「出尽くした」といわれるくらい次々に新しいものが生み出されている現代でも
実践され続けているというところに、まず僕は強い関心を持ちました。

 

 

 

また、ヨガには筋トレやストレッチなどの運動要素の他に、心を落ち着かせたり、自身の内面を見つめ直したりといった精神心理的な要素、さらにはどのように生きるべきかといった人生哲学のようなものも含まれています。

 

 

 

「こころとからだのリハビリテーション」である作業療法士につながるものを感じたのです。

 

 

 

作業療法では、生活時間を複数の作業が「占める」ことによってヒトの生活が成り立っていると考えます。そして、作業は「セルフケア」「仕事」「遊び」と大きく分けられ、このバランスが崩れるとヒトはうまく生きられなくなります。

 

 

 

僕にとってのヨガは「遊び」に入り、こころをリセットする手段の一つとして生活に潤いを与えている「大切な作業」です。

 

 

 

僕自身の「occupy」の話でした。

現場にいるから伝えられる事

理学療法学科教員の塩澤と申します。

 

 

 

 

私は毎週土曜日に非常勤の理学療法士として急性期の公立病院で働いています。土曜日は当番の常勤の理学療法士または作業療法士の先生と私の2人体制となっています。

 

 

 

 

 

 

この病院で働くきっかけは、教員として働き始めて2年目の時に、少し仕事にも慣れてまた臨床でも働きたいとな、と思っていた時に、職場の回覧でこの病院の土曜非常勤理学療法士の募集がありました。

 

 

 

 

私は免許取得後、療養・回復期の病院で働いていたため、一度急性期の病院で働いてみたいと思っていました。急性期は学生時代の実習で経験したのみでした。

 

 

 

その募集には「急性期病院での経験者または急性期に興味のある方はぜひ」というようなことが書かれていました。「これだ!」と思い早速問い合わせしました。急性期の経験がないことと、50歳を超えていたのでどうかと思いましたが、幸いにもこの病院で働かせていただくことになりました。

 

 

 

土曜の非常勤としての役割は、金曜日に手術する患者さんも多く、土曜日のリハビリ体制の充実のようでした。現在は疾患や個別の状況によりますが、リスク管理を行った上で、患者さんの病態が安定していれば術後翌日から離床を推奨しています。

 

 

 

土曜日のリハビリを充実することで切れ目のないリハビリテーションアプローチが可能になります。

 

 

 

 

 

 

実際働いてみると、毎週勉強になることばかりです。集中治療室でのリハビリ、靭帯や腱の損傷、人工関節手術後、脳卒中、熱傷、心臓や呼吸などの内部障害など疾患は多岐にわたります。松葉杖の高さ調節や練習はここで初めて経験させていただきました。

 

 

 

朝出勤するとカルテから情報を集め、常勤の先生方が親切に書いてくださった申し送りにしたがって、リハビリを進めていきます。

 

 

 

集中治療室での早期離床など緊張する場面もありますが、看護師さんたちと力を合わせて離床を促し、患者さんの喜ぶお顔を見るとやはりやりがいといったものを感じます。

 

 

 

土曜日1日で10~12人の患者さんのリハビリに関わりますが、仕事が終わると疲れとともに何かすがすがしい気持ちを感じます。患者さんの笑顔やいただけるお言葉が理学療法士の原動力だと感じます。

 

 

 

この経験を学校で学生さんのみなさんにお伝えできるといいなと思っています。