去年の自分より成長してますか?

将来なりたい理学療法士像として、患者様から信頼を得、心のケアが出来る者になりたいという言葉をよく聞く。話としては全く御尤もであるが、そのために必要なことはなんなのであろうか?

 

 

前提条件としては、自分の立場(理論)を守るためのウソ、誤魔化しであっては成立しないという事である。

 

 

科学の始まりは、多くの人がその知識を利用して幸せになる事を目標としている。したがって、データーの改変などはあってはならない。そもそも、信頼に値しないデーターを収集して、仮説は立てられないのは当然であろう。仮説は検証によってさらに深く本質に進む道筋を立ててくれることになるが、仮説が連続し続けると妄想と呼べるもので、自らの行動は迷走する。

 

 

自分を信じる事が出来ない人が患者様に信じて欲しいと言うのは傲慢であろう。自分を信じられる状況を作るために、勉強し、経験し鍛えていく事は当然であると考える。

 

 

経験の中で失敗を恐れるあまり、人の指示をばかり待っている者もいる。自分のできる範疇から出ようとしないモノもいる。自分の心・行動を狭く閉ざして、心を開いてもらえると思うのであろうか?

 

 

傷つきたくないという事で評価されることを恐れ、他者を評価し「優しい」で自分に都合の良い人を見極める。庇護される事を望み、変わることを望まない。今の自分のまま認められることを望み、未来の自分に期待していないのではないかと感じさせる事もある。縮こまる方向に働く力は、連続して続き「消極的な生き方」を作り出してしまう。自分の可能性もどんどん減少する。

 

 

人は、成した事によって評価されるのであって、その蓄積が未来に期待を抱かせる事になる。その前に、いざと言う時のために力を蓄え、備えていく。それは苦しいことかもしれないが、その苦しみを強く感じる人と、それを楽しめる人では到達度が違ってくるのは当然である。

 

 

同じものを食べたから同じ人間に成るわけではない。もっとも、楽しみや喜びは、苦しさを味わった方が濃密に感じることは事実であるが・・・。

 

 

「生きたいところで生きる」、「成りたい者になる」変化する事を恐れず、変化する事が出来るのが「生きている」につなげる為に、その努力はやりがいのあるモノなのであると認めてみよう。そして、もっと自分を信じて、もっと自分に期待して、気持ちよく、愉快な仲間と仕事や人生に乾杯の盃を上げよう。凛々しく。

 

 

 

理学療法学科総括学科長 畠山敦

恩師の言葉

あけましておめでとうございます。理学療法学科昼間部の五嶋です。新年を迎えて既に2週間過ぎましたが、今年最初のブログという事ですので、本年もよろしくお願い致します。

 

 

新年を迎え、気持ちを新たに頑張っていらっしゃるかと思います。皆さんは今年の目標は何にしましたか?

 

 

私は、「“たられば”は言わない」です。1月からのドラマでもありますが、「あのときこうすれば…」や「もしこれをやっていたら…」というのは、問題であることはわかるけど、結果には繋がりません。先に後悔しないためにも、問題を先送りせず、行動に移したいと思っています。

 

 

話は変わりますが、年も越して後期授業も終了したため、現在当校では後期の定期試験を行なっているところです。

 

 

試験が合格できないと進級はできません。理学療法士・作業療法士の国家試験の受験資格は理学療法・作業療法学科の専門学校や大学を卒業することが必須なので、臨床実習もそうですが、定期試験を全て合格することが必須になります。

 

 

勉強はもちろん易しいものではありませんが、試験の内容は理学療法士・作業療法士になるためには必要な知識であり、ここで何とか暗記で乗り越えたとしても、理解が定着しなければ、その先の段階でつまずく可能性がありますので、しっかり理解してもらいたいと思っています。

 

 

私の恩師の言葉ですが、

 

「できる人と比べてできないと感じている人は、できる人よりも勉強量が少ない可能性もある。まずは同じだけ勉強してみることで初めて比較ができるはずだ。」

 

とおっしゃっていました。

 

 

自分より優れている人に対して卑屈にならずに、まずはその人のレベルに近づけるよう努力することが大事だと思います。実際、私の周りにもはじめは他の人よりできなくても努力して周囲より結果を出せた人も見てきました。

 

 

勉強は興味がないとなかなか理解ができないこともありますが、医学の勉強は日々の積み重ねが結果に繋がりますので、「あの時もっと勉強していたら…」と後悔しないよう頑張って、患者様に心身ともに元気になってもらえることができるセラピストになってもらいたいと思います。

 

 

これから試験を控えている方もたくさんいらっしゃると思います。最近はインフルエンザも流行っているので、手洗いやうがいをしっかりして、本番で力が発揮できるよう、体調管理をしてくださいね。

1+1=…チームアプローチの大切さ

皆さん、こんにちは。今回は理学療法学科夜間部の阿部 靖がお届けいたします。 テーマは『チームアプローチ』です。

 

 

去る12月4日、

 

日本リハビリテーションネットワーク研究会第16回学術集会

 

 

に参加させていただきました。

 

 

この学会は日リハ校長 陶山哲夫先生が理事長を務められている学会で、先生は設立メンバーの一人でもあります。

 

 

研究会の理念は、

 

 

21世紀を生きる障害者・高齢者に明るい展望をもたらし、より自立した状態で社会復帰・社会参加を可能にするためには、リハビリテーションに携わる多くの人々の叡智が結集されなければならない

(設立趣意書より引用)

 

 

 

とあります。

 

 

多様性のこの時代、画一的なリハビリではなく、個性を尊重し、社会状況にあったリハビリを提供するにはどのような活動が必要なのか、また、今後どのような知識や技術が必要になるのか、そのことを学べる貴重な学会でした。

 

 

私は救急病院、緩和ケア、回復期、老健、訪問リハビリやクリニックなどに勤めてきましたので、その都度、求められるチームアプローチが違っていました。

 

 

しかし、その中で一貫していたのは、多職種同士がお互いを尊重し、協調しながら自分の職種の強みを最大限活かしていくことでした。

 

 

1+1が3にも4にも5にもなるように何度も何度もディスカッションをしてきました。

 

 

さらに、その根底には、

 

 

どのような形でリハビリを提供したら患者さんや利用者さん・そのご家族の方々が喜んでくれるのか、楽になってくれるのか、家に引きこもらず社会と関わっていってくれるのか、

 

 

という視点と気持ちがあったと思います。

 

 

しかし、時には想いが強くなりすぎてしまい、専門家同士が意見を重ねるはずが、いつの間にか折衷案になってしまうことがあります。

 

 

1+1=0.5

 

 

これはお互いを尊重できていなかったために生じた出来事で、非常に残念な結果です。

 

 

チームアプローチは

 

 

1+1=3,4,5...

 

 

となることが理想になります。

 

 

つまり、

 

 

 1人+1人=3馬力,4馬力,5馬力...

 

 

になるように努力する必要があります。

 

 

そのためにはお互いを尊重し、相乗効果を生むべく協調してリハビリテーションに臨むことが大切だと考えます。

 

 

また、個々が常に切磋琢磨して自身の能力を高めるべく最大限の努力を怠らないことが大切になります。

 

 

 

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。年内は今回が最終回です。次回は年明けより再開いたします。それでは、良いお年をお迎えください。