障がい者スポーツの話~ウィルチェアラグビー

皆さんこんにちは。理学療法学科昼間部教員の鍋城です。今回は障害者スポーツの話をさせていただきます。

 

先日、日本代表が41個のメダルを獲得しリオ・オリンピックが閉会しました。

 

 

そして今度は、9月7日からパラリンピックが開会します。その中で車いすラグビー(ウィルチェアーラグビー)日本代表もアジア・オセアニアのチャンピオンとしてパラリンピックに出場します。

 

 

皆さんは、車いすラグビー(ウィルチェアーラグビー)は見たことはあるでしょうか?

 

 


 

ウィルチェアーラグビーとは、四肢麻痺者等(頸髄損傷や四肢の切断、脳性麻痺等で四肢に障害を持つ者)が、チーム・スポーツを行なう機会を得るために1977年にカナダで考案され、欧米では広く普及している車いすによる国際的なスポーツです。アメリカやヨーロッパの一部の国では、四肢に障害を持つ者が行う競技であることから”クワドラグビー(QUAD RUGBY)”とも呼ばれており、また、当初はその競技の激しさから”マーダーボール(MURDERBALL(殺人球技))”と呼ばれていた歴史を持っています。

「日本ウィルチェアーラグビーホームページより」
 


 

 

上記の紹介で「殺人球技」なんて物騒ですよね。でも一度見てみると何となく理解できる気がします。

 

 

自分が学生時代に機会がありウィルチェアーラグビーの練習や試合を見学させていただいたことがあります。バスケットボールコートの大きさで1チーム最大12名、コート上には4名出場します。

 

 

車いすのスピードにも驚きましたが、車いすの衝突はそれ以上でした。車椅子というよりは小型戦車が衝突している感じでした。衝突したときの大きな音、衝撃が強くてパンクしたり車いすごと倒れてしまったり、本当に障害があるのかと疑うほどでした。

 

 

写真:日本パラリンピック委員会ホームページより

 

 

オリンピックと比較するとパラリンピックはテレビなどで放送される機会は少ないですが、次回2020年東京開催では実際に観戦することができます。そのためにもリオ・パラリンピックを見てみてください。

 

 

残存機能を活用して活躍する選手たちはオリンピックにも負けていません。ぜひ一度観戦をお勧めします。

 

短い夏休みが終わった夜間部の学生の声

こんにちは。作業療法学科夜間部2年生担任の小笹です。

 

当校の作業療法学科夜間部の夏休みは2週間(8月8日~8月19日)で、今週(8月22日)から後期の授業がスタートしました。

 

学生達から夏休みの感想を伺うと、この2週間の使い方や受け取り方が様々であったことが分かりました。

 

 

 

【学生1】

 

学校の授業は休みでも、日中の仕事が通常通りに仕事があったため、休んだ感じはあまり無かった。

 

 

 

 

【学生2】

 

授業が無いと気持ちが緩んでしまい、また椅子に座って授業を受けることが苦痛に感じてしまうため、夏休みは無くても良い。

 

 

 

 

【学生3】

夏休み期間中に前期の授業のまとめや復習をする機会が持てた。学校の授業が無くても、家で机に向かう時間を作って自己学習をしていた。

 

 

 

 

【学生4】

 

夏休みが2週間では、休んだ気がしない。1ヵ月ほど休みがあると良い。

 

 

 

 

十人十色で当たり前なのですが、学生一人一人の時間の使い方、感じ方はそれぞれ違うのだなと改めて感じました。

 

 

夏休みの使い方は個人の自由だと思いますが、この2週間の使い方を学生自身にとって、良いものにして欲しいと思います。

 

 

そういう私自身も夏休み期間を使って、後期からの授業をより良いものにするための工夫や準備を進めてきました。

 

 

次の長期休暇は、4ヵ月後の冬休みになります。まだ8月下旬で残暑の厳しい日もありますが、体調管理をしっかりと行い、知識・技術の習得に励んで下さい。

 

コミュニケーションについて

皆さん、こんにちは。理学療法学科昼間部教員の高瀬です。今回はコミュニケーションについてですが、まずはいきなりこのお話しの結論です!

 

 

『コミュニケーションについて一度しっかり学ぶべき』

 

『理学療法士にとって、知識と技術よりも!?大切なのはコミュニケーション能力!?』

 

 

皆さんは毎日あらゆる場面でコミュニケーションをとりながら生活しています。でも、世の中にはコミュニケーションが苦手だという人がたくさんいます。

 

そもそもコミュニケーションを、いつ・どうやって身につけましたか?

 

小さい頃にお父さんとお母さんを見てなんとなく・・。

 

それ以来コミュニケーションについて、いつ・どこで学びましたか?

 

学校でもコミュニケーションの授業なんてないから特に学んだことはない・・。

 

こんな感じの方がほとんどではないでしょうか?

 

 

 

ちゃんと教えてもらってもいないのだから、苦手な人が多いのはなんとなく納得です。コミュニケーションにはいくつもルールや鉄則があります。ここではその中のほんの一部だけご紹介しますと、

 

・微笑み

 

・アイコンタクト

 

・うなずき

 

・あいづち

 

の4つです。この4つができるだけでも、皆さんのコミュニケーションは劇的に変わるはずです。

 

 

 

 

 

ただ・・

 

たった4つだけでも決して簡単ではないことは理解しておいてください。笑顔で相手の話を聞いているつもりになっていませんか?

 

一度その顔を鏡で見てください!

 

口角ほとんど上がってませんよ!

 

怖い顔してますよ!

 

 

個人的には、セラピストが患者さんのリハビリを行う際に最も重要なことは、患者さんとの信頼関係を構築することだと考えています。

 

 

いくら知識と技術が豊富でも信頼できない人には自分の身体に触れてほしくはありません。

 

 

笑顔で患者さんの目を見ながらしっかり話をきいて、その内容についてしっかりうなずき、さらにあいづちが入ったら患者さんはどう感じるでしょうか?

 

 

『この人は自分の想いをしっかり聞いて受け止めてくれる、自分の気持ちをちゃんと理解してくれる、この人になら本音も言えそう』

 

 

このように感じるのです。

 

 

そして、信頼関係が築かれていくのです。

 

 

 

 

 

 

コミュニケーションって、本当はものすごくふか~いのもなんです!

 

そんなこと意識したことはなかった・・

 

そもそも知らなかった・・

 

なんだ、こんなときはそうすれば良かったんだ・・

 

という、気づきがどんどん出てくるはずです。

 

特にセラピストの方々、これからセラピストになる方々には、是非コミュニケーションについて、一度しっかり学んでほしいと思っています。

 

 

かくいう私自身も、コミュニケーションについてはまだまだ勉強中ですけどね・・