しょうがいスポーツと作業療法~「障がい」と「生涯」

こんにちは。作業療法学科統括学科長の深瀬です。今年度、夜間部1年生の保健体育を担当しています。

 

 

作業学科の保健体育では主に表題のしょうがいスポーツについて授業をしています。

 

 

「しょうがい」を漢字で書くと「障がいスポーツ」と「生涯スポーツ」になります。

 

 

 

1:障がいスポーツ

 

 

障がいスポーツはパラスポーツに代表されるように障がいがある方が行うスポーツです。

 

 

今年度の「障がいスポーツ」の実技ではボッチャを行いました。

 

 

 

 

的になる球にどれくらい近づけられるかを競うゲームで、カーリングのようなビリヤードのような要素があり、パラリンピックの種目にもなっています。

 

 

 

実際に車椅子に乗りながら行いました。

 

 

 

 

皆さん、競技の、「シンプルだけど難しい」と車椅子の「慣れなさ」に四苦八苦しながらプレイしていました。

 

 

 

 

 

2:生涯スポーツ

 

 

別の日には「生涯スポーツ」の演習も行いました。

 

 

生涯スポーツとは「身近な生活の場」にスポーツを取り入れていくこと。年齢や体力、興味などに合わせて色々なスポーツを、自分に合った形で生涯に渡り楽しむことです。

 

 

 

 

今回は高田馬場ウォークラリーを行いました。

 

 

 

 

グループごとに設定されたチェックポイントを目指して歩きます。

 

 

 

 

上の写真はこの壁画のキャラクターと同じポーズで写真を撮るという課題です。

 

 

「歩く」という運動と「仲間と協力して」チェックポイントの課題を解いていくということでの「コミュニケーション」が図れます。

 

 

 

 

このチェックポイントではこの橋の名前を記載するというものですが、学校の側の神田川に架かる橋、「源水橋」の辺りはフォークバンドの「かぐや姫」の楽曲「神田川」の舞台になったところですと学生に説明したら「ぽか~ん」とされました。

 

 

 

 

どうも話が古すぎたようで…

 

 

 

どちらの「しょうがいスポーツ」にも様々な形で作業療法士が関わります。

 

 

 

今後、作業療法士の「しょうがいスポーツ」へ関わっている姿などもこのブログでお伝えしようと思います。

 

リハビリロボット「KEEOGO」を患者さまに体験していただきました

理学療法学科の土手です。

 

 

先日、KEEOGO(カナダで開発され台湾で製造されているロボティック移動支援機器)のその存在を知り、KEEOGOトレーナー研修を受けてきました。

 

 

その時の様子はこちらの記事にまとめています。

『リハビリロボット「KEEOGO」を体験してきました』

 

 

 

その話を理学療法学科の木下先生にもお伝えしたところ、お知り合いの体験希望者がおりましたので、その体験を報告させていただきます。

 

 

 

発症して20年ぐらいで両下肢が動きづらく、左手に杖も使用している方です。KEEOGOは健常歩行を促すことで、今まで使えていなかった筋や神経、脳を刺激します。使っていないところを久しぶりに使うと、かなり疲労もしますが、どなたもその良さを感じることが多く、この方にも良さを感じたコメントをいただきました。

 

 

 

 

 

 

理学療法士の歩行などを分析する能力との関連が重要で、トレーナーが増えると利用者の可能性が広がります。人生を諦めず、「自分の生きたいように生きる」ために、就労支援やスポーツなどにも有効利用できるツールです。こういった利用者や学生にも知ってもらうと、前向きで活き活きとした将来への可能性が広がります。

 

 

 

今年の国際福祉機器展にも参加しますので、興味のある方はブースにもぜひ立ち寄って下さい。

 

 

日本KEEOGO協会

昼リハ助手+夜リハ学生=目指すPT・OTに大きく近づく!

作業療法学科(夜間部)の教員の田中です。

 

 

学生時代は本校の学生として昼間にリハビリ助手の仕事に従事し、18時から夜間部の授業を受けていました。仕事と勉強の両立は大変でしたがとても良い経験でした。今回の記事では改めてどういう点が良かったか振り返ってみたいと思います。

 

 

 

【授業で学んだ事を現場(職場)で理解を深めることができる!】

 

 

 

学校では内科学、整形外科学、神経内科学など様々な科目を学びます。様々な疾患、障害を学ぶのですが、職場の実際の患者さんを思い浮かべながら授業、教科書を通して学ぶことができます

 

 

あっ、これはAさんだなぁ、あれはBさんの状態にそっくりだなぁ、という感じで授業の内容をリアルに感じ、理解を深めることができます。カルテに書かれてある内容も徐々に分かるようになり日々の成長を感じながら学生生活を送ることができました

 

 

 

【患者さんとの関わり方を現場(職場)で学ぶことができる!】

 

 

飲食店などのバイトではそのお店のお客様との関わり方を学べると思います。リハビリ助手では様々な心や体の障害をお持ちの患者さんとの関わり方を学べます。

 

 

患者さんと色々お話しさせて頂き、色々な人生や障害による苦労・苦悩、そして障害を持ちながらも力強く生きている患者さんのリアルな姿に触れることがあります

 

 

 

個人的には認知症の方や失語症の方とのコミュニケーションの取り方、脳卒中等の身体に障害のある方の介助方法を学べたことが大きかったように思います。こういうことは学校では学べないですよね。とても貴重な経験です。

 

 

 

総合病院、整形外科クリニック、精神科病院、老人施設などから求人を頂いてます。日リハの学生が代々引き継いでいるリハビリ助手の仕事もあります(長期実習が近くなった夜間部3年生が、後輩を後任として紹介するような求人)。

 

 

 

また日リハは歴史があり、多くの先輩がいることから「ぜひ、日リハの学生に来て欲しい」という有難い言葉を頂く事もあります!

 

 

 

昼間、リハビリ助手をして夜間にリハビリ学生として学ぶ4年間の生活は目指しているPT・OTに大きく近づけると思います。興味ある方は是非、来校してみませんか。掲示板もご覧になって頂くことができますよ!