リハビリロボット「KEEOGO」を体験してきました

こんにちは。理学療法学科教員の土手です。先日、KEEOGOを体験してきましたので、その様子をお伝えします。

 

 

ところで皆さん、「KEEOGO」はご存じでしょうか?

 

 

KEEOGOとは、Keep on Goingの略語で「進み続ける、どんどん前へ進んでいく」という意味になります(英辞郎)。KEEOGOは造語で、「移動の自由を取り戻し、進み続けよう」という思いからカナダで開発され、台湾で製造されているロボティック移動支援機器です。

 

 

 

 

 

 

理学療法士は、もう絶対の元通りとはならない重い障害を負うような病気・けがをしてしまう方も対象とします。患者様は、その重い状態となったことを受け入れられないこともしばしばです。

 

 

 

それでも人生は続いていきます。私も理学療法士として多くの患者様・利用者様と接していきますが、大けがも重い病気にもなったことがありません。ですので、つらい気持ちを簡単に「分かりますよ」なんて言うことはできません。

 

 

 

ですが理学療法士として隣に寄り添いながら、少しでも笑顔なるように、理学療法をしていきます。痛みがとれたり、より動けるようになると、一緒になって喜びます。この辺りは理学療法士の醍醐味だと思います。

 

 

 

 

 

 

理学療法には色々なやり方がありますが、KEEOGOもまた実施する価値がとても高いです。私は体の動きにくいところはないですが、それでも装着して動いた後は、着脱したあとでも体が軽くなります。

 

 

 

利用者様には、KEEOGOを装着して理学療法をすることで、自分では使いにくかった筋肉や関節を使うことになり、動かし方が分かるようになります。20年来の動きにくさも数か月の練習で体の使い方が分かり、足の装具がより小さいものになったお話も聞いてきました。

 

 

 

 

 

 

KEEOGOはまだ広く普及したものではありませんが、階段昇降やミニサッカー・ゴルフができるようになるケースもあります。理学療法士も、理学療法士を目指す学生にも、将来の様々な可能性のため、見聞を広めてほしいと思います。

 

 

 

一般社団法人日本KEEOGO協会ホームページ

 

新年度スタート

皆さんこんにちは。作業療法学科 統括学科長 深瀬です。

 

 

 

4月1日から今年度が始まりました。早速授業がスタートしています。

 

 

 

もちろん今年も感染対策をしっかりとしたうえで授業をおこなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜間部3年生の授業ではグループワークで昨年の振り返りを行い、プレゼンテーションをする授業をおこないました。

 

 

 

各グループで発表内容を記載し、ポスター形式で発表してもらいましたが、

 

 

 

 

 

 

なんと、学生さんの作った資料に、私のイラストを発見!?

 

 

 

 

 

 

他の先生たちには「私にしては可愛すぎる」と言われました…

 

 

 

「どうして?」

 

 

 

それにしても、作業療法学科の学生さんは芸達者が多いです。

 

 

 

皆さん今年度もよろしくお願いします。

 

 

 

お手柔らかに…

医療リンパドレナージセラピスト

作業療法学科昼間部教員の大倉と申します。今回は、私が作業療法士免許以外に持っている認定についてご紹介します。

 

 

作業療法士や理学療法士は、臨床に出てからも日々勉強をしています。その中で専門的に学び、認定を取得していくことがあります。

 

 

例えば私の臨床の(元)同僚にも、

「呼吸療法認定士」

「認定訪問療法士」

「福祉用具プランナー」

「日本糖尿病療養指導士」

など様々な認定を持ったセラピストがいます。

 

 

これらは作業療法士、理学療法士などの免許を取得したのちに、自身の臨床のスキルアップなどのために講習会へ参加し、試験を受けて改めて取得する認定です。

 

 

私も、脳梗塞で入院していた方のリハビリを担当した際、脚にリンパ浮腫を抱えている患者さんと出会ったのがきっかけで、「リンパ浮腫」と作業療法士の関わりが必要と感じ「医療リンパドレナージセラピスト」という認定を取得しました。

 

 

 

 

昨今、“リンパマッサージ”という言葉は巷でもよく目にしますが、医療リンパドレナージは一般にイメージする美容やリラクゼーション目的に行うリンパマッサージとは違います。

 

 

 

様々な原因により“リンパ管”と呼ばれる全身の老廃物や水分を循環させる役割の管に、明らかな障害が生じている方への治療法です。

 

 

 

医療で関わりが必要な方の「リンパ浮腫」というのは、通常の何倍にもその部位が太くなってしまったり、皮膚の変化が見られたり、水分が皮膚表面に浸み出てくるなど通常のいわゆる「浮腫み(むくみ)」とは異なります。

 

 

 

主にがんによる症状のひとつとして、あるいは治療の後遺症としてみられ、がんそのものの症状とは別に苦痛を伴い、日常生活にも影響を及ぼします。

 

 

 

そういった方々へ、作業療法士としての視点も持ちながら、症状を和らげ、安全な動作や生活での注意点、運動法の指導を行います。

 

 

 

私も認定を取得したとは言え、まだまだ勉強途上です。これからスキルアップ、ブラッシュアップが必要ですが、何かこうして専門性を極めて患者さんと関わることも、作業療法士や理学療法士のやりがいや面白さの一つだと思います。