介護職から作業療法士になって良かった事

作業療法学科夜間部教員の田中克一です。

 

 

私は作業療法士になる前は老人保健施設で介護の仕事をしていました。改めて介護職から作業療法士になってみて良かったことを振り返ってみたいと思います。

 

 

【良かったこと】

 

 

①心と身体の理解がかなり深まった!

 

 

OT養成校時代は解剖学、運動学、心理学、精神医学等の講義を通して身体と心の基礎について徹底的にたたき込まれました。

 

お陰で介助が必要なところ、要らないところの見極めができ、またより楽で利用者さんが安心できる介助や介助方法の提案ができるようになりました。また運動麻痺などの機能回復に関する介入についてもできるようになりました。

 

 

 

 

②給料が増えた!

 

 

介護職時代は夜勤してなんとか生活していました(夜勤手当がないと厳しい、、)。

 

作業療法士になって、その頃と比べて給料が増えたのは良かったです。確かに学費はかかりましたが長い人生を考えてあの時下した判断は間違えてなかったと思います。

 

 

 

③介護の頃と同じくらい笑顔に出会える!

 

 

介護職の頃は食事や入浴の介助の他にお花見に行ったり、街中のレストランに行ったりして、とても喜ばれたことを覚えています。

 

作業療法士になってからは一人で食事やお風呂に入れるようになって感謝していただくことが多くあります。

 

またお花見や外食の他、野菜を作ったり、料理をしたり、絵を描いたり、その人がやりたいことをを通して喜びや生きがいを感じてもらいます。そのような時の笑顔は本当に忘れられません。

 

 

 

 

作業療法士に興味のある方は当校に入学してお会いできれば幸いです。

 

 

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「人」対「人」の仕事

こんにちは。理学療法学科の佐藤です。理学療法士として働いていると、様々な患者様との関わりがあります。

 

 

今まで関わった方々は、年齢は0歳~100歳を超える幅広い年代の方々であり、生活の背景や職業などもそれぞれ違います。

 

 

 

理学療法を行うにあたり、対象となる方との意思疎通は欠かせません。

 

 

 

意思疎通というと、発語による言語を用いた手段が一番に思い浮かびますが、必ずしも共通の言語で会話ができるとは限りません。

 

 

 

時には外国籍の方と、自分自身の日常会話にもならない拙い英語で話をしたり、耳が聞こえない方とほんの少しの手話を通してやりとりすることもありました。

 

 

 

また、言葉という手段を用いることもできず、ジェスチャーや表情、接触を通して伝わる感覚だけを頼りにコミュニケーションを図ることもあります。

 

 

 

 

 

 

ただ不思議なことに、始めはなかなかお互いの思いが分かり合えていないと思っていても、関わりが増えていくと徐々に何となく対象の方の考えていることが読み取れるようになり、こちらに対する受け入れが広がっているように感じられます。

 

 

これも人対人の仕事だからこそ得られる貴重な感覚であり、理学療法士としての仕事の魅力の1つだと思っています。

 

 

理学療法士としてのやりがい

理学療法学科教員の塩澤と申します。私は研修日を利用して2か月に1回、社会福祉施設で非常勤の理学療法士として働いています。

 

 

 

本施設は障がい福祉サービスの「生活介護事業所」です。対象は知的障がい、または身体障がいをお持ちの方で、障害福祉サービス受給者証の交付を受けた方になります。

 

 

 

設置は自治体であり、社会福祉事業団が運営を受託しています。日中活動として創作、音楽、作業、リラクゼーション、散歩、レクリエーション、調理などを行っています。看護師さん、支援員さんたちがこれらの活動を支援されています。

 

 

 

リハビリ職は嘱託として理学療法士、作業療法士が年6回、言語聴覚士が年4回入りお手伝いさせていただいています。

 

 

 

理学療法士として私の仕事は、利用者の方の身体機能の維持向上、拘縮予防、姿勢矯正、ポジショニング、呼吸介助、ケアしやすい体づくりになります。利用者の方の多くは、脳性麻痺や生まれつき心臓等に障がいがある方です。

 

 

 

 

 

 

私の力不足で大きな変化や改善がみられることが多くはないのですが、介入に対して笑顔や良い反応が見られると理学療法士としてのやりがいを感じます。

 

 

 

利用者の方個々に状況は違いますが、今出来ていることを少しでも長く続けられるようになること、姿勢の修正やポジショニングをとおして、少しでも楽な姿勢で過ごしていただけるようになることを目指して取り組んでいます。

 

 

 

 

 

 

また、日ごろは看護師さんや支援員さんたちが一生懸命に支援されていらっしゃいます。こうした職員の方々の支援の一助になれるよう努めています。

 

 

 

私がお尋ねするのは2か月に1回だけですが、行くと毎回明るい雰囲気につつまれ、利用者の方々、職員のみなさまが明るく活動されており、学ばせていただくことがとても多い職場です。

 

 

 

理学療法士として福祉の分野でも力になれるよう努力を積み重ねることの必要性を痛感しています。