質の高いリハビリに欠かせない事

理学療法学科の高瀬です。

 

 

 

今回は、質の高いリハビリを実施する上で絶対に欠かせないものについて考えてみます。

 

 

皆さんは何が必要だと思いますか?

 

 

『知識』

 

 

『技術』

 

 

 

これらは専門家として当然必要ですよね。でもこれだけで質の高いリハビリは提供できません。

 

 

それ以外に必要なもので一つ例を挙げるとすると

 

 

『コミュニケーション力』

 

 

です。

 

 

 

現代はスマホ1つあれば、メールで世界中の誰とでもコミュニケーションが取れる時代です。

 

 

 

でも、メールによるコミュニケーションが、

 

『コミュニケーション』=『お互いの意思・感情を伝えあうこと』

 

 

という本来のコミュニケーションの目的を果たせるでしょうか・・

 

 

 

相手の表情やしぐさ、声のトーンや口調といった視覚情報や聴覚情報などあらゆる感覚から入力される情報を分析しなければ、相手の感情などわかりません。

 

 

 

本当の意味での『コミュニケーション』をとるには、メールではなく相手の目の前にして徹底的に相手と向き合わなければなりません。

 

 

 

理学療法士は徹底的に患者さんと向き合ってコミュニケーションをとらなければ、患者さんの感情や想いなんてわからないということになります。

 

 

 

そして、それが分からなければ、理学療法士と患者さんが同じ目標を持って、信頼関係のもとで質の高いリハビリを施行することなど不可能です。

 

 

 

患者さんの本当の想いが反映・考慮されていないリハビリなんて、質が高いとは言えないし、そもそもそんなリハビリはおかしいですよね?

 

 

 

教員である私も、学生と徹底的に向き合ってコミュニケーションをとることで、学生それぞれの考えや想いを知り、それを踏まえて学生が成長できるような指導と手助けを日々意識しています。

 

 

今回例に挙げた『コミュニケーション力』以外にも

 

 

『他者の気持ちを考える力』

 

 

『場の空気を読み取る力』など

 

 

一言で言えば、

 

 

『人間力』

 

 

が理学療法士には欠かせません。

 

 

 

『知識』『技術』の指導はもちろんのこと、

 

 

この『人間力』を身に着けて、

 

 

『理学療法士として』さらには『人として』学生の皆さんに成長してほしい・・

 

 

 

そんなこと願いながら学生指導を行う毎日です。

 

作業療法士、怪我をする

皆さんこんにちは。作業療法学科、統括学科長の深瀬です。

 

 

 

この度、右の足首をねん挫し、松葉杖での生活を余儀なくされました。

 

 

 

一生の不覚です…

 

 

 

学生さんにもご心配をかけているところです。「先生!大丈夫ですか?」など温かいお言葉をいただいております。

 

 

 

ただ、普段から「作業療法士たるもの、自己管理が重要である」等と言ってきた身としては、お恥ずかしい限りです…

 

 

 

今回、怪我をしてみて、足が痛いときの患者さんの気持ちが良くわかりました

 

 

 

◆ 右足が使えない事で、立ち上がれないし、歩けない。

 

 

◆ 立てない、歩けないことでトイレに行くのも億劫。

 

 

◆ 食事の準備もままならない。買い物にも行けないし…

 

 

◆ お風呂に入るのも大変、身だしなみなんか気にしている場合じゃない。

 

 

◆ 洗濯、掃除は後回し。

 

 

などなど、生活に不自由が出てきます。

 

 

 

作業療法士としては、障がいがあっても最大限使える機能や能力を生かして「その人なりの最大限の自立」を目標にして治療、指導を行いますが、今回はその難しさを知ることが出来たと思います。

 

 

 

足の痛みは、この冬休みで何とか完治させ、この経験をもとに、障がいを持つ方々が、何に困っているか?などを授業に生かしていこうと思っています。

 

 

 

転んでもタダでは起きない性格なので

 

 

 

この一年、皆さんにも新型コロナの影響で「友達と会食できない」「実家に帰省が出来ない」等、不自由が求められていると思います。

 

 

 

せっかくの年末年始ですが、我慢を強いられていると思います。この不自由な生活は、もう少し続きます。

 

 

 

でも、この経験は、私にも、皆さんにも「何かに気づき、成長をもたらす経験」になると思います。「冬来たりなば春遠からじ」です。

 

 

 

皆さんの努力によって、必ず実を結ぶ春が来るはずです。その日を待ちつつ、

 

 

 

くれぐれも、ご自愛ください。

評価実習の集大成~日々の理学療法とその記録

理学療法学科教員の土手です。

 

 

今年は新型コロナウィルスの蔓延により、8週間の実習期間を4週間にし、前後2週間を自宅待機とし、遠隔にて実習事前学習を実施後、「感染対策」を万全にして実習に臨んでいただきました。実習事後学習も自宅待機にて実習事後学習を実施しております。

 

 

 

 

臨床現場の臨んだのは約半分の実習期間でしたが、各実習施設の実習指導者のもと、患者様への理学療法の見学、実習指導者と一緒に検査測定、あるいは見守りのもと検査測定をさせていただき、患者様の臨床像をまとめて学内発表を行いました。

 

 

 

 

 

 

 

理学療法士は、チーム医療の一員として他職種連携をしながら業務をしていくため、日々の理学療法とその記録、患者様や利用者様の身体・精神状態を申し送りすることなども仕事内容に入って来ます。

 

 

 

実習の集大成としてまとめあげた内容をポスター形式で発表しました。ポスター発表は学会でもよく行われる発表形式で、新人理学療法士でもよく行います。まとめたものを発表するための資料のレイアウト、時間配分、想定される質問への返答シミュレーションなども多くの学びがあります。

 

 

 

 

 

 

発表や質疑応答をすることで、臨床に出てからも新たな気づきもしばしばあります。学生のうちから発表することで、口頭での言葉の使い方、文章での言葉の使い方もどんどん洗練されていきます。他のクラスメイトの発表を見て聴くことでも新たな発見があります。

 

 

 

 

まだ学びはじめの1年生も発表を聴講して、それを見た3年生は「1年生のときは、こんなすごい発表できるようになるのかな?」と言ってましたが、皆さん出来るようになっているんです!

 

 

 

 

 

 

3年生は後輩を見て自分の成長を感じることもありますし、1年生は先輩の背中を見て学びへの気持ちを新たにすることもあります。

 

 

 

 

3年生は最終学年での実習がまだある中で、成長途中ではありますが、一つ一つ小さなゴールを達成していっております。最終学年での実習に向けて自分の課題を見つけ、さらに学びを深めていくと思います。

 

 

 

 

日リハでは先輩と後輩の交流、昼間部と夜間部の交流からさらに学べることがあります。