吹奏楽部と作業療法士の意外なつながりとは?

意外に思う方もいるかもしれませんが、実は日リハの作業療法学科には吹奏楽部出身者がたくさんいるんです!吹奏楽部と作業療法士。何かつながりはあるのでしょうか??

 

 

【吹奏楽部出身者は作業療法士に向いている!?】

 

 

吹奏楽部出身の学生さんたちに話を聞いてみると、こんな特長があるようです。

 

 

ある意味で運動部より練習がキツいので、忍耐力があり我慢強い。

 

 

・チームで目標に向かうので、和を大切にすることができる。

 

・計画的に練習を重ねるので、堅実さや根気強さがある。

 

・演奏会等を通じて、部員全員で喜びを分かち合う醍醐味を知っている。

 

確かに作業療法士という仕事に向いているのかもしれません。

 

 

なぜかというと・・・

 

 

作業療法士という職業が「生きがい支援のスペシャリスト」であり、患者様の人生にじっくりと向き合うことが求められるからです。

 

 

そして・・・

 

 

“患者様やご家族を笑顔にする”という作業療法士の最終目標を達成するために、吹奏楽部で得られた経験は間違いなく役に立ちます。

 

 

吹奏楽部で日々がんばっている皆さん!

 

吹奏楽の経験が活きる作業療法士という仕事を、ぜひ目指してみませんか?

 

 

【吹奏楽部出身者にインタビュー】

 

 

ここで、吹奏楽部出身で作業療法学科昼間部の学生さんにインタービュー!

 

 

 

 

>吹奏楽部時代の思い出

 

 

私は中学時代から吹奏楽部に所属していて、トロンボーンとユーフォニアムを担当していました。中学のときは全日本吹奏楽コンクールの県大会に出場、高校時代は定期演奏会や野球応援、文化祭で演奏をしていました。

 

 

部活動で思い出に残っているのは、吹奏楽部の友人と2人で老人ホームに行って『ふるさと』を演奏したとき、利用者の方々がみんなで涙を流して大喜びしてくれたことです。すごくうれしかったことを覚えています。演奏で人を楽しませたり、感動させたりすることのできる音楽の力はスゴいと思います。

 

 

実際のコンクールでの様子

 

 

>吹奏楽部の経験と作業療法士

 

 

お客さんに喜んでもらえるように毎日の練習をがんばったり、演奏会の演出を考えたりする経験は、患者様の気持ちを考えて治療を行う作業療法士にとってはとても大切な経験だと思います。また、作業療法士は「チームワーク」が大切な職業なので、吹奏楽部で培ったチームワークを活かすことができると思います。将来は吹奏楽部で培った経験を活かして患者様の前で楽器を演奏し、患者様を笑顔にできる作業療法士になりたいと思っています。

 

 

>最後にメッセージをお願いします!

 

吹奏楽部に所属している高校生の皆さん、その経験が活かせる作業療法士をいっしょに目指しましょう!

 

ダブルスクールで培ったオリジナリティ

日リハ夜間部には、大学在学中に日リハ夜間部へ入学し、1~2年間ダブルスクールで通い、理学療法士作業療法士を目指す方も珍しくありません。

 

 

今回「日リハの人々」では、スポーツ分野を始め幅広い分野で活躍されている日リハ理学療法学科夜間部卒業生の橋本悠太さんを紹介いたします。

 

 

橋本さんは大学在学中に日リハに入学し、大学では教員免許、日リハでは理学療法士の資格を取得しています。さらに、全米公認ストレングス&コンディショニングスペシャリストの資格も取得し、現在はスポーツ選手やクリニックの患者様などたくさんの方をサポートしています。

 

 

日リハの人々Vol.14 理学療法学科夜間部卒業生 橋本悠太先生

 

 

ダブルスクールで培ったオリジナリティ

 

 

理学療法士・作業療法士は、患者様の人生に直接かかわる仕事です。その分、大きな責任も伴いますが、大きなやりがいや喜びを感じることができる仕事でもあります。

 

 

日本リハビリテーション専門学校では、学生一人ひとりの個性に合わせて、「圧倒的めんどうみ主義」で国家試験合格へと導いていきます。

 

 

 

創立20年以上の歴史がある日本リハビリテーション専門学校には、その歴史に裏付けされた経験と、確実に国家試験合格へと導くためのノウハウがあります!

 

 

作業療法士・理学療法士を目指そうと考えている方は、まずは一度日本リハビリテーション専門学校の学校説明会にお越しください!

 

 

学校説明会の日程はこちら

患者様の本当の想いとは~信頼関係とコミュニケーション力の大切さ

皆さん、こんにちは。理学療法学科昼間部教員の高瀬です。6月11日に開催された日リハ同窓会主催の勉強会についてのお話です。

 

 

その勉強会でコミュニケーションについて3時間の講義をやらせていただきましたが、今回はその内容の一部についてご紹介させていただきます。

 

 

以前にもコミュニケーションの重要性について書かせていただきましたが、今回はそれを現場レベルの問題に落とし込んだものです。

 

 

理学療法士を含めセラピストは、リハビリのゴールを設定するうえで必ず『患者さんのHOPE』を聞きます。いわゆる『どうなりたいか、どうしたいかなどの患者さんの希望』と言うことになりますが、これが考慮されなければセラピスト側の一方的な自己満足のゴール設定になってしまいます。

 

 

『歩けるようになりたいです』

 

『トイレが一人でできるようになりたいです』

 

『できるだけ家族に迷惑をかけないようにしたいです』

 

 

など、様々なHOPEを患者さんから聴取することになるのです。

 

 

ここで気をつけなければならないのが・・

 

 

『患者さんの言葉』=『患者さんの本当の想い』???

 

 

と言うことです。

 

 

結論から言うと、私は必ずしもイコールにはならないと思っています。

 

 

例えば、重度の麻痺となった患者さんが本当は以前のように歩きたいと思っていたとする。でも、その状態で『歩けるようになりたい』なんて言ったら笑われちゃうかもな、と考えたため、とりあえず『トイレがなんとか一人でできるようになれば・・』と言っておく・・

 

 

こんなことがあり得ますよね?

 

皆さんは自分の本音を誰にでも話しますか?

 

信頼できる相手でなければ、そう簡単に自分の本当の想いは話さなかったりするはずです!

 

先ほどの例えで言えば、セラピストとの信頼関係が築けていれば、素直に自分の希望を話せるかもしれません。

 

 

私たちセラピストは、初めて患者さんと出会ってからできるだけ早く信頼関係を築き、できるだけ早く『本当の意味での患者さんのHOPE』を聞き出さねばなりません。
 

そして、その信頼関係は患者さんと接する中で、いわゆるコミュニケーションをとる中で築いていくしかないのです!

 

 

だからこそ、コミュニケーションスキルを習得する必要があるのです!

 

 

具体的なスキルをひとつあげるとすれば『共感』です。
共感には相手の気持ちを受け止める効果があり、気持ちを受け止めてあげる、気持ちをわかってあげることが、信頼関係構築に確実に役立つのです。
 

しかも、こちらが受け止めている、という感覚だけでは意味がありません。

 

 

あくまでも重要なのは、相手が「受け止めてもらっている」と実感できることです!

 

 

だからこそ、相手にしっかり伝わるような共感が力を発揮するのです!

 

 

このように、『患者さんの本当の想い』をしっかりと聞いたうえで、それを考慮したゴールに向けて、信頼関係が築けているセラピストと患者さんが一緒に進んでいけるようなリハビリの形って素晴らしいですよね?

 

 

今回勉強会に参加していただいた卒業生の皆さんが、このようなコミュニケーションスキルを現場で生かし、さらにご活躍なされることを願っています。
皆さんも興味があれば、一度是非コミュニケーションについて学んでみてくださいね。