作業療法士と企業家という二つの肩書き【作業療法学科昼間部卒業生インタビュー】

現在、作業療法学科で非常勤講師として週に1度授業を受け持つ、作業療法学科昼間部卒業生の福澤阿弾先生。

 

 

日リハの作業療法学科昼間部の1期生として入学し、卒業後は病院で作業療法士として勤務しながら、仲間たちと訪問看護ステーションを起業。経営者と作業療法士を両立しながら、キャリアを築かれてきました。

 

 

 

 

そして、恩師からの誘いを受け、2014年から日リハの作業療法学科の教員として着任され、現在は別の訪問看護ステーションを営みながら、日リハ作業療法学科の非常勤講師として後進の育成に励まれています。

 

 

一般的な作業療法士とは少し異なる角度から、この職を生業にしてきた福澤先生のロングインタビューをぜひご覧ください。

 

 


 

 

日リハの人々Vol.66

 

作業療法士 福澤阿弾先生

 

「作業療法士と企業家という二つの肩書き」

 

 

インタビューページはこちら

 

 

 

10/28(土)に4年ぶりの文化祭やります!入試入学相談もできます

10/28(土)、実に4年ぶりとなる日リハの文化祭「水輪祭」を開催します!

 

 

 

 

 

 

日本リハビリテーション専門学校文化祭「水輪祭」

 

開催日時:10/28(土) 10:00~15:00

 

 

 

当日は、昼間部と夜間部の1・2年生が中心となって、クラスごとに様々なお店や企画をご用意しています。

 

 

 

一部を紹介すると、、、

 

 

・ポップコーン

・カップパフェ

・フランクフルト

・チョコバナナ

 

 

などの軽食系や

 

 

 

 

・射的

・先生探し

 

 

などの参加型イベント系、

 

 

そしてなかには「メイドカフェ」を出店するクラスもあるようです。

 

 

 

 

 

 

高校生の方、社会人の方、周辺にお住いの方々など、どなたもご参加いただく事ができます。

 

 

当日は、入学を検討している方向けに、入試入学相談ブースもご用意しておりますので、日リハの事・入試方法などについても詳しくご紹介させていただきます。

 

 

 

 

ぜひ、皆様お誘いあわせの上、お気軽にお越しください!

 

海外で活躍するバレエダンサーから、理学療法士を目指し日リハへ。

高校1年生の時から海外に渡り、バレエダンサーとして活躍した高橋さん。そんな彼女が、2023年4月から日本リハビリテーション専門学校の理学療法学科夜間部に入学しました。

 

「なぜバレエダンサーから理学療法士に転身したのか」

 

「なぜ日リハを選んだのか」

 

などについて語っていただきました。

 

自分の経験を生かし、人に寄り添える仕事

 

Q.なぜバレエダンサーを辞めて、再進学をしようと考えたのですか?

 

まだ体力的にはバレエを続けられる状態でしたが、年齢や体格も審査基準の1つとなる世界で自分が活躍できる場に限界を感じたため、バレエから離れる決心をしました。バレエ以外何もない自分がその世界を離れることに対して不安は大きかったですが、今後の人生を悔いなく進みたいと思い、気持ちに区切りをつけました。

 

 

 

Q.理学療法士を選ばれた理由は何でしょうか?

 

「人々の生活に寄り添い支えられる存在になりたい」と当初は福祉関係の仕事を考えていました。しかし調べていく中で、バレエダンサー時代から身体のつくりや仕組みに興味があったこと、そして自分の感覚や経験を生かせるのではないかという思いがあり、理学療法士に強く興味を持つようになりました。

 

4年制の夜間部+親身なサポート

 

Q.理学療法士の学校はいくつもある中で、なぜ日リハを選んだのですか?

 

通学しやすい立地だったこともありますが、「4年制の夜間部」がポイントでした。3年制の学校は、夜間部でありながら始業が早い、土曜日にも授業があるなど、昼間の仕事の時間を削る必要がありました。きちんと働くことにも重きを置きたかったので、3年制の学校は無理だなと。

 

あとは、しっかり学べる環境が良いと思っていました。私は高校1年生から海外のバレエ学校に留学したので、日本の学校は中学校まで。高卒認定は取得しましたが、久しく学校から離れていたので勉強への不安がありました。

 

 

 

Q.仕事と勉強の両立、勉強への不安から4年制を選ばれたのですね。

 

でも日リハへ入学した一番の決め手は、先生方や在校生の方の雰囲気がとにかく温かったことです。説明会に参加したとき、初対面にも関わらず個別相談でじっくりお話を聞いてくださり、そのサポートをとても心強く感じました。

 

再進学を決めたとき「自分で道を切り開くしかない」と覚悟は決めていましたが、勉強についていけるか、仕事と両立できるか、生活はどうなるのかなど、不安はたくさんありました。正直、進学した今でも不安はあります。でもだからこそ、相談できる環境があること、親身なサポートがあることが自分の支えの1つとなっています。

 


 

 

【バレエダンサー時代の高橋さん】

 

 


 

 

不安な気持ちを残さない・引きずらせない

 

Q.実際に日リハへ進学されて、夜間部の先生はいかがですか。

 

先生と生徒の距離はとても近く、質問や相談もしやすい環境です。特に担任の先生はメールで相談事などを送ると驚くほど早く返信をくださります。生徒に不安な気持ちを残さない・引きずらせない、その心意気を持った先生方の存在は、本当に有難く思います。

 

 

Q.バレエダンサーから理学療法士への道に進んで、大変だと思うことはありますか?

 

自分の考えや思いを「言葉」で伝えることですね。バレエダンサーは身体で表現することが仕事です。指導者とディスカッションもしますが、指示を受け入れて求められたことをどう体現するかがより大切になれます。自分で最初から考えて、その思いを言葉にするというのは慣れておらず、苦手意識がありました。

 

でも医療現場ではコミュニケーションは必須。「なんとなくこう思う」を超え、その根拠を考えて発信する癖付けを、今は授業のグループワークやリハビリ助手の勤務を通して練習しています。

 

 

 

Q.昼間はリハビリ助手として勤務されているのですね。どんな仕事でしょうか?

 

病院のリハビリ室での業務です。具体的には患者様の誘導、リハ室内の環境整備(物品補充や片付け)、リハビリ中の補佐、受付まわりの補佐、カルテ記載の修正などをおこなっています。

 

 

バレエダンサーと理学療法士の共通点

 

Q.リハビリ助手として、バレエダンサー経験が役立っていると感じることはありますか?

 

言葉のコミュニケーションは苦手でも、ジェスチャーや表情など“表現”することは活きていると感じます。リハビリ助手の勤務の時も、患者様から落ち着いた表情や所作を褒めていただくことがあります。相手に寄り添って安心感を与えられるような丁寧さが自然と出てくることは、バレエダンサー時代の経験が役に立っているなと思います。

 

あとは患者様とお話しするとき、姿勢の良さやバレエ経験が話題の1つになります。笑

 

 

 

 

Q.患者様と信頼関係を築いていくのは、言葉だけではないですよね。

 

他に今までの経験が役立っていることと言えば、勉強していく中での精神面です。バレエダンサーや芸術家の皆そうだと思いますが、自分を律していかないと成り立たない世界。休んだらチャンスが減る=仕事が減って、全部自分に返ってきます。専門学校の勉強も同じではないでしょうか。

 

専門学校の勉強=専門性に直結していてわかりやすい分、今の勉強がすべて将来の仕事や患者様につながってくる。「自分が楽な方を選ぶのではなく、4年間しっかり勉強しなくては」と思います。

 

 

4年間という時間があるから、焦らない

 

Q.最後に、これから理学療法士を目指す方々へアドバイスやメッセージとお願いします。

 

勉強は大変ですが、わからない、もう嫌だ!!と諦めないでほしいです。4年間という時間があるからこそ、長いスパンで考えて、焦らず1つひとつ取り組むことが勉強を続けるコツだと思います。

 

学校の授業では初めて聞く言葉ばかりで最初は驚いてしまうかもしれませんが、徐々にその状態には慣れるので一緒に頑張りましょう!笑