日リハの即戦力を養成する「実習」の1つに、「EEP」があります。「Early Exposure Program」です。日リハ入学後、早期に医療現場を体験できる実習の取り組みの1つです。
医学・医療を学ぶ心構えが身につけられ、学習への意欲もより一層高まります。
今後の学習へのモチベーションを高めてもらうための一環です。
2019年4月に入学した1年生が、千葉県船橋市立リハビリテーション病院に見学実習に行って来ました。
現在の最先端を進む船橋市立リハビリテーション病院。最新の設備が兼ね備えられ、他のリハビリ病院ではできないような取り組みも積極的に取り入れ、行われています。
そして、皆が1つのチームで動く【チームアプローチ、患者ファースト】を掲げ取り組んでいます。
回復期リハビリテーションの病棟とは…
回復期リハビリテーションを必要とする患者さまを担当する病棟です。日常生活活動(ADL)の向上、寝たきりの防止、家庭復帰を支援します。
リハビリテーションプログラムを医師、看護師、ケアワーカー、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカー等が共同で作成します。
現代の世の中において、リハビリ医療は、患者さんの退院後の生活と、社会復帰のために非常に重要な役割を担っていることが理解されてきました。
特に、日本では高齢化社会にますます拍車がかかっており、今後もリハビリ医療の需要が高まりつつあります。
学生の皆さん、熱心にメモを取っていますね。
船橋市立リハビリテーション病院の講義では、理事長である石川誠先生にもご講演いただきました。石川先生の講演内容は、「世界の医療/福祉士」です。世界と日本の医療史に渡り、欧米と日本の医療の発展の相違を中心としたご講話です。
引き続き、先生方の講義では、「医療と福祉の歴史」に関して、また、リハビリテーションの定義についても話してくださいました。病院の先生方の話しを聞き、より一層知識は深まり、多くの見聞が得られたことと思います。
リハビリテーションの定義
リハビリテーションとは、身体的・精神的・社会的に最も適した機能水準の達成を可能にすることによって、各個人が自らの人生を変革していくための手段を提供していくことを目指し、かつ時間を限定したプロセスである。
(国連:障害者に関する世界行動計画 1982年)
それに加え、「病院が積極的に取り組んでいる『チームアプローチ』でのリハビリテーション」についても先生から、説明して頂きました。
講義の後は、院内見学に移ります。
理学療法室/作業療法室の設備を見学することだけに留まらず、実際に現場で働いている理学療法士/作業療法士が、それぞれの患者さんに適したリハビリテーションを行っている様子を見学できることも大きな魅力の1つです。
また、病院内も明るい内装になっているので、病院にいるというよりもホテルの中にいるという雰囲気だと感じました。患者さんもリハビリに専念できて精神的にも良さそうな印象を受けました。
学生たちは、今回の見学実習を通して、自らの将来像である、理学療法士/作業療法士の、現場での生の働きぶりを目で見て、肌で感じ、耳で聞き取り、知る。五感をフル活用して、聞き入る学生の目は輝きに満ち溢れていました。
今後の学生生活に、大いに役立ててください。
最後になりますが、皆様、ご協力いただきまして、誠にありがとうございました!!