作業療法士は、その”作業”という名前が付くこともあって、どうしても”手作業”などのイメージがあると思います。
しかし、作業療法士にとっても”作業”とは、手作業等だけでなく、普段私たちが生活する上ですべての動作の事が”作業”にあてはまります。
例えば、みなさんが普段当たり前に行っていることをあげてみますと、、、
〇 朝起きて、布団からでる
〇 顔を洗う
〇 ご飯を食べる
〇 トイレに行く
〇 身支度をする
〇 電車に乗ってでかける
〇 スマホを使う
〇 パソコンを使う
〇 友人と会話をする
〇 散歩をする
〇 ジョギングをする
etc.
他にもあげればきりがないですが、普段の生活の中で行っている動作がすべて”作業”になるんですね。
なので、作業療法士は患者様の生活に密着したリハビリテーションを行うことが特徴です。すべての動作には必ず”手”の動作が必要になりますので、作業療法士は”手のリハビリテーション”なんて言われることもあるくらいです。
(実際は手の動作だけのリハビリテーションを行うわけではありません)
つまり、作業療法士はあらゆる動作に対するリハビリテーションを行うという事ですので、作業療法士が行うリハビリテーションは、患者様に合わせて作業療法士が自ら考えてリハビリテーションを行います。
患者様が好きだった事、病気や障がいを負ってしまう前に好きでやっていた趣味などをリハビリテーションに取り入れることが多くあります。
実際に、作業療法士は「折り紙」「書道」「料理」等をリハビリテーションに取り入れることは多いですし、家庭菜園が好きな方がいれば一緒に野菜を育ててみたり、スポーツが好きな方がいればキャッチボールやサッカーを一緒にやってみたりと、本当に様々です。
日リハの作業療法学科夜間部では、レクリエーションスポーツを自分たちで立案計画・実際に演習をしてみたり、障がい者スポーツ大会にボランティアとして参加したり、屋外でスポーツをしたりする演習授業があります。
作業療法士として必要な保健体育、スポーツ実技、障がい者スポーツに関しての知識をしっかりと学習します。
では、実際の授業を様子をご覧ください。
この時の演習授業では、学生さんたちがいくつかのグループに分かれて、グループごとにスポーツレクリエーション演習を考えてきました。
それぞれ、どのような意味があるのかもちゃんと説明しながら、実際にやってみます。
こちらは「フラフープくぐり」
こちらでは、大きなボールを手を使わずにみんなで協力してゴールまで運んでいます。
グループ対抗でタイムを争いながら、ゲームを楽しんでいます。
動画でもおわかりいただけるかもしれませんが、日リハの夜間部では、高校卒業後すぐに入学する方もいれば、20代、30代、40代の方、中には50代の方もいて、みなさん楽しそうにゲームに励んでいます。
(ちなみに、平均年齢は約26才です)
日リハ入学前の経験も様々で大学卒業した方、社会人としてお勤めされている方、お子さんがいる方などなど、本当にいろいろなキャリアを持った皆さんが、「国家試験を合格し、即戦力として活躍できるセラピストになる」という同じ目標に向かって、クラスみんなで協力し合いながら頑張って勉強しています。
よろしければ、こちらの記事もご覧ください。
「意外!?スポーツとリハビリの関係」