緊急事態宣言の発出を受けての本学における対応方針について

新年明けましておめでとうございます。

 

平素より本学の運営並びに教育活動にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

2020年12月より新型コロナウイルス感染症拡大が止まらず、1月2日に東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の知事が政府に対して緊急事態宣言の発出を要望し、今回1月7日に緊急事態宣言が正式に発令されました。

 

しかし、4月に発令された緊急事態宣言とは異なり、今回の緊急事態宣言では、飲食店などの午後8時までの営業時間短縮、テレワークの徹底、スポーツ・イベントでの入場制限、午後8時以降の不要不急の外出自粛であり、限定的な感染予防対策となっております。

 

学校教育に関しては、こちらも1回目の緊急事態宣言時とは異なり、一斉休校とはせずに、これまで以上に学校内での感染予防に努め、オンライン授業の対応も行いながら、なるべく対面授業を継続するようにと指導されております。

 

本学では、6月からの対面授業開始にあたり、手洗い・手指消毒の徹底と、マスクの着用、3密(密閉、密集、密接)を避けるために、社会的距離をとり、教室内換気を行い、安全性を確保しながら授業を実施してまいりました。

 

今回の緊急事態宣言の再発出を受け、本学ではこれまで以上に学生の皆様の感染予防に努めるとともに、昨年暮れまで行っていましたオンライン授業と対面授業のハイブリッドでの教育活動については本学でも継続することと致します。

 

昼間部の学生の皆様については、朝の通勤・通学ラッシュを避けるため、これまで通りに1時限目(原則10:00開始)からの授業開始を継続いたします。授業終了(原則17:50終了)後には、同様に夕方のラッシュを避けるため出来るだけ早めに帰宅をお願いしたいと思います。

 

緊急事態宣言が発出されても、残念ながら感染の拡大はしばらく続くと思われます。その状況の中で、最も感染リスクが高くなるのは、“一人一人の感染予防の認識が希薄になり、感染予防行動が十分に実施されない”ことです。

 

感染拡大を抑止するのは、最終的には、私たち一人一人が確実に行動することができるか否かにかかっています。“自分は大丈夫”“若い人は大丈夫”と、油断することなく、自分自身のため、家族のため、友達のためにも、あらためて感染予防対策に努めて下さい。

 

学生の皆様へのご不便と、保護者の皆様へのご心配をおかけしますが、何卒ご理解下さいますようお願いいたします。

 

以上

 

日本リハビリテーション専門学校
校長 草野修輔

過去・現在・未来を繋ぐ想い

「一言でいうと、とても濃い学生生活だったと思います。」

 

 

日リハでの4年間を振り返って、そう一言でまとめてお話ししてくれるのは、理学療法学科昼間部卒業生の岡本さん。

 

 

2020年3月に日リハを卒業し、晴れて理学療法士デビューしました。

 

 

 

現場で様々な経験を積み始めている岡本さん、理学療法士としてはまだ1年生ではありますが、日リハでの経験を糧に、早くも貴重な経験をされているようです。

 

 

 


 

 

日リハの人々Vol.39

 

理学療法学科昼間部卒業生 岡本 美鈴 さん

 

 

 

↑ 画像タップでインタビューページへ移動します

 

 


 

 

 

そんな岡本さんですが、実は2017年(当時は2年生)にも日リハの人々に登場いただきました。今度は日リハの卒業生として、またひとりの理学療法士として、日リハについて振り返ってみてもらいました。

 

 

在学中と卒業後の岡本さんのインタビューも読み比べていただくと、見た目だけでなく内面も大人としてどれだけ変わったのか、よくわかります。

 

 

日リハでの苦労を乗り越えて、晴れて理学療法士として現場デビューを果たした岡本さんのインタビューをぜひご覧ください。

 

 

 

岡本さんのインタビューはこちら

 

高齢社会と作業療法

皆さんこんにちは。作業療法学科教員の松生です。

 

 

 

少し前になりますが、2020年9月現在、我が国の65歳以上の高齢者の割合が総人口の28.7%と発表されました。さらに100歳以上の高齢者の人数は8万450人との発表もありました。

 

 

 

そのような高齢社会に伴い、社会問題の一つとして懸念されていることに認知症高齢者の増加があります。

 

 

 

平成29年度高齢者白書によると、2012年は認知症患者が約460万人、高齢者全体の15%でしたが、2025年には5人に一人、つまり高齢者人口の20%が認知症になるという推計もあります。

 

 

 

 

「認知症に対するリハビリテーション」というと、代表的には以下のようなリハビリがあげられます。

 

 

◆歌を歌ったり、楽器を演奏したりしながら行う「音楽療法

 

 

◆計算や音読などを利用し学習を行う「学習療法

 

 

◆過去の回想し、思い出を語り合う「回想法

 

 

◆土いじりや水やりなどを通して草花と触れ合う「園芸療法

 

 

◆ゲームやクイズなどを集団で行う「レクリエーション療法

 

 

◆歩いたり、体操をしたりなど体を動かす「運動療法

 

 

etc.

 

 

 

 

 

では、作業療法士が行う「作業療法」とは、いったい何をするのでしょう?

 

 

 

実は、上述しているすべての手法・特性を活用し、その人に合ったやり方で働きかけを行うことができる職種になります。

 

 

 

ある人には、音楽を利用し、ある人には回想法を用いる。またある人には、陶芸や編み物など作品作りを通しての作業活動を行うなど、その人らしさの実現に向けて、リハビリテーションを行う、そんな職業でもあります。

 

 

 

 

 

作業療法は「心」と「身体」の両側面でアプローチしていくと言われますが、とても奥深い職業で、これからの高齢社会では、さらに必要とされています。

 

 

 

作業療法という仕事は、まだまだ知名度も認知度も低いと感じますが、一方で今後さらに需要が高まる職業と考えられます。

 

 

 

 

イラスト:看護roo!