理学療法士と柔道整復師、どちらも医療の分野で活躍する専門職であり、病気やケガなどによる身体機能の障害に対してリハビリテーションを行います。しかし、その専門分野や役割には違いがあります。今回は理学療法士と柔道整復師という2つの専門職の違いについて、特に働く場所、給料をポイントに、2つの違いをまとめています。
理学療法士と柔道整復師の役割と働く場所の違い
理学療法士は、身体の機能障害を改善することを専門とします。具体的には、疾患やケガによって生じた筋肉、骨、神経、関節などの身体機能の障害に対して、運動療法や物理療法などを用いて治療を行います。理学療法士は、医療機関やリハビリ施設で働くことが多く、患者の治療計画の立案や実施、評価を行うことが主な役割です。
一方、柔道整復師は、関節の痛みや違和感、筋肉のこり、神経痛などの症状に対して、手技療法を用いて治療を行います。柔道整復師は、鍼灸院や接骨院、整骨院などで働くことが多く、身体の不調に対して直接的なアプローチを行います。柔道整復師は、手技療法に加えて、電気治療や温熱療法、ストレッチなどを用いて、患者の症状の改善を図ります。
このように、理学療法士と柔道整復師は、それぞれ専門分野が異なります。理学療法士は、身体の機能障害を改善するために幅広い治療方法を用い、柔道整復師は、手技療法を中心とした治療を行います。
また、理学療法士は医療機関で働くことが多く、柔道整復師は接骨院や整骨院で働く(または開業する)ことが多い傾向があります。
理学療法士と柔道整復師の給料の違い
理学療法士や柔道整復師の給料は、国や地域、雇用形態、職務内容、経験年数、資格やスキルの有無などによって異なります。以下に、一般的な給料の目安を示しますが、あくまでも参考程度にとどめておく必要があります。
理学療法士の平均給与は、国や地域によって異なりますが、日本では新卒の場合、年収は約300万円から350万円程度が一般的です。経験年数が増えると、年収は約500万円以上になることがあります。ただし、公立病院や大学病院での勤務であれば、公務員として働くことができるため、給与水準が比較的高くなる傾向があります。
一方、柔道整復師の平均給与は、国や地域、雇用形態、勤務先などによって異なります。日本では、新卒の場合、年収は約250万円から300万円程度が一般的です。経験年数が増えると、年収は約400万円以上になることがあります。ただし、柔道整復師は独立して開業することもできるため、開業に伴い収入が増えることがあります。
実際のところ、どちらの方が稼げるかというのは働く場所によって異なります。給与水準だけで見れば理学療法士の方が高い傾向がありますが、柔道整復師は個人で開業することができるので、事業が軌道に乗れば大きく稼げる可能性があります。
理学療法士と柔道整復師の違いのまとめ
以上のように、理学療法士や柔道整復師の給与は、多くの要因によって左右されます。しかし、いずれの職種も、健康に関する専門知識と技術を持ち、患者やクライアントに対して責任ある仕事を行っていることから、一般的には高い専門性を求められる職種の一つとされています。
今回は理学療法士と柔道整復師という2つの専門職の違いについて、特に役割・働く場所・給料をポイントに、2つの職業の違いをまとめました。どちらも患者様からありがとうと言っていただく事ができる素晴らしい職業であることに違いはありません。
将来、ご自身が目指していきたいイメージに近づけるように選択してください。可能であれば、実際にそれぞれの養成校のオープンキャンパスに参加をしてみる事をおすすめします。
有資格者支援金で資格取得をサポートします
日本リハビリテーション専門学校では、作業療法士や理学療法士を目指している医療福祉系の資格をお持ちの方のキャリアアップを応援する為、有資格者支援金制度を設けています。
対象資格
介護福祉士/保育士/社会福祉士/精神保健福祉士/介護福祉士実務者研修修了者/介護職員基礎研修修了者/介護職員初任者研修修了者/ホームヘルパー(1級もしくは2級)/柔道整復師/はり師/きゅう師/あんまマッサージ指圧師/看護師/臨床工学技士/臨床検査技師/診療放射線技師/救急救命士/歯科衛生士/健康管理士/福祉用具プランナー/福祉住環境コーディネーター/福祉用具専門相談員/アスレティックトレーナー/音楽療法士/准看護師/教育職員免許状(普通免許状)/健康運動指導士/公認心理師/臨床心理士
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