作業療法学科昼間部3年生が【身体障害治療学Ⅲ】の授業で「スプリント作成実習」を行いましたので、その授業の様子を写真とともにお伝えします。
そもそもスプリントって何?という方もいらっしゃると思うので、まずはスプリントについて簡単に説明します。
〜スプリントとは?〜
ケガや障害によって低下してしまった身体の機能を補う他、これ以上低下させないようにしたり、患部を固定・保護・矯正したりするために装着する装具のことです。
スプリントの素材は、熱を加えると柔らかくなり、冷えると硬くなるプラスチックです。
冷えるとその形のまま硬くなり、形状が維持されます。
患部に合わせて自由に形を整えることが可能で、対象の方それぞれに合う形にすることができるのです。
このスプリントの作成も、実は作業療法士のお仕事の一環で行うこともあります。
今日は、いままで学んできた作業療法士としての治療や、装具が必要な疾患の知識、実際に患者様と接してきた実務経験などを活かして、スプリントを作成していきます。
まず、スプリントの素材を70℃近くのお湯につけて柔らかくしていきます。
柔らかくなったらお湯から上げ、温かいうちに学生自身の手に乗せ、形を整えます。
この形を整えるのが大変で、熱いうちに作業をしなければいけません。
どのグループからも「熱い!熱い!水で冷まして!」という声や「早く形を整えないと!急いで!」と頑張っている声があがっていました。
初めて行う作業ということもあり、なかなか思うようにできなかったり、冷ましすぎて形が整えられなかったりと。
悪戦苦闘しながらも、クラスメイトと協力しながら形を整えていきます。
学生の手の形に整えたあと、冷水である程度冷ましたら余分なところをハサミで切っていきます。
ここまででできたものがこちら。
作成途中ではありますが、このように対象者の手の形に合ったスプリントを作っていきます。
作業療法士はリハビリをするだけではなく、患者様の生活の質を向上させ、支援していく役割もあります。
日リハの授業では、座学だけではなく、実際に身体を動かしたりモノを作ることも行っています!
作業療法についてもっと詳しく知りたい方は、説明会で体験を通して知ることができますのでぜひご参加ください。