理学療法士・
作業療法士の違い
理学療法士と
作業療法士の違いとは?
理学療法士と作業療法士の具体的な違いについて
リハビリテーションに従事する2つの職業、理学療法士と作業療法士。
似ているようで、異なる理学療法士と作業療法士の違いについて詳しく説明します。
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POINT 01
似ているようで異なる
リハビリテーション理学療法士は運動機能回復のスペシャリストです。
理学療法士は、英語では「Physical Therapist(PT)」と表記され、主に立ち上がる、起き上がる、歩く、寝返るなど、体の基本となる動作のリハビリテーションを行います。例えば、平行棒を使っての歩行訓練、ベッドから起き上がる動作の訓練などのリハビリテーションがあげられます。しかし、超高齢社会を迎える日本において、理学療法士は機能の回復を図るだけではなく、「健康を維持する」「悪化を予防する」事などを目的としての活躍も求められています。理学療法士の活躍の場は、医療・福祉分野を始め、健康推進、スポーツ医学、スポーツトレーナーなどの分野にも広がり、これからも必要とされていく職業のひとつです。
作業療法士は生きがい支援のスペシャリストです。
作業療法士は、英語では「Occupational therapist(OT)」と表記され、主に日常生活をスムーズに送るための応用的動作のリハビリテーションを行います。ここで言う応用動作とは「食事をする」「顔を洗う」「料理をする」「字を書く」等の生活する上で必要不可欠な動作の事を指します。理学療法士が体の大きな動きのリハビリテーションを行うのに対して、作業療法士は手の動作や指の細かい動作などのリハビリテーションを行う場合が多い傾向があります。
また、作業療法士ならではの特徴として、精神分野のリハビリテーションを行うという事があり、精神科の病院などで活躍する作業療法士もいます。
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理学療法士と作業療法士の違い
一覧表理学療法 作業療法 目的 基本動作の回復・維持・悪化予防 応用動作と社会適応のための能力回復 内容 起き上がり、筋力強化、座位保持、車いす移乗、歩行など 食事、料理、遊び、スポーツなどを通して、心と身体の両面から回復をサポート 活動の場 一般病院・総合病院、リハビリテーション病院、老人保健施設、スポーツ関連施設など 一般病院・総合病院、リハビリテーション病院、精神科病院、老人保健施設、障害者福祉施設、児童養護施設など 国家試験合格率 全国平均89.2%(第59回) 全国平均84.1%(第59回) 理学療法士と作業療法士の
有資格者数の違い現在の有資格者数の違いについて説明します。
理学療法士と作業療法士の有資格者数は、下記の通りとなっています。
2024年3月末 有資格者数
理学療法士・・・213,735人※1
作業療法士・・・113,649人※2では、毎年何名の理学療法士と作業療法士が新たに誕生しているのでしょうか。
2023年度 新規資格取得者数(第59回国家試験合格者数)
理学療法士・・・11,266人※3
作業療法士・・・4,822人※3例年、理学療法士と作業療法士は下記の人数誕生しています。
理学療法士・・・約10,000〜12,000人
作業療法士・・・約4,000〜5,000人超高齢社会を迎える日本において、理学療法士と作業療法士が活躍するシーンはますます広がっています。現状では、まだまだ理学療法士・作業療法士は足りていない状況が続いています。
※1:理学療法士協会統計情報より
https://www.japanpt.or.jp/activity/data/
※2:日本作業療法士協会誌第146号(2024年5月15日発行)より
https://www.jaot.or.jp/files/page/kankobutsu/pdf/ot-news2024/2024-05.pdf
※3:厚生労働省 第59回理学療法士国家試験及び第59回作業療法士国家試験の合格発表について
https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2024/siken08_09/about.html
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理学療法士と作業療法士の
就職状況の違い就職状況の違いについて説明します。
日本リハビリテーション専門学校1997年の開校以来、理学療法学科、作業療法学科共に就職率100%です。日本リハビリテーション専門学校の卒業生においては、就職状況に大きな違いはありません。
日本リハビリテーション専門学校では、理学療法士・作業療法士の即戦力を社会に送り出し続けてきたことで、医療業界からの厚い信頼を獲得しています。結果的に学生ひとりあたり約30~50倍もの求人があり、就職先の選択の幅が広いので、学生一人ひとりが満足度の高い就職を実現しています。
<参考> 日本リハビリテーション専門学校の2022年度の求人数は下記の通りです。
理学療法士・・・約3,207人
作業療法士・・・約2,795人現在、高齢社会の訪れや予防医理学の発展にともない、病院・在宅診療および施設における作業療法士・理学療法士の求人が拡大しています。 これからの日本において、作業療法士・理学療法士の社会的役割がさらに増大すると考えられています。
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理学療法士と作業療法士の
給与の違い給与の違いについて説明します。
理学療法士と作業療法士の平均給与に関して、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると理学療法士と作業療法士の平均年収は約430万円(平均給月給は約35万円)となっています。
理学療法士と作業療法士で給与に違いはなく、基本的に同じであるケースが多いです。理学療法士と作業療法士は、患者様から直接「ありがとう」と言ってもらう事ができるので、給与面だけではなく、やりがいの大きな仕事でもあります。
POINT 06理学療法士と作業療法士の
国家試験の難易度の違い国家試験の難易度の違いついて説明します。
日本リハビリテーション専門学校は、1997年の開校以来、高い国家試験合格率を維持しています。
開学からの平均では
理学療法学科昼間部91.6%
理学療法学科夜間部90.2%
作業療法学科昼間部93.0%
作業療法学科夜間部93.0%
となっています。第59回国家試験(2024年)の全国平均は以下の通りです。
理学療法士89.2%
作業療法士84.1%国家試験では、一般問題と実地問題の大きく2 つに分類されそれぞれに配点が異なります。解剖学・生理学・運動学・リハビリテーション医学など、理学療法士・作業療法士共通の問題の他に、理学療法士では運動療法や物理療法、作業療法士では発達障害治療、精神障害治療など、それぞれの専門分野の問題が出題されます。
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また理学療法士・作業療法士の国家試験は280 点満点で出題され、60% 以上の168 点が合格ラインとなっています。
国家試験の難易度は理学療法士・作業療法士では大きな違いは無いと考えて良いでしょう。年によって全国平均の合格率は変わりますが、近年ではおおよそ80%~85% ほどで推移しています。理学療法士と作業療法士の
勉強内容の違い養成校で学ぶ勉強内容の違いについて説明します。
理学療法士と作業療法士はどちらもリハビリテーションの専門職で、医療の基礎となる科目では同じ内容を学びます。
主に1年次~2年次に学ぶ「解剖学」「生理学」「運動学」「リハビリテーション概論」「内科学」「整形外科学」「病理学」等などが共通科目となります。
2年次以降には、理学療法士と作業療法士で学ぶ内容が違います。理学療法士であれば、「物理療法」「運動療法」等があり、作業療法士であれば、「発達障害治療」「精神障害治療」等を学んでいきます。いずれにしても、理学療法士や作業療法士になるためには、養成校で決められたカリキュラムを全て修得しなければなりません。また、指定された時間数の臨床実習(理学療法士・作業療法士ともに最低810時間)も行わなければならない決まりとなっています。
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