理学療法学科 夜間部 3年生(2017年11月現在)

根岸 克也さん

悩み抜いて決めた答えに
後悔はない!

学科 理学療法学科
学年 夜間部3年生
経歴 IT企業→日リハ​​​​​​​​​​
趣味/特技 体を動かすこと
  • 「いつも頭の片隅に、、、。」

    Q. なぜ、理学療法士の道に進んだのですか?
    理学療法士になりたいと本格的に考えたのは大学4年の就職活動の時です。元々スポーツをしていて肘や膝を痛めたり、周りでも怪我をする多くの人を見てきました。
    スポーツをしていると、接触プレイなどで怪我をする場面を多く目にしますが、すぐ近くにいても医療に対する知識がない私は何もできませんでした。また、祖父が急に意識を失ったこともあり、その際も何もできない自分が悔しく、医療の知識を身に着けたいと思い理学療法士を目指しました。
    大学4年生で理学療法士の資格を取得するには、理学療法学科の専門学校か大学に入学する必要がありました。すぐに理学療法学科を受験するという選択枝もありましたが、金銭面などで断念し、IT企業に就職をしました。3年半エンジニアとして働きましたが、頭の片隅には理学療法士という言葉が残っており、お金がある程度貯まったタイミングで、やらずにずっと考え続けるならやってみようと思い、日リハに入学しました。
  • 「経験はムダにならない。」

    Q. 他の業界からのキャリアチェンジで不安はありましたか? 不安があった場合、どのような不安がありましたか?
    勉強についていけるか不安、という話をよく聞きますが、私の場合は勉強よりも年齢についての不安が大きかったです。高校卒業後すぐに養成校に入学して理学療法士になった人より年齢を重ねているため、その時間を埋めることができるかどうか、という。当初、昼間部も選択肢のひとつでしたが、収入がなくなることへの不安もあり夜間部を選びました。
    今は、不安を埋めるためにも、リハビリ助手のアルバイトをしていたり、学生でも取得できる資格(福祉住環境コーディネータ2級)を取得したりと行動をしています。ただ、目上の方と会話するときや接し方など、社会人を経験してのスキルが役立つときはもちろんあります。前職の経験から、レポート作成時など、クラスメイトからパソコンに関する質問をされることも多いです。
  • 「遅れを取り戻せる学校。」

    Q. キャリアチェンジだからこそ学校選びは慎重にされたと思います。なぜ日リハの夜間部を選んだのですか?
    理学療法士の学校に通うと決めた時から、休日に学校見学や資料請求をして各学校を見比べました。
    まず、大学でなく専門学校を選んだ理由は、少人数制である方が先生に対して深く関われると思ったからです。先生方は学校の先生であり理学療法士の先輩です。先生たちに臨床のお話を詳しく聞くことなどは、自分にとって大きな勉強になると思っています。実際に日リハに入学して多くの先生たちから深いお話を聞けたり、質問を受けて頂いたりと勉強になっています。
    日リハ夜間部を選んだ理由のひとつは、実習時間が長いことです。年齢的に少し遅い就職となってしまうので、就職後すぐに即戦力となれるよう現場での経験を少しでも多く積みたいと思ったからです。
    もうひとつの理由は学校説明会に参加した時、実際に夜間部学生の方と話をする機会があり、その方が非常に熱く語ってくれたことです。実習での経験や、学校生活のことなどについて丁寧に説明していただきました。その時、直感で信頼できる先輩がいる、と感じて入学を決めました。
    学校によっては、パンフレットに書かれている事務的な話しか聞けないところもありましたが、日リハの学校説明会はその点が大きく異なりました。
  • 「好きなことを学ぶ喜び。」

    Q. 入学されてみて実際どうですか?
    現在、夜間部3年生ですが、あっという間というのが一番の感想です。勉強に関しては暗記など大変な時もありますが、クラスメイトに体を借りてお互いに実技練習をして人体の構造を暗記したりしています。授業の中でも新しい発見がある時や、高学年になるにつれ、1年時から勉強している基礎が疾患と結びついてきたりするとおもしろいと思えるようになります。自分が好きなことを勉強しているからこそ楽しいと思えているのだと思います。これからも楽しいことばかりではないと思いますが、卒業まで常になにかを楽しみながら残り1年ほどの学校生活を送りたいと思っています。
  • 「夜間部だから出来ること。」

    Q. 夜間部で勉強するメリット/デメリットを教えてください。またデメリットがあった場合、どのように対処していますか?
    メリットは、収入を得ながら通学できることや、リハビリ助手として実際の現場に触れられる、ということがあります。また、クラスメイトの年齢・職種が幅広く様々な意見を言い合えることも魅力です。新卒で夜間を考えている人にとっても、いろいろな経験を持つ人と接しながら学校に通えるという点はメリットがあるのではないでしょうか?
    収入については、リハビリ助手のような業務、一般のアルバイト、正社員の方など人によって様々です。リハビリ助手については、現場を知ることで就職した際に少しでも早く戦力となれるように、医療現場に慣れておくことができると思います。就職が年齢的に現役生より少し遅くなるので、こういう点でカバーをしたいと考えています。
    また、学校で勉強したことを紙の上だけでなく、現場の理学療法士や作業療法士の方に質問できたり、実際の治療を見学できたりと勉強になっています。アルバイト先によっては、実習生を受け入れていたりする所もあり、自分も数年後には実習生としてこのような勉強をするんだな、と心構えができることも大きいかと思います。
    クラスメイトとは、いろいろな話を聞くことで勉強になります。医療の仕事の事であったり、私のように前職が医療とは関係のない方のお話だったり様々な話ができます。
    デメリットに関しては、時間の使い方を上手くする必要があると思います。朝仕事からの夜学校となってしまうので、限られた時間の中で勉強をしていく必要があります。私はそんなに時間の使い方や効率がいい人間ではないですが、空いた時間などで少しずつ勉強しています。切り替えも大切で、勉強をする時はする、息抜きしたい時はクラスメイトなどと出かけてゆっくりするなど、メリハリをもって学校生活を送っています。
  • 「同じ目標に向かって。」

    Q. クラス/クラスメイトの雰囲気をおしえてください。
    現役で入学された方から私より年上の方だったり、職種に関しても医療の資格所有者であったり、まったく違う職種から来ている方がいたりと様々です。
    授業前、授業後など世間話をして笑い合ったり、勉強のことなどで別の世代の方ともお互いに意見を言い合える環境です。私も年上の方にも意見を言いますし、年下の方からの意見で気がつくことが沢山あります。今では年齢も職種も関係なくクラスメイトとしてお互いを高め合っています。
    入学する前は、夜間部は学校にいる時間が短いので割とサッパリとした関係になるのかなと思っていたのですが、休みの日は一緒に出かけたり、授業後ご飯を食べに行ったり、体育祭などのイベント後には打ち上げをしたりと仲の良いクラスだと思います。
    勉強を頑張れている理由のひとつに、クラスメイトに助けられているからということがあると思います。ひとりではもしかしたらダメな時もあったかもしれませんが、クラスメイトの激励で乗り越えられていると感じます。
    また、全員が目標を持って入学してきているのでモチベーションが高いように感じます。
  • 「深く、温かい関係。」

    Q. 先生とのコミュニケーションはいかがですか?
    一人ひとりに対して深く接していただけていると感じます。入学して一か月もしないうちからクラス担任の先生はもちろん、数回授業をしていただいただけの先生にも名前を覚えていただき、廊下ですれ違う時に「おう、元気か。勉強はどうだ」などと声をかけてくれたり。
    良いことも悪いこともすぐに伝わります。成績が落ち込んでいる時には激励をいただけたり、良いときは褒めていただけたりと、一人ひとり深く面倒をみてくれます。大学ではそのようなことはあまりなかったので驚きました。少人数制ならではの利点だと思っています。
    授業後には、リハビリ助手の仕事のアドバイスや愚痴を聞いていただいたり。たまに冗談で笑わせてくれたりと、本音で話しができる先生が多いです。
    Q. 1日の時間の使い方を教えていただけますか?
    平日は8:30~17:00まで整形外科でリハビリ助手をしています。学校へ移動し18:00~21:10まで授業。テスト前など21:10~22:00まで学校に残り、その日の授業内容の復習をしています。
  • Q. これまでの学校生活で印象に残るエピソードをおしえてください。
    勉強のことも、見学実習のこともありますが、やはり一番は体育祭です。昼間部・夜間部合同で朝~夕方まで全力でぶつかり合いました。その後はクラスで打ち上げをし、担任の先生も参加されて日ごろのストレスをすべて発散しクラスも一丸となれた行事だと思います。
  • 「求められる人間になる。」

    Q. どんな理学療法士になりたいですか?
    患者様はもちろんですが、共に働いていく周りの方々にも信頼される理学療法士になることが目標です。理学療法士を目指したきっかけがスポーツをしている人の怪我であったり、祖父の病気であったりと理由がひとつではないため、様々な年代・疾患の方と接することのできる理学療法士が目標です。理学療法士は信頼されることが大切だと考えています。共に働く人からは「あの人に任せれば大丈夫」、患者様からは「あの人にリハビリをしてほしい」と思っていただける理学療法士になりたいです。
  • 後悔しない学校選びを!

    Q. 同じようにキャリアチェンジを目指す方へ心構えや、学校選びのポイントなど、なんでも良いのですが、メッセージをお願いします。
    私は「後悔しない」ということを大切にしています。やらないで後悔するくらいなら、やってみようと常に思っています。
    キャリアチェンジは非常に難しい決断で、悩んで当たり前だと思います。私も悩むときはありました。しっかりと悩んで、理学療法士へのキャリアチェンジをしたいと決心したら、あとは後悔しないよう全力で行動をしていくだけだと思います。人生の大切な4年間であるからこそ、学校選びは慎重にじっくりと行っていただきたいと思います。
    学校選びのポイントについては、その学校の特徴が自分の目標と一致しているか、また、実際の学生の話を聞けるといいかと思います。私は、自分の目標について日リハの実習時間が他校より長いこと、即戦力を育成するという点で一致し入学を決めました。学生の話については、見学に行ってもパンフレットに載っている話をして終わり、ではなく学生に対して質問ができ、不安をすべて解消して入学を決めた方が入学後にギャップでの後悔は少ないと思います。
    一度、理学療法士になると決めたらあとは突っ走るだけです。私も残りの学生生活、理学療法士の資格を無事に取得した後の人生両方でメリハリをしっかりつけ、やる時はノンブレーキ、全力で突っ走っていきたいと思います!