作業療法学科 昼間部 卒業生
名取 綜一郎さん
今を乗り越え、日リハ卒業生として共に
学科 | 作業療法学科 昼間部 |
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卒業年度 | 平成24年度 |
勤務先 | 成田赤十字病院 |
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趣味/特技 | ゲーム・テニス |
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両親の勧めで参加した学校説明会。
先生の“笑顔”を見て、道は決まった。
繋がり続ける卒業生たちの“日リハ愛”!「忘れられない“笑顔”」
- Q. なぜ、作業療法士の道に進んだのですか?
- 保健師をしている母の友人の子どもが日リハに通っていたこともあり、両親からの勧めで日リハを見学したことがきっかけです。
もともと、リハビリテーションと言えば体を動かすイメージしかなかったので理学療法士しか知りませんでしたが、学校見学の際に作業療法士の先生の説明を聞き、身体のリハビリテーションだけでなく、精神面の「心」へのアプローチも重要だと知り、作業療法士という仕事に興味を持ちました。
そして、なによりも印象的だったのは、説明してくださった作業療法学科の先生(近野先生と深瀬先生でした)の笑顔が素敵だったことです。あの笑顔を見て、「私もこんな風に笑顔で人と接し、患者様にも良い印象を持ってもらえる医療人になりたい」と思い、日リハで作業療法士を目指すことにしました。
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「コミュニケーションの重要さ」
- Q. 日リハでの学生生活及び、学びはいかがでしたでしょうか?
- 自分は内向的な性格なので、入学したての時には勉強ばかり力を入れていたのを覚えています。そんな僕にクラスメイトが声をかけてくれて、友人が少しずつ増え、学びも仲間とのコミュニケーションも充実した日々を過ごしました。
それから、教科書を勉強するだけではなく、先生方や理学療法科の学生・作業療法科夜間部の方々などの他の学科や学部のみなさんとも積極的にコミュニケーションを取ることも意識しました。
今振り返ってみれば、学生時代にもっとボランティアに参加して経験を積むなどしていれば、より良い学びになったのかな、とも思います。
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「学校が一丸となってサポート」
- Q. 初めて現場に出らかて、日リハの学びが生かされたな!という経験はございますか?
- 特に身体機能評価の面でROM(関節可動域)測定やMMT(徒手筋力検査)などはスムーズに行えたと思っています。それは就職してからだけではなく、実習の場面でも日リハでの授業が生かされたと感じます。
そして、日リハは教室の貸出しなど、学生へのサポートを積極的に行っているので、学びの環境が良かったとも思います。休み時間になると先生や先輩に患者役をお願いしたり、先生立ち会いのもと学生同士でお互い評価をして採点してもらったり。
実際に障がいを持った方にお越しいただいて、体に触れさせていただける機会があったことも貴重な経験でした。
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「勉強に終わりはない」
- Q. 臨床の現場で、印象に残っているエピソードはございますでしょうか?
- ICU(集中治療室)でのリハビリテーションを行ったことです。ICUでのリハビリは一般病棟と比べてリスクが高く、生命の危機に直面している方や呼吸器や点滴がついたままの状態でリハビリを行ったことがとても貴重な経験で、学会でも発表させていただきました。ICUでは一般病棟より一層他の医療者との密な連携が求められます。他の医療職の方との係わりはとてもよい刺激となり、「もっと勉強しなければならない」とも気付かされました。
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「同窓会会長の大役」
- Q. 日リハ同窓会の会長を務められておられましたが、同窓会では具体的にどのような活動をされているのでしょうか?
- 今年の7月まで2年間務めさせていただきましたが、だいたい月に1度のペースで役員が日リハに集まり(役員会)同窓会として活動する内容・日程を決めていました。
具体的には、同窓会総会の実施や会報作製、年2回程度の卒後セミナー企画や国家試験での現役生へのお弁当配布、文化祭での同窓会ブースの出展。そして、卒業式には花の贈呈や会長から祝辞を・・・などなど活動内容は多岐にわたりますので、たくさんの同窓会員の方々の力をお借りしました。
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「日リハ愛」
- Q. 日リハの学生にインタビューすると、人と人とのつながりがとても深い印象を受けるのですが、卒業されてからも関係性は続いているのでしょうか?
- 月に1回程度同級生と飲みに出かけたり、スノーボードに行ったりと今でも関係性は続いています。
日リハの卒業生の方は、学校のことを想っている方がとても多く、深い繋がりを感じます。今の病院には私を含めて5人作業療法士がいますが、内3人が日リハの卒業生です。
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「今を乗り越え、日リハ卒業生として共に」
- Q. これから作業療法士を目指す方々にアドバイス/メッセージをいただけますでしょうか?
- 正直、今と学生の時とでどちらが大変だったか聞かれれば、自分は断然学生の時だと答えます。特に実習は精神的にも体力的にもきつかったのを覚えています。それでも、きつい時は友達や先生に電話で相談に乗ってもらったり、みんなに助けてもらいました。
今は自分の興味があることを主に勉強し、臨床に繋げられていると思います。また、経験と共に出来ることも増えてきており、仕事のやりがいをより感じています。
もし、皆さんが本当に作業療法・リハビリの職に少しでも興味をもって頂けているのであれば、辛くても諦めず卒業・国家試験合格を目指していただきたいと心から思っています。なぜなら、その先にはきっと〝やりがい〟や学ぶことへの〝自由〟が待っていると思うからです。
将来、同じ資格を持ち共に働けることを楽しみにしております。