作業療法学科 昼間部 2年生(2020年3月現在)
関 柚奈さん
親子二代、日リハで学ぶ
学科 | 作業療法学科 |
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学年 | 昼間部 2年生 |
出身校 | 川越市立川越高校 |
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趣味/特技 | トランペットを吹くこと |
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親子二代に渡り日リハで学ぶ。
長所と短所を同時に活かせる作業療法。
4年制の日リハを選んで間違いなかった。「長所と短所を同時に活かせる作業療法」
- Q. なぜ、作業療法士を目指すことにしたのですか?
- 私の個性・長所を一番生かせる仕事だと思ったからです。と言うのも、私の長所は周りの人に気遣いができたり、感度が高いというところだと思っています。ただ逆にそれは、深く考えすぎてしまったり、気を使いすぎてしまったりと、短所にもなっている一面もありました。その長所でもあり短所でもある私の個性を生かせる仕事をしたいと思って調べていく中で作業療法士という仕事に出会いました。
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「一つひとつに意味がある奥深さ」
- Q. 他の仕事は考えませんでしたか?
- もちろん、他にもたくさんの仕事のことを調べましたし、ソーシャルワーカーなど、困っている人の話を聞きながらサポートする仕事にも興味を持ちました。そんな中で、作業療法士の現場見学に行ったとき、作業療法士さんが患者様に触れている手がとても優しく、一つひとつの動作すべてに意味があるんだと感じました。そこに、他の仕事とは違う「作業療法士」の魅力を強く感じました。
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「本音を話せる日リハのオーキャン」
- Q. それで作業療法士を目指して学校選びを始めたわけですね。養成校のオープンキャンパスには参加しましたか?
- 大学をはじめとして、数校のオープンキャンパスに参加しましたが、その中で学生さんと直接お話しをすることができたのが、日リハだけでした。先輩方から、本当に身近な学校生活の様子を聞くことができました。先輩方は良い事だけでなくて、「勉強は大変だよ」などと本音でお話ししてくれているのがわかって、親近感を抱くことができました。なので、日リハに入学した後の学校生活をイメージすることができたのが大きかったですね。
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「意識の高さがすごい」
- Q. 他にも日リハを選ぶ決め手になったようなポイントはありましたか?
- 学生一人ひとりをしっかりと見てくださる先生方の手厚さと、オープンキャンパスでお話しした先輩方の「全員で作業療法士になろう」という、意識の高さに魅力を感じて、日リハに決めました。
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「大学でイメージできなかったもの」
- Q. 大学や他の専門学校と日リハでは、どんな違いがありましたか?
- 大学のオープンキャンパスに行ったときに、教室を見て「あ、広いな…」という第一印象でした。「この広い教室でどうやって勉強するんだろう」「わからないことがあっても質問しにくそうだな」と。一方、日リハの第一印象は「近いな」でした(笑)
他にも、小さな教室でオープンキャンパスをやっている専門学校も中にはありましたが、学生さんと直接お話しすることができなかったので、学校生活についてのイメージができませんでした。
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「AO1期で残りの高校生活を満喫」
- Q. それで、日リハへの進学決めて、総合型選抜(旧AO入試)の第1期で受験したんですね。
- はい。「絶対に日リハで作業療法士になるための勉強をしたい」と考えていたので、早い段階から確実に入学するためにはどの方法が有力なのかと考えていました。高2のころからオープンキャンパスには参加していたので、早めに学校を決めることができて、日リハの総合型選抜(旧AO入試)第1期を受験しました。そのまま合格できたので、高校のクラスメイトの誰よりも早く、6月末には進路を決めることができました。なので、残りの高校生活を気兼ねなく満喫することができました。
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「3年制でも大学でもなく“日リハ”」
- Q. 周りの友達はなんて言っていましたか?
- 友達には、「専門学校なのに4年制なの?」っていうのは結構言われました。4年制なら大学っていう意識が結構あるみたいで。逆に、自分はそんなことは思わないですし、日リハに入ってみて、やっぱり4年制の日リハで間違いなかったと思っています。
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「親子二代、日リハで学ぶ」
- Q. ところで、お父さんも日リハの卒業生なんですね。
- はい、理学療法学科夜間部の卒業生です。
- Q. 日リハ入学にあたって、お父さんから何か意見やアドバイスなどはありましたか?
- そうですね。学科は違いますが、色々と話は聞いていました。「先生方の配慮が手厚くて、学ぶ場には非常に適している」と言うのが父の印象のようです。「日リハに進学するからには作業療法士になる意志を、自分なりにしっかりと持って受験に挑むように」とアドバイスされた記憶があります。他にも、例えば臨床実習で先生が訪問してくれるという話だったり、実習費の別途徴収が無い事など、父から聞いていた話とオープンキャンパスで先輩方から聞いた話がシンクロして、安心することができました。あとは、父の出身校という事でも安心感がありましたね。
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「大変な勉強も、乗り越えられる」
- Q. 実際に日リハで2年間過ごしてみて、印象はどうですか?
- やっぱり日リハで良かったと思っています。私たちのクラスは本当に仲のいいクラスで、放課後にも1つの教室をクラスで借りて、みんなで実技の練習をしています。行事が終わった後には、みんなで打ち上げを企画したりもしています。みんなで息抜きができるのは楽しいです。2年になってグループ学習が増えたのですが、みんなで協力して治療法などを考えていく授業が本当に大変で、考える事も多く自分の知識不足を痛感しました。ただ、本当に真剣に取り組んだので、終わった後はすごい達成感がありました。そんな大変な勉強も、クラスのみんながいるからできる事なのかもしれませんね。
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「本気度が増してきた」
- Q. やっぱり勉強は大変なんですね。
- オープンキャンパスで先輩方から聞いていた通り、1年生から2年生になって、勉強がとても大変になりましたし、1年生の時の勉強不足を感じています。1年生の時は、なんとなく「こんな感じなんだ」っていう感覚で勉強していたんですが、2年生になって勉強する量が増えましたし、長い時間をかけてグループ学習をやったり、実技授業も多くなってきたので、先生方からもたくさんのことを教わって、時には指摘を受けることもあります。作業療法士としての学ぶ姿勢のようなものを、少しずつですが考えるようになりました。
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「こんなにも心配してくれる…」
- Q. そんな先生とのコミュニケーションはいかがですか?
- 実は、私が体調を崩して数日連続で学校を休んでいた時、先生から学校に来ていないことを気にかけてくださる連絡を頂きました。その時、「こんなにも心配してくれる先生は、中学校以来だ」と感じましたし、学生の事を大切に考えてくれているんだなと思いました。先生方は大きな心の支えになっています。授業で十分に理解できていないと感じたところを、みんなで質問に行ったんですが、そうしたらテスト前に放課後学習会を開いてくれて、私たちが質問しやすいような機会を用意してくれました。ただ、手厚いが故なんですけど、春休み中でもそれなりの量の課題が出ていて。。。一応学校は春休みではあるんですが、全く勉強から離れるのではなくて、継続して勉強もしています。正直、もうちょっと遊びたい気持ちもありますが(笑)
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「メリハリをつける重要性」
- Q. それは大変ですね。ちなみに普段、勉強時間と遊ぶ時間とのバランスなどは、どのように工夫されていますか?
- 学校で授業の後、そのまま家に帰ってしまうと怠けてしまいがちなので、クラスメイトや友達と学校に残って自習室で勉強するようにしています。その日の授業の復習だったり、テスト対策だったり、みんなで協力して勉強しています。あとは、遊ぶ時間も充分に取るため、勉強をしない日を丸一日作って、勉強する日と遊ぶ日を切り替えて、遊ぶ時は存分に遊ぶようにしています。
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「現場に出た自分を想像して」
- Q. 作業療法士が関わるリハビリテーション4分野の内、将来はどの分野に進みたいと考えていますか?
- 今の段階では精神分野か発達分野に進みたいと考えています。この2つは特に作業療法士だからこそ関われる分野でもあるので、作業療法を学ぶ上でとても興味があります。特に自分の長所が生かせるのは精神分野だと思うので、心のリハビリテーションには一番興味がありますし、作業療法士としての力が生かせる分野でもあると思っています。精神分野の見学実習にも行ってきたのですが、患者様の事を思い出しながら授業をうけたりレポートを書いたりしています。
- Q. 将来の目標を教えてください
- 患者様1人ひとりの事を考えられる作業療法士になりたいです。患者様のそれまでの生き方、これからの生き方に寄り添って、お手伝いさせていただけるのは作業療法士だからこそだと思っています。
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「本当に日リハに来て欲しい」
- Q. 最後に、これから作業療法士を目指す方や、日リハを目指す方々へ、メッセージややっておいたほうが良いことなどをお聞かせください。
- 作業療法士は患者様の想いを軸に治療の方向性を探し、そこに向かって1人ひとりに合った進み方をお手伝いできる唯一の仕事だと私は思います。日リハはそんな作業療法士になるための知識だけでなく、姿勢や心構えも学ぶことができます。自分が作業療法士に向いているか迷った時には、同じように迷っている友達が一緒に悩み、やっぱり日リハを選んで良かったと思わせてくれます。日リハで学び始めて2年経ちましたが、日リハに入って、作業療法士を目指して、本当に良かったと思える瞬間ばかりです。作業療法士を目指す方には、本当に日リハに来て欲しいなと思っています。