理学療法学科 昼間部 卒業生
飯沼 亜紀子さん
夢に向かって再チャレンジ
学科 | 理学療法学科 |
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卒業年度 | 2018年度卒業 |
勤務先 | 牧野リハビリテーション病院 |
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趣味/特技 | 映画鑑賞 |
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一度はあきらめかけた「理学療法士」という夢
気持ちをあらたに再チャレンジ
クラスメイトと一つの目標に向かって「部活に明け暮れた高校時代」
- Q なぜ、理学療法士を目指すことにしたのですか?
- 高校時代はチアリーディング部に所属していましたが、飛ぶ方じゃなくて、下で支えて人を飛ばす方だったので、怪我が多かったんです。そんな時に、スポーツで怪我をした人に手助けできる仕事はないかと調べるようになって、理学療法士という仕事を見つけ興味をもったのがきっかけです。
- Q 部活は忙しかったですか?
- チアリーディングの大会だけじゃなくて、野球部の応援もありましたし、地域のお祭りでパフォーマンスをしたり、1年間を通してイベントがあったので、朝練や土日練もあって部活で忙しい毎日を送っていました。なので、高校時代の思い出は部活のことばっかりです(笑)
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「もう一度、理学療法士を目指そう」と決心して
- Q 一度他大学へ進学されていますが、改めて日リハで学びなおすことにしたのはなぜですか?
- 高校時代は、理学療法士を目指して大学進学を考えていたんですけど…。大学以外の選択は考えていなかったですが、浪人はしたくなかったので、とりあえず全然違う分野の大学に入学しました。でもそんな大学で、目標もなくて漠然とした学校生活で、なんか楽しくないというか…。で、やっぱり理学療法士っていう夢が諦めきれなくて、そこで自分で腹をくくって、「もう一度、理学療法士を目指そう」と決心して、日リハに入りました。
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「実習時間の多さが決め手」
- Q そうでしたか。ではなぜ日リハへ進学することに決めたのですか?
- 机上だけの勉強だけでは分からない、現場での知識、患者様に対しての接し方、考え方を多く吸収したくて、実習時間が多い日リハが良いなと思いました。やっぱり実習に行って、学校だけの勉強じゃわからないところとか、現場の先生からもたくさん教えてくれるのかなって。親にも話をして「そういうのならいいじゃない」って言って、後押ししてくれました。
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「ここだな!」って思えたオープンキャンパス
- Q オープンキャンパスには参加しましたか?
- はい。実際に見学に行った時、在校生の先輩たちがいろいろ説明してくれて、クラスの雰囲気とか、実習とか授業こんな感じですよって教えてくれたので、自分が入学してからのイメージがつきやすかったですね。私は、高校生から進学してくるクラスメイトより1歳年上になることも気にしていたんですけど、その先輩たちが「全然、私たちのクラスにもいるよ」って言ってくれて。それでもう「ここだな!」ってなりました。
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「つまづいた時に助けてくれる距離感」
- Q ちなみに、分野は違いますが、大学と比べて日リハのここが良いみたいなのはありますか?
- 日リハの良さは「狭い」です。良い意味で(笑)
- Q 良い意味で(笑)
- というのも、少人数のクラス制で、担任の先生がついて、先生の目が全員に行きやすいっていうところが大きいと思います。つまづいた時に、助けてくれる人が近くにいるので。大学だと、学生一人ひとりに目が届かないっていうのはあるのかなっていう印象があります。逆に、大学の良いところは…「自由」ですね。
- Q なるほど。日リハを選んだ理由が実習時間が多いという事でしたが、実際にはどのくらいの期間、実習がありましたか?
- 3年生に評価実習8週間が1回、4年生に総合臨床実習8週間が2回とありました。
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「長期実習を乗り越えられた支え」
- Q 実習で思い出に残っているエピソードなどはありますか?
- 最後の長期実習で山形に行ったんですが、はじめて親元を離れて一人暮らしをしながら実習というので、とても大変ではありました。そんな中でも、先生と電話で相談したり、途中で実習地に訪問にも来てくれたり、緊張している自分が唯一、肩の力を抜いて話せる時間だったので、とても心強かったです。そうやって気分転換ができたので、なんとか頑張れました。
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「プライベートも充実」
- Q 日リハ在学中、勉強とプライベートとのバランスはとれていましたか?
- テスト前は友達と一緒に勉強したりしましたが、カラオケに行ったり、それなりに遊んでもいました(笑)
- Q アルバイトはしていましたか?
- 3年生の評価実習まではケーキ屋でアルバイトをしていました。3年生の評価実習後に、お世話になった実習指導者の方の勧めで、リハビリ助手として週一回、介護老人保健施設でアルバイトをさせてもらっていました。もちろん治療はできないのですが、実際に患者さんと接することができましたし、理学療法士が働いているところを近くで見ることができたので、「早く理学療法士として働きたいな」という想いが高まっていきました。
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「成績が上がらず悩んでいた時期もあったけど…」
- Q 実習中のエピソードでも出てきましたが、先生とのコミュニケーションはいかがでしたか?
- なかなか成績が上がらずに悩んでいた時があったんですが、担任の先生が気にかけくれて、勉強の仕方や授業で分からなかった所の質問も、放課後に時間を作って教えてくれたのは、とてもありがたかったです。身近に先生がいて、いろいろ話しやすい雰囲気なので、相談もしやすかったですね。
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「一つの目標に向かって一丸と」
- Q クラスの雰囲気はいかがでしたか?
- 私は一度、大学へ進学してから日リハに入学したので、最初は周りのみんなと馴染めるか不安でした。でも、周りのみんなも壁を作らずに接してくれたので、気がついたら普通に仲良くなっていました。全然、心配する必要はなかったですね。みんな一つの「理学療法士」という目標に向かって切磋琢磨していくので、とてもいい刺激になりました。
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「国家試験を乗り越えられた理由」
- Q 国家試験対策はどのように行っていましたか?
- 少人数のゼミに分かれて、学生それぞれが分野を分担し、個々に調べてまとめて、それをお互いに教え合うような勉強法でした。人に教えるので自分が理解できていないと上手く伝えられないですし、それで自分の知識に結びつけやすく、ちゃんと定着させることができました。これがもし、ひとりで勉強していたら、キャパオーバーしていたと思います(笑)
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「卒業生が教えてくれるありがたさ」
- Q 今振り返って、現場で役立つ「日リハでの学び」は何だと思いますか?
- 現場での実践力をある程度身につける事ができたのは、実習期間が多い日リハの強みだと思います。それと、TA※という卒業生の方から教わる演習授業があるのですが、その時の経験が現場でも生かされています。教えに来てくれる卒業生の方は、実際に現場で働いている現役の理学療法士の方だったので、現場での知識だけじゃなくて、患者様に対しての身体への触れ方、振舞い、説明の仕方などの「患者様とのコミュニケーションの築き方」もしっかり教えて下さったので、凄く勉強になりました。それがあったからこそ、今でも患者様と接する時は、良い印象を持ってもらえるように、「今からこういう事をしますので、よろしくお願いします」っていう目的をしっかり説明するように心がけています。そうすると、患者様も「あ、この人なら安心して任せられるな」って思ってもらえていると思います。
※TA・・・TeachingAsystant(卒業生による模擬患者演習授業)
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「確固たる自信を求めて」
- Q それでは、ご自身の今後の目標を教えてください。
- 患者様が安心して、この人になら任せられると思ってもらえるような理学療法士になりたいです。そして、自分の中で「これだけは自信がある」と特化したものを身につけたいとも思っています。
今の現場は回復期の病院で、長い期間、患者様の回復過程に携われるので、とても勉強になります。高齢の方や、事故で怪我をした若い方など、その患者様にもとの生活に戻ってもらうために、その方の性格に合った関わり方も必要になります。凄くやりがい感じますし、学ぶことがたくさんあるので、今後も地域の方に携わる仕事は、ずっと続けていきたいなって思っています。
まだ目標は模索中ですが、後悔しないように、患者様の為にも自分の為にも日々勉強しながら頑張っていきたいです。
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「夢をや希望を追いかけて」
- Q 最後に、これから理学療法士を目指す方や、日リハを目指す方々へ、メッセージをお願いします!
- 私は一般の大学を辞めて、日リハに入学しましたが、やっぱり大変な事とか、辛い事とか、実習も含めて色々ありました。それでも、4年間頑張って、国家試験に合格して、理学療法士になれた時の達成感と喜びは、とても大きかったです。もし、私みたいに、一度大学に入ってとか、社会人になってからでも、「理学療法士」という夢や目標を持っている人は、諦めずに追いかけてみて欲しいなと思います。