理学療法学科 昼間部 2年生(2022年3月現在)

田中 結依さん

高校の頃からの夢を叶えるため
理学療法士の道を突き進む

学科 理学療法学科
学年 昼間部 2年生
 
趣味/特技
  • 「大好きな野球に関わる仕事がしたい」という夢を叶えるため、理学療法士の道を歩むべく日リハに入学した理学療法科1年生の田中結依さん。コロナ禍での入学という、乗り越えなくてはいけない壁に直面しながらも、夢の実現に向けて進む日々について語ってくださいました。

    「夢を叶えるための理学療法士」

    Q. 田中さんが理学療法士になりたいと思ったきっかけというのはどういうものなのでしょうか?
    理学療法士には高校2年生の頃からなりたいと思っていて、早い段階で日リハを受験することを決めていました。実は野球観戦が趣味で、将来は野球に関わる仕事をしたいとずっと思い描いていました。

    看護師で訪問看護の仕事をしている母が高校野球を趣味としていて、私もそれに影響をされるうちにプロ野球に魅了され、“推し球団”の2軍の本拠地球場に足を運んだりするくらいのめり込んでいって。通っていた高校の近くに複数の球団の2軍練習場があったので、放課後にそのままふらっと訪れたりしていたことも。

    Q. すごい情熱ですね! それがどうして理学療法士と結びついたのでしょうか?
    その夢に近づくための進路を考えた時に、最初は体育学科のある大学への進学や柔道整復師になることも考えていました。そんな時に、母から「U-18の野球日本代表には理学療法士という職業の人が必ず一人はスタッフとして入っている」ということを教えてもらいました。

    その話を聞いて理学療法士に興味が湧いてきて、調べていくうちにその職業に就きたいという想いが強くなっていきました。母は仕事で理学療法士とも関わっているそうで、「専門学校では日リハがいいらしいよ」と推薦してくれて。専門学校という選択肢は頭になかったのですが、大学で様々な講義を必修で学ばないといけないのなら、同じ4年間を費やす日リハでしっかりと専門知識を学んだ方がいいと思い、進路を方向転換しました。
  • 「伝統は就職時の強みになる」

    Q. 看護師だからこそ現場に出たあとのことまで考えられるわけで、強い推薦があったのも頷けます。
    高校時代は先ほど申し上げたように趣味にすべてを費やしたこともあって、実はそこまで勉強に力を入れられなかったのですが、自分にとってコミュニケーション能力は強みだと思ったので、これを活かしてAO入試の面接で合格することができました。高校3年生の11月のことでした。<
    br>母からの推薦で知った日リハでしたが、実習時間や実習先の多さは何よりも魅力に感じた部分でした。さらには、「創設からの歴史が長い学校は実習先が多い。実習時間が多いと卒業した後も就職時の強みになる」という看護師目線での的確なアドバイスも。自分にとって一番身近な存在が一番強力なアドバイザーだったのは、とてもありがたかったです。
  • 「コロナ禍で入学した苦悩」

    Q. 半年あまりに渡って日リハで学ばれてきたわけですが、現時点で学校生活を振り返ってみてどんな感想を抱かれますか?
    私たちはコロナ禍で入学しましたので、授業の際にもアクリルパネルがある状況が当たり前です。それはどうしても物理的な距離を生じさせるものですし、高校の時のように座席の前後左右で気軽にコミュニケーションを取ることができない状態が続いたため、最初は友達をつくることが難しいと感じていたのは事実です。

    入学前に定期的に開かれている合格者交流会に参加しておくと、事前にある程度は顔見知りになることができたのかもしれませんが、あいにくそれもコロナ禍で中止になってしまいました。もう少し早くAO入試を受けて合格していれば、かろうじて開催された会のどこかには出席できたのですが……。
    それでも、やはり時間が経てばクラスの仲も徐々に深まってきていると感じています。

    コロナがあるため、行事やサークル活動については中止になってしまっていることはとても残念ではありますが。Zoomを使ったオンライン授業も、接続の仕方を学校側でやってくれたので、戸惑うこともなく今までのところはスムーズに受けることができています。
  • 「学びを乗り越え夢へ向かって突き進む」

    Q. 年生以降の学校生活に対して抱いている希望や、これから先やってみたいことがあれば教えてください。
    1年生の今はどうしても座学が多くなりますが、2年生以降は実技を伴う授業や具体的な疾患について学んでいく授業も増えていくので、そちらも楽しみなことの一つです。
    現在の授業内容では、憶えなくてはいけないことが多くて大変で、これは入学前に想定していた量を遥かに上回っています。テスト期間中は友達とLINE電話をつないでずっと一緒に勉強したり、夏休み中で学校があいている時は登校して図書室にこもって勉強したりしていました。コロナ禍で不確定な要素も多々ありますが、今のところは皆で乗り越えて順調に学校生活をおくることができています。

    最初の実習を終えた2年生の先輩方との交流会があったのですが、訪問看護やデイケア、急性期の病院に行ったという方々がいらっしゃって、色々と興味深い話を聞くことができました。先輩方の話を聞いて、「今後どの領域を希望したいのかはまだ全然わからないのですが、私自身どこでも行けるようになりたい」と強く思いましたね。

    「理学療法士として野球に関わる」という夢を実現するために行っていることは、日本プロ野球の各球団の公式ホームページを見て、球団が契約されているトレーナーの方々が具体的にどういった資格を持っているのかをリサーチしたりしています。現在の野球界はどうしても男性が中心ではあるのですが、球団によっては女性トレーナーもいらっしゃるので、ゆくゆくは理学療法士として野球に関わることができればと思います。そのためにも、まずは医療分野で自分の可能性を切り拓いて経験を積んでいきたいと思います。