“人生に寄り添える職がいい”と、高校時代は介護福祉士も考えていたという理学療法学科 昼間部4年生の南千尋さん。それでも理学療法士を選んだ理由と、そして勉強に苦手意識のあった南さんがメリハリある日リハ生活で得た充実した日々を語ってくれました。

Q. 日リハでの学生生活もあと1年となりました。まずは、これから数週間春休み（取材日は2024年3月上旬）ですが、どのように過ごす予定ですか？

いっぱい遊ぶ予定です（笑）友達とディズニーやジブリパークにも行きますし、一人で動物園を巡るのも好きなのでそれも計画中です。あと、実は私、宇宙が好きなんです（笑）。なので筑波宇宙センターJAXAにも行きます。もともと文系ですが、天文宇宙検定も持ってるんですよ！

Q. それは意外です（笑）では、これまで3年間の日リハでの学校生活や勉強を振り返ってみていかがですか？

1年生の時の過ごし方がとても重要だったと、今になって感じますね。

学年が上がるに連れて勉強が大変になっていくイメージがあるかもしれませんが、実は私が一番大変だと感じたのは1年生のときでした。初めての医療分野の勉強で、もちろん始めてみる内容ばかり。覚えることも多くて大変でした。

でもコツコツゆっくり時間をかけて頑張って2年生になったら、1年生の時に勉強して「点」となっていた知識が、自然とつながって「線」になっていく感覚が出てきて、そこから一気に勉強が楽しくなりました。

なので、2年生になってからは勉強に少しゆとりが出たことで、遊びやアルバイトなど自分の時間もわりと取れるようになりました。

「医療分野でも介護分野でも活躍できる理学療法士という職業」

Q. もともと高校時代は勉強が得意だったのですか？

いえ、本当に苦手で、成績は学年で下の方でした（笑）実際に進路選びで、「理学療法士になりたい」と言ったとき、周りの人からは「医療の勉強なんて本当に大丈夫？」と心配されたくらいです。

Q. では、どうして理学療法士を目指すことにしたのですか？

もともとは介護福祉士を検討していました。自分がおじいちゃんおばあちゃん子だったこともあり、病気やケガの回復以上に、人の生活や人生に寄り添える職業につきたいと思っていました。

Q. 理学療法士を目指している方の多くは“理学療法士＝スポーツ分野や病院でのリハビリ”というイメージを持っていると思いますが、南さんの場合はそうではなかったのですね。

そうですね。実は、私の親が介護の仕事をしているのですが、親から理学療法士を勧められました。安定して長く働ける職業だからって。それで自分でも色々と調べて、介護福祉士ではなく理学療法士を目指すことにしました。

理学療法士は介護福祉士に比べて勉強の範囲も広いですが、医療の現場でも介護の現場でも両方活躍できますし、自分にとっては理学療法士を選んでよかったと感じています。

「苦手な勉強を乗り越えるための4年間」

Q. そうでしたか。ではどうして日リハを選んだのか、理由を教えてください。

4年制専門学校だということと、通いやすい立地だったことです。

まずは勉強が苦手だったので、3年制の専門学校ではなく、時間をかけて学べる4年制が自分に合っていると考えました。大学も一応考えてはみたのですが、私の性格からすると、雰囲気的に遊んでしまいそうだったので、専門学校でちゃんと勉強した方が良いと思いました。

あとは、通学しやすい立地も大きなポイントでした。 他にも4年制の専門学校がありますが、私の家から通える学校は、最寄り駅から学校までが遠かったんです。その学校のオープンキャンパスにも参加しましたが、そこの先輩から「夜まで勉強していると真っ暗になるから大変、駅までの終バスの時間も気を付けなきゃいけない」という話を聞いて。

勉強を頑張るなら“通いやすさ”も重要だと思って、駅から徒歩で通える日リハを選びました。

「患者様の人生や生活に寄り添う理学療法士になりたい」

Q. それでは、南さんが理想とする理学療法士像があれば教えてください。

高齢者の方に最後まで寄り添える存在になりたいです。人生最後の時間に携わらせていただいて、笑って“良かった”と思ってもらえるような、そんな理学療法士を目指しています。

Q. 最後に、理学療法士を目指して日リハを検討している高校生の方へメッセージをお願いします。

日リハに入学したら、まずはとにかく「1年生の勉強を頑張れ」と伝えたいです。慣れないことも多くて大変だと思いますが、1年生で頑張れば、その土台があることで2年生では勉強も楽しくなってきますし、もっとゆとりを持って勉強や自分の時間を楽しむことができます！

4年制の日リハなら、遊ぶ時は遊ぶ、勉強する時は勉強する、そのメリハリを持てる環境があるので、ぜひメリハリを大切に、学生生活を楽しんでください！