2021.11.01
作業療法
本記事では、20代後半の女性が直面する「一生続けられる仕事」を見つける課題に焦点を当て、作業療法士という国家資格がなぜ人気があるのかを掘り下げています。
現代女性のキャリアと生活のバランス、作業療法士としてのキャリアを考察した時、異業種からの転職者も含めて、趣味や以前の経験を生かし仕事と生活を両立することができると言われています。
特に、女性にとっての作業療法士という職業の魅力と、それが一生続ける職業としてどのような特徴やメリットがあるのか解説します。
現代の女性は「結婚しても専業主婦にならず働きたい」「やりがいのある仕事をずっとしていたい」と思う方が多いようですが、実際に出産・育児へのサポートが整っている会社に勤めている方はまだ少ない状況です。
夢を持って就職し、20代前半を忙しく過ごしてきた女性たちにとって、本当にやりがいのある仕事についてじっくり考える機会はあまりなかったのではないでしょうか。30歳を一区切りとして、ここで一旦仕事についてきちんと考えよう、という方が多くいらっしゃいます。
今回は、「30歳までに、一生続けられる仕事を見つけたい!」と思う20代後半の女性に向けて、国家資格である作業療法士という道をご提案したいと思います!
作業療法士は簡単に言うと、リハビリテーションの専門家です。日常生活がうまくできない人や、障がいのある方に対してリハビリを行います。
国家資格だから「手に職を持つ」ことができる点と、医療の現場だけでなく福祉・教育でも活躍の場が広がり将来性が高いことから、作業療法士はキャリアチェンジを目指す女性に人気の職業です。雑誌「週刊ダイヤモンド」でも、20年後に需要が増加している医療系職種ランキングの2位に作業療法士があげられました。
特に、高齢化社会がより注目されてから、作業療法士や理学療法士といったリハビリテーションの仕事も脚光を浴びるようになりました。
高齢化社会に合わせて、「地域をあげてお年寄りを支えていく」という方針のもと各自治体が動き出しています。この動きの中でも、作業療法士は「ただ治すだけでなく生活全般やリハビリ後の将来も見据えてサポートをする」ということに特化した資格であり、これからますます需要が高まることが期待できます。給与や待遇についても良くなることが予測されます。
また、作業療法士の仕事は、以下の理由から女性に向いていると言えるでしょう。
●結婚、出産後に復職しやすい
●一生続けられる仕事である
●全国どこにでも需要がある(転勤や引越しも安心)
●医療職でも夜勤がなく、勤務形態が良い
医療や福祉の業界に関わる仕事をしている人がキャリアアップするために作業療法士を目指すことも多いですが、全くの異業種からのキャリアチェンジも珍しくありません。
作業療法士の仕事が、「人を助ける・やりがいのある仕事」だということがキャリアチェンジを決意する理由となっているようです。
接客業や営業職で「人と関わる仕事が好き」という方が、お年寄りや子供とコミュニケーションをとって働いていく作業療法士に憧れることもあります。また、IT業界やメーカー勤務の方が、「直接ありがとうと言ってもらえる仕事がしたい」と作業療法士を目指すケースも見られます。
20代前半の頃は仕事に対して夢に溢れていて、新しいことを覚えることが楽しくても、20代後半になると徐々に「このままでいいのかな」「同じ毎日を繰り返して30代も過ごすのかな」と不安に思う方が多いようです。就職する前は給与重視だった方も、大人になるにつれて仕事のやりがいや将来性を大切に思うようになるのはごく自然なことではないでしょうか。
患者さんやご家族の人生に寄り添ってリハビリを行ううちに、自分が学ぶことも多くあると作業療法士の方は言います。自分自身やご両親も、いつかは高齢者になり、社会で人生を楽しく生きていけるようにどうしたらいいか考えていかなければなりません。これからの自分の将来についても考えていくきっかけをくれる仕事です。
最後に、「医療の仕事は難しそうで自分には向かないのでは」と不安に思う方に、作業療法士の仕事内容についてご紹介したいと思います。
作業療法士は、身体機能回復と心のリハビリテーションを行います。理学療法士・言語聴覚士と共にリハビリ3資格とも呼ばれます。人の生活におけるあらゆる活動を本人が望む生活ができるようにしていく治療やサポートを行うことから、「生きがい支援のスペシャリスト」とも呼ばれています。
作業療法士の仕事は、人の生活におけるすべての「作業」に関わります。障がいのある方に対し、食事や着替えなどの基本的な生活の訓練や、仕事や学校など社会参加のための訓練、また、精神・心理面へのアプローチも行います。対象分野は身体、精神、発達、老年期と幅広いことが特長ですが、就職は1分野の専門家として、他の分野で学んだことも活かしながら活躍することが一般的です。
また、作業療法士は今の生活を豊かにするためにサポートするだけでなく、今後の人生についても患者さんと共に考えていきます。障がいがある場合に、どういったことに興味や価値を持って生きていくのかを見つける手伝いをします。
作業療法士になるためには、養成校で学び国家資格を取得する必要があります。実習や特別な機材などが必要になるため、独学では国家資格の受験資格を得ることができません。まず養成校に入学・卒業し、国家試験を受験・合格した場合に初めて作業療法士として認められます。
作業療法士に向いている人は、人への思いやりやコミュニケーションが好きな人。そして、趣味や経験があると尚良いでしょう。例えば美術が得意だったり、手芸が好きだったり、歌や楽器も有用です。自分の得意なアイテムを駆使してリハビリを考えていくのはとても楽しいですよ。
手先が不器用な方でも、「不器用な人の気持ちがわかる」という点で患者さんと信頼を作りやすいです。肝心なのはそういったリハビリのプログラムをすることが好きかどうかで、不得意であっても問題はありません。
30歳を目前にして、これからの将来について考え始めている方!国家資格を取得して、医療・福祉の現場で働くことも視野に入れてみてください!
「あなたの趣味や特技、”好き”な事がいかせる、作業療法士という仕事」
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