2021.11.19
理学療法
「理学療法士は飽和している」という情報を聞いたことがある方もいるかもしれません。インターネットやSNSではいろいろな噂がどんどん広まってしまうことが多々あります。しかし、実際には理学療法士はまだまだこれからも必要とされる職業であるという事は、多方面から証明されています。
この記事ではそうしたデータを見ながら、今後の理学療法士の活躍についてまとめています。間違った情報を鵜吞みにすることなく、ご自身が進むべき道を考えてみてください。
ダイヤモンド社が行った2040年の需要予想の調査によると、需要が増加する職業の第1位に理学療療法士が選ばれています。(同率1位に看護師、第3位が作業療法士となっています)
第1位 看護師
第1位 理学療法士
第3位 作業療法士
第4位 言語聴覚士
以下続く…
増加すると考えられている理由の一つに、2025年問題があげられます。団塊の世代と呼ばれる人口にボリュームのある世代が75歳以上の後期高齢者となり、リハビリテーションが必要となります。医療制度自体も、自宅で健康に過ごし、医療費の抑制が期待出来るリハビリテーションにインセンティブをつけるようになっていくと予想されています。あわせて、IT技術の進化により、リハビリテーション関連機器が発展する事も要因の一つと考えられています。
つまり、理学療法士はまだまだこれからも必要とされている職業だと考える事ができます。
参照元:ダイヤモンドオンライン
米国の金融情報サイト、キップリンガーが「今後10年で成長する職業、消える職業ランキング」を発表しました。そのランキングによりますと、理学療法士は成長する職業の第4位
に選ばれています。
■今後10年で成長する職業トップ10
1位 アプリ開発者
2位 コンピューター・システム・アナリスト
3位 ナース・プラクティショナー(特定看護師)
4位 理学療法士
5位 医療サービス・マネージャー
6位 医師助手
7位 歯科衛生士
8位 市場調査アナリスト
9位 パーソナル・ファイナンシャル・アドバイザー
10位 言語聴覚士
参照元:Zuu online
理学療法士は4位にランクイン!医療関連職種が多く、テクノロジーに代替えされにくい職業として選ばれたようです。米国と日本では理学療法士になるための年数も学びも違うが、AIの発展による影響を受けにくい仕事だということに変わりはありません。
また、理学療法士も、AIのテクノロジーをうまく理学療法に利用していくことが求められていくでしょう。大切なことは、時代の流れに柔軟に対応して常に学び続けることです。
最近では高齢者社会に伴い、福祉施設での需要が増えてきています。また、高齢者の増加に加え、医療費の削減、医師や看護師の不足、病床数の不足といった社会背景により、訪問看護や訪問リハビリテーション事業所での勤務も増加しつつあります。特にリハビリテーションに関しては、医科の診療報酬よりも大幅に増加傾向が大きいことを問題視されているため、今後もさらに低くなるように見直されることが予測されます。
今後は、高齢化社会がますます加速するため、リハビリを必要とする高齢者も増加していくことが推測されます。そのため、理学療法士の需要は増加することが見込まれます。特に、入院期間が短縮傾向にあることから、予防リハビリテーションや訪問リハビリテーション等における理学療法士の需要はさらに増えてくるでしょう。
しかし、その一方で理学療法士の数が増加していることも考慮しておかなければなりません。そのため、就職するにはより高い知識や技術の習得が不可欠です。また、理学療法士の国家資格を取得した後にも、日々自己研鑽を続けていくことも意識しておく必要があるでしょう。
「理学療法の広がる未来!理学療法士としてスポーツ分野で活躍するために」
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