2021.12.21
その他
専門学校の進路選びにおいて一つの基準となる「職業実践専門課程」はご存知でしょうか。この記事では「職業実践専門課程」についてまとめていますので、専門学校選びの参考にしてください。
理学療法士・作業療法士を目指す方は、まずは専門学校のような養成校を選ぶところから始めるかと思います。
その学校選びで一つ基準として見ていただきたいのが、「職業実践専門課程」について。これは、専門学校のうち、企業等と密接に関係して、最新の実務の知識・技術・技能を身につけられる実践的な職業教育に取り組む学科を、文部科学大臣が「職業実践専門課程」として認定しています。
理学療法士・作業療法士を目指すための学校の場合は、病院や福祉施設との連携がきちんととれていて、現場に則した学びが得られるかどうかが判断されます。
職業実践専門課程に認可されるということは、文部科学大臣に認められた、職業に必要な能力や確かな技術が身につけられる学校であることの証明になります。
「職業実践専門課程」と認定されている学校には、下記のような特徴があります。
この制度は、より実際の現場に即した講義をしたり、実習・実験をしたりすることなども想定されています。職業実践専門課程に認可されているところで学ぶと、理学療法士・作業療法士として免許を持っており現場で活躍している質の高い先生から指導を受け、協力している企業から最新の情報を得られ、現場実習を通して職業に必要な能力を身につけていくことができます。
職業実践専門課程は、病院や施設等が参画して学校評価を行い・学校のカリキュラムや教職員についての情報をホームページに掲載しなければ認可されません。認可されているということは、きちんとルールを守ってカリキュラム編成が行われている、クリアな学校であるという証明になります。
今はどこの学校もホームページを有していますが、出さなければならない情報提供が見受けられないところも多々あります。職業実践専門課程に認可されているところでは、教育に関する様々な情報がきちんと明記されているので安心できます。ちなみに、全国の専門学校で職業実践専門課程の認定を受けているのは29.5%。残りの70.5%は認定を受けていません。
これから理学療法士・作業療法士を目指して学校選びをする皆さん!進学を検討している学校が職業実践専門課程に認定されているかどうかも、学校選びの新たな参考材料のひとつとしてみてください。
専門学校は各学校でオリジナルのカリキュラムを有し、高い職業教育・人材育成をしてきました。また、最近では大学でも、専門学校に近い教育を行い就職を重視しているところも少なくありません。大学も専門学校も入学するのが目的ではなく、その先の就職・そして現場に出てからを見据えた教育が求められています。大学も企業との連携がこれまで以上に推進されると思われます。
また、世の中の流れが今後就職重視になっていくと、本当の意味で就職に強い学校を見極めることは難しいかもしれません。ですが、まだまだ新しい制度である職業実践専門課程にいち早く認可され、就職とその先を見据えた教育を勧めている学校であれば、今後更なる教育の質の向上が見込めるでしょう。これからの学校選びに、是非参考にしてください。
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