2021.12.22
理学療法
国家資格である「理学療法士」や「作業療法士」になるには、高校卒業後、3年制以上の専門学校または4年制大学に進学し、すべての科目の履修を終えて卒業年次に、国家試験を受験し合格しなければなりません。
この記事では理学療法士・作業療法士の国家試験の実施時期や概要、難易度などについて詳しく紹介いたします。
理学療法士・作業療法士は「国家資格」です。国家資格とは、国が法律で定めた、国や地方自治体などが認定する資格。民間資格に比べて取得が難しく、理学療法士・作業療法士の場合は養成校で学びしっかりと勉強をした上で国家試験に臨む必要があります。
養成校では、学ばなければならないカリキュラムが定められています。大きく分けて、一般教養科目・専門基礎科目・専門科目・臨床実習の4種類です。
通常、理学療法士・作業療法士の国家試験では在学中に臨床実習を行う事で実技試験が免除され、筆記試験を受験している形になります。
これらを学ぶことは決まっていますが、国家試験合格のためにどんな勉強をするのか?苦手分野の克服方法や対策スケジュールの立て方など、養成校によってさまざまな取り組みを行っています。
学校によって特色が違いますので、学校選びの際は「国家試験対策をしています」という情報だけでなく、「どんなことをしているのか?」まで、しっかり判断して決めると良いでしょう。
理学療法士・作業療法士の国家試験は年に一度だけ実施されます。毎年2月の最終日曜日(またはその前後)に実施されていますが、正確な実施日が毎年決まっているわけではありません。
例えば、2022年2月の最終日曜日は27日ですが、実際の国家試験は2月20日に実施されます。
近年の理学療法士・作業療法士の国家試験合格率の全国平均は80%前後で推移しています。
3年または4年間、養成校でしっかりと勉強した人でも20%ほどは不合格になる可能性もあると考えると、決して優しい試験というわけではないでしょう。
さらに、現役の学生ではなく養成校を卒業した後に受けた場合、合格率は理学療法士で40%、作業療法士で20%と大変低くなります。この数値によって、学校でのリアルタイムな国家試験対策が重要ということがわかりますね。
国家試験対策は、きちんとスケジュールを立て、1年生から国家試験合格を見据えて計画的に実施する必要があります。
国家試験は最低でも6割以上の得点を取ることがボーダーラインとされています。国家試験は280点満点ですので、168点以上取れれば合格することができます。
「専門士と高度専門士の違い。理学療法士・作業療法士の学校選びで大切なこと」
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