理学療法士・作業療法士を目指したきっかけは?先輩達に聞いてみました

この記事をご覧になっている方は、どんなきっかけで理学療法士・作業療法士を目指したのでしょうか?スポーツ中のケガ、ご家族がお世話になってなどなど、それぞれに様々なきっかけがあると思います。

そこで今回は、理学療法士や作業療法士を目指している方々に、すでに理学療法士・作業療法士を目指して勉強をしている先輩から「理学療法士・作業療法士を目指したきっかけ」「高3生に向けたアドバイス」などを集めてみました。

先輩たちが理学療法士・作業療法士を目指したきっかけ

「部活のケガをきっかけに、理学療法士を目指すように」

高校3年間ずっとサッカーをやっていました。2年生の時に部活でケガをして、試合にも出られず精神的にまいってしまったことがあります。そんな時、理学療法士の方に助けてもらいました。担当の理学療法士の方が「同じ経験があるよ、大丈夫!」「リハビリは焦らずじっくりだよ」などと励ましてくれ、気持ちが楽になりました。身体的にも精神的にも理学療法士の方が支えてくれ、「こんな人になりたい!」と思い理学療法士を目指しています。

 

「いとこの仕事ぶりに憧れ、作業療法士を目指しました」

作業療法士の仕事を知ったのはいとこがやっていたからです。私は中学生の頃は、保育士や幼稚園教諭になって子供と関わる仕事がしたいなと漠然と思っていました。ですが、いとこのお兄さんが子供のリハビリ内容について話してくれ、作業療法士に興味を持ちました。お兄さんはいつも、子供がリハビリを嫌になったり飽きてしまわないように一生懸命工夫をしていて、辛い思いをしている人たちを笑顔にする魅力的な仕事だと思いました。これが私の作業療法士を目指したきっかけです。

 

 

「リハビリの経験から、人のために働ける仕事をしたいと思った」

小学生の頃に遊んでいて骨折をしてしまい、リハビリを受けました。その時に知った仕事が理学療法士でした。子供だった僕にとって理学療法士のお兄さんは、家族でも先生でもない大人の人で、とてもかっこよく思ったことを覚えています。進路を決めるときまでは漠然と憧れていただけでしたが、理学療法士の仕事を知っていくにつれて、人のために働けるやりがいのある仕事だなと思い、理学療法士を目指しました。

 

「祖父を笑顔にした作業療法士に憧れて」

私が大学生の頃、祖父の物忘れがひどくなっていき、歩くことも段々辛くなってきた時期がありました。その時に作業療法士の方にお世話になり、初めて作業療法士の仕事を知りました。私や家族もどうやって祖父をサポートしていけばいいのか不安だったところ、親身になって教えてくださいました。祖父が思うように身体を動かせたときの笑顔を見て、人の役に立つことができる素敵な仕事だなと思いました。私もたくさんの患者さんを笑顔にできる作業療法士になりたいです。

 

先輩たちからのアドバイス!高3生が今やっておくべきことは?

1日15分から!学習する癖をつけて受験シーズンに備えよう!

僕は高校3年生に上がったとき、先生から”受験の年”と言われていたにも関わらず特別な勉強は何もすることなく過ごしてしまいました。高校3年生の時って部活に文化祭にと何かとやることが多くて、気付いたら受験は目の前で焦ったことを覚えています。「勉強なんて全然やる暇がない」「授業とテスト勉強で一杯一杯」という人は、早いうちから学習する癖をつけておくと良いと思います!

 

まず、1日15分でも机に向かい勉強をする癖をつけましょう。僕の場合はスタートが遅かったので、1日30分は必ず勉強しようと決めて机に向かっていました。少しの時間だけでも毎日の習慣にすることで、いざ受験シーズンになった時に長い時間勉強できるようになります。その日にあった授業の復習からはじめて、余裕があれば予習も行うようにすると半年後には確実に力になっていると思います!

 

医学の勉強は入学してからで間に合う!国語も意外と大切です!

私は今専門学校で学んでいますが、理学療法士・作業療法士の勉強は医学が中心です。高校時代に学ぶ内容よりも当然難しいので、今のうちから学習する癖をつけておくことは進路だけでなく将来の目標へも一歩近づきます!

 

もちろん医学の勉強といっても、高校生のうちから学んでおかなくても養成校に進学すれば少しずつわかるようになっていくので安心してください。意外にも、理学療法士・作業療法士を目指す勉強では国語力も求められます。国語力は一朝一夕で身につくものではありませんので、苦手意識のある人は高校生のうちに克服しておくと良いと思います。

 

新高校3年生!オープンキャンパスに参加しよう!

先輩たちからのお話はいかがでしたか?それぞれ理学療法士・作業療法士を目指したストーリーがあり、自分と同じ人・違う人の話を聞くことで進路を考える上で参考になると思います。

 

高校3年生は、これからいろいろな進路について調べ、自分が学びたいと思える大学や専門学校、または仕事に出会うと思います。その上でオープンキャンパスへの参加は欠かせません!自分の目で見て、聞いて、触れて、五感を使って進路研究をしてください。

 

志望校に対する具体的なイメージをもつことは、勉強に対するモチベーションアップにつながります! 在校生や卒業生の先輩から話が聞けるオープンキャンパスを開催している学校も多くありますので、まずはホームページから開催されているイベントをチェックしてみましょう!

 

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理学療法士・作業療法士の国家試験とは?実施時期や難易度はどのくらい?

国家資格である「理学療法士」や「作業療法士」になるには、高校卒業後、3年制以上の専門学校または4年制大学に進学し、すべての科目の履修を終えて卒業年次に、国家試験を受験し合格しなければなりません。

この記事では理学療法士・作業療法士の国家試験の実施時期や概要、難易度などについて詳しく紹介いたします。

学療法士・作業療法士の国家試験とは?

理学療法士・作業療法士は「国家資格」です。国家資格とは、国が法律で定めた、国や地方自治体などが認定する資格。民間資格に比べて取得が難しく、理学療法士・作業療法士の場合は養成校で学びしっかりと勉強をした上で国家試験に臨む必要があります。

養成校では、学ばなければならないカリキュラムが定められています。大きく分けて、一般教養科目・専門基礎科目・専門科目・臨床実習の4種類です。

通常、理学療法士・作業療法士の国家試験では在学中に臨床実習を行う事で実技試験が免除され、筆記試験を受験している形になります。

これらを学ぶことは決まっていますが、国家試験合格のためにどんな勉強をするのか?苦手分野の克服方法や対策スケジュールの立て方など、養成校によってさまざまな取り組みを行っています。

学校によって特色が違いますので、学校選びの際は「国家試験対策をしています」という情報だけでなく、「どんなことをしているのか?」まで、しっかり判断して決めると良いでしょう。

理学療法士・作業療法士の国家試験の実施時期は?

理学療法士・作業療法士の国家試験は年に一度だけ実施されます。毎年2月の最終日曜日(またはその前後)に実施されていますが、正確な実施日が毎年決まっているわけではありません。

例えば、2022年2月の最終日曜日は27日ですが、実際の国家試験は2月20日に実施されます。

理学療法士・作業療法士の国家試験難易度は?

近年の理学療法士・作業療法士の国家試験合格率の全国平均は80%前後で推移しています。

3年または4年間、養成校でしっかりと勉強した人でも20%ほどは不合格になる可能性もあると考えると、決して優しい試験というわけではないでしょう。

さらに、現役の学生ではなく養成校を卒業した後に受けた場合、合格率は理学療法士で40%、作業療法士で20%と大変低くなります。この数値によって、学校でのリアルタイムな国家試験対策が重要ということがわかりますね。

国家試験対策は、きちんとスケジュールを立て、1年生から国家試験合格を見据えて計画的に実施する必要があります。

国家試験は最低でも6割以上の得点を取ることがボーダーラインとされています。国家試験は280点満点ですので、168点以上取れれば合格することができます。

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専門学校の進路選びにおいて一つの基準となる「職業実践専門課程」はご存知でしょうか。この記事では「職業実践専門課程」についてまとめていますので、専門学校選びの参考にしてください。

専門学校の基準の一つ、職業実践専門課程とは?

理学療法士・作業療法士を目指す方は、まずは専門学校のような養成校を選ぶところから始めるかと思います。

その学校選びで一つ基準として見ていただきたいのが、「職業実践専門課程」について。これは、専門学校のうち、企業等と密接に関係して、最新の実務の知識・技術・技能を身につけられる実践的な職業教育に取り組む学科を、文部科学大臣が「職業実践専門課程」として認定しています。

理学療法士・作業療法士を目指すための学校の場合は、病院や福祉施設との連携がきちんととれていて、現場に則した学びが得られるかどうかが判断されます。

職業実践専門課程に認可されるということは、文部科学大臣に認められた、職業に必要な能力や確かな技術が身につけられる学校であることの証明になります。

「職業実践専門課程」と認定されている学校には、下記のような特徴があります。

1.病院や施設等が参画する「教育課程編成委員会」を設置してカリキュラムを編成している
2.演習や実習の授業を実施している
3.最新の実務や指導力を修得するための教員研修を実施している
4.病院や施設等が参画して学校評価をしている
5.カリキュラムや教職員等についてホームページで情報提供している

 

この制度は、より実際の現場に即した講義をしたり、実習・実験をしたりすることなども想定されています。職業実践専門課程に認可されているところで学ぶと、理学療法士・作業療法士として免許を持っており現場で活躍している質の高い先生から指導を受け、協力している企業から最新の情報を得られ、現場実習を通して職業に必要な能力を身につけていくことができます。

クリアな情報公開!安心できる学校の証明

職業実践専門課程は、病院や施設等が参画して学校評価を行い・学校のカリキュラムや教職員についての情報をホームページに掲載しなければ認可されません。認可されているということは、きちんとルールを守ってカリキュラム編成が行われている、クリアな学校であるという証明になります。

今はどこの学校もホームページを有していますが、出さなければならない情報提供が見受けられないところも多々あります。職業実践専門課程に認可されているところでは、教育に関する様々な情報がきちんと明記されているので安心できます。ちなみに、全国の専門学校で職業実践専門課程の認定を受けているのは29.5%。残りの70.5%は認定を受けていません。

これから理学療法士・作業療法士を目指して学校選びをする皆さん!進学を検討している学校が職業実践専門課程に認定されているかどうかも、学校選びの新たな参考材料のひとつとしてみてください。

就職を重視した学校が最先端!今後について

専門学校は各学校でオリジナルのカリキュラムを有し、高い職業教育・人材育成をしてきました。また、最近では大学でも、専門学校に近い教育を行い就職を重視しているところも少なくありません。大学も専門学校も入学するのが目的ではなく、その先の就職・そして現場に出てからを見据えた教育が求められています。大学も企業との連携がこれまで以上に推進されると思われます。

また、世の中の流れが今後就職重視になっていくと、本当の意味で就職に強い学校を見極めることは難しいかもしれません。ですが、まだまだ新しい制度である職業実践専門課程にいち早く認可され、就職とその先を見据えた教育を勧めている学校であれば、今後更なる教育の質の向上が見込めるでしょう。これからの学校選びに、是非参考にしてください。

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