夜間部で学び理学療法士・作業療法士を目指すには、ライフスタイルとの両立が大事

理学療法士や作業療法士を目指す多くの学生が、昼間の仕事と並行して学べる夜間部を選んでいます。実際に学んでいる学生はどうして夜間部を選択したのでしょうか。また、夜間部が選ばれる理由やどのような人が夜間部に向いているのか、夜間部学生の実情や教育内容の特徴などについても知っておきたいことと思います。

この記事では、夜間部が人気の理由、働きながら学べるメリット、学費サポートなどについて詳しく解説します。夜間部での資格取得を考えている方々に参考としていただけると幸いです。

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理学療法士・作業療法士を目指す学生に夜間部が選ばれる理由

理学療法士・作業療法士を目指す学校で、夜間部がある専門学校は多数あります。夜間部で学ぶ学生の特徴は、経歴や年齢層が多彩なこと。昼間働き、夜間学びながら理学療法士・作業療法士を目指す社会人もいます。

夜間部の学生はモチベーションも高く、刺激のある環境を求め、あえて夜間部を選んだという学生も多いです。

昼間部とほぼ同じカリキュラムで、働きながら学ぶことを意識し、時間数をおさえた夜間部は、ライフスタイルと学びとを両立したい人におすすめです。目的意識が高く、働きながら確実に実践力を身につけられます。

また、夜間部がある学校は授業後も図書館や自習室を利用して、自習することができるところがほとんど。わからないことは教員に質問することも可能で、学生の復習をバックアップしてくれます。就職サポートや学費サポートも、もちろん昼間部と変わりありません。

働きながら学べ、学費サポートも豊富な夜間部

夜間部は、昼間部に比べて学費の負担が少なく、授業料の分割納付も可能なケースが多いです。

それは、「働きながら学びたい」という学生が多いため、学校側が学費のサポートを手厚くしてくれているのです。これを利用し、「学びたい」という意欲を学費の面でなくしてしまわないように、モチベーションを高くして頑張っている学生が多数います。

必要に応じて、奨学金を利用しながら無理なく学費を納めていくことができるように、在学中のプランニングも重要になってきます。

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夜間部の学生に向いている人とは?

夜間部に向いている人は、ライフスタイルに合わせた学びをしたい人です。具体的には以下の人などが夜間部に向いているのではないでしょうか。

社会人、ダブルスクールの学生

夜間部の最大の特徴は昼間の時間が自由に使えるということです。理学療法士・作業療法士には一度社会に出てから第2の人生として転職される方がたくさんいますのである程度社会経験があり、お仕事をしながら学校に通いたいという方や、大学在学中にダブルスクールで専門学校の夜間部に通い、国家資格取得を目指す方にもおすすめです。

昼間のアルバイトを考えている人

昼間のアルバイトをしながら夜間部に通う方は多くいます。学業を中心とした生活を考えると、正社員ではなくアルバイトの方が良いでしょう。

理学療法士・作業療法士の専門学校には、病院や施設からリハビリ助手など医療系のアルバイト求人が来ていることが多いです。一般の職業に比べて、医療現場で働くことができるというメリットだけでなく、実習期間や試験前にお休みがいただけるなどの配慮をしてもらえるということも大きな特徴です。

学校によっては、昼間部・夜間部とそれぞれにもっと特徴やメリットがあります。学校ホームページやパンフレットで、それぞれの情報を見比べて自分に合った学科を選んでください。

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身体機能の回復を専門とする理学療法士を目指す方の多くは、自身のスポーツ中の怪我をきっかけに、この職業を知り興味を持っています。実際に理学療法士はスポーツ分野と深い関わりがあり、怪我からの回復支援や予防指導など、理学療法士の知識と技術はアスリートにとって欠かせません。

近年の健康志向やスポーツ人口の増加に伴い、理学療法士の需要も高まっていて、プロチームのサポートから一般市民の健康維持まで、その活躍の場は広がり続けています。

この記事では、理学療法士のスポーツ分野での役割や、キャリアの可能性について詳しく解説します。

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理学療法とスポーツ分野の仕事

理学療法士は身体機能回復のプロフェッショナルです。スポーツをしていて怪我をしてしまった患者さんへのアプローチや、スポーツに復帰できるようにサポートをすること、そしてスポーツをする上で怪我をしないよう予防を呼びかけるなど、理学療法士の仕事はスポーツと密接に関わっています。

そのため、理学療法士としてスポーツ分野で活躍する場は多くあります。

まずは、病院やクリニックなどの医療現場です。前述したようにスポーツが原因で理学療法を必要としている人は多くいるので、「スポーツしている人を支えたい」という方はその機会に恵まれるでしょう。

病院・クリニックによっては、スポーツ選手が特に多く訪れる病院や、プロチームの専属ドクターが開業しているなどの理由でよりスポーツ分野に特化している職場もあります。「プロのスポーツ選手を支えたい」という方は就職先を選ぶ際にそういった特徴のある場所を見極める必要があります。

さらに、アスリートやプロスポーツ選手などをサポートする仕事を選ぶこともできます。一般的に理学療法士の領域として知られているリハビリの仕事というよりも、スポーツトレーナーとしての意味合いが強くなります。

スポーツを行う人の筋肉の疲労を取ったり、より機能的に筋肉が働けるように調整していったり、といったサポート業務を主に行います。

実は、スポーツトレーナーになるのには国家資格は必要なく、民間資格もありますが必ず必要というわけではありません。ですが、実際にはスポーツ選手のサポートを行う際には、理学療法士になるための勉強で学ぶ「基礎医学」や「トレーニング理論」、そして実務としては体調管理に始まりさまざまな専門知識が必要になります。

そのためスポーツトレーナーとして活躍する人は、理学療法士の資格を持っている人が多いです。

スポーツトレーナーとして働くには

さらに詳しく、スポーツトレーナーの仕事についてご説明します。

スポーツトレーナーとして現場で働く代表的な例は、プロチームの契約スタッフでしょう。プロチームの契約スタッフとは、国内のプロチームと契約し、プロ選手のサポートを行う仕事です。

例えば、プロ野球の試合ではスポーツトレーナーが一人ずつベンチに入り、打者がデッドボールを受けて痛がった時などは患部を冷やすためのスプレーを手に飛び出していきます。テレビを見ていてそういったシーンを見ることがあるのではないでしょうか。

また、サッカーのJリーグや、バスケットボールのbjリーグなどでも、各チーム数人のスポーツトレーナーと契約している場合がほとんどです。

次に、「企業チームの契約スタッフ」という選択肢もあります。

企業チームのスタッフとして契約できれば、概ね安定した収入が得られる場合が多いため、スポーツトレーナーにとっては魅力的な職場です。日本では多くの企業が、さまざまな競技チームを運営しており、全国レベルのチームにはスポーツトレーナーと契約しているところが多いです。

また、アマチュアスポーツチームの「派遣スタッフ」という雇用の形もあります。

現在はクラブチームや大学、高校などのチームでもスポーツトレーナーと契約しているところが増えてはいますが、アマチュアチームではスポーツトレーナーと個人的に契約するにはコストがかかりすぎると判断し契約に至らない場合があります。

そのため、病院や整体院、スポーツジムなどに所属するスポーツトレーナーを安い費用で派遣してもらうことが多いです。そういったチームとの繋がりのある病院に勤務することも、スポーツに関わる仕事ができる第一歩となるでしょう。

今後広がる理学療法士の活躍の場

スポーツ分野は近年、市民に需要が拡大しています。欧米のフィットネスブームを受けてジムに行く人が増え、スポーツ選手以外にもスポーツ人口が増えている状況です。理学療法士の仕事もそれに伴って需要が上がっています。

さらに障がい者スポーツや傷害予防の分野でも求められており、今後活躍の場はどんどん広がっていくことが予想されます。

そして、理学療法士はスポーツ分野だけでなく、様々な分野で今後求められていくでしょう。スポーツ・起業・研究・先進医療・地域・挑戦…新しい理学療法士の広がりの形はこちらのページで紹介しています。

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理学療法が必要な小学生~高校生について

理学療法を行う前に、患者さんである理学療法が必要な就学児について知っておきましょう。

まず患者さんは、普通学校と養護学校のどちらに通うかということを選択できます。最近は普通学校での受け入れが増えてきており、一般の子どもと同じ条件で育てたいというご両親が選択するケースが多いです。

その選択に関しても、理学療法士はアドバイスを求められるでしょう。患者さんが普通学校で無理なく過ごしていけるかどうか、設備面で調整ができるかどうか、どの程度のサポートが必要なのかなどの説明を行います。

また、普通学校・養護学校のどちらに進んだとしても、学校とご両親と連携していくことが必要です。就学児にとって学校で過ごす時間は病院に来る時間よりもとても長く、また家庭で療育する時間よりも学校を含めた療育の時間が長くなります。

理学療法士も学校での様子をしっかりとヒアリングしていきましょう。学校へ出向くことは難しいケースが多いので、学校の先生方に来ていただくこともあります。ビデオや写真を活用することも良いでしょう。

小学生から高校生という、心身ともに大きく成長している時期の理学療法では、単にリハビリの経過がどうであるという内容以外に、精神的なケアも求められます。患者さんだけでなくご家族に対してもサポートが必要であったり、修学旅行などのイレギュラーなケースにも対応することがあります。

学校・家庭・専門病院・地元病院間での連絡を取り合い、それぞれの不安を解消し、患者さんがそれぞれの時期を楽しく過ごしていけるよう考えていきましょう。

小学生~高校生への理学療法とは

小学生から高校生へ行う理学療法は、第一に『学校内を自分で好きなように過ごせるようにすること』を目指します。自分で歩くことだけでなく、歩行器や杖や車椅子を使うなどしてなるべく長い時間・長い距離を自分で自由に行き来できるようサポートします。そのためにはスキルだけでなく体力も必要になります。

そして次に、患者さんの言語能力・身体能力にもよって、自分の意志や主張を他の人に伝えられるように教えていきます。常に両親が隣にいる幼児期から、日常生活・社会生活を一人立ちしていくために必要な能力です。絵カードや文字盤、ビックマックやメッセイジメイト、トーキングエイド等、必要なリハビリテーションを行っていきます。

こういった学習を進めて行く上で、患者さんの運動障害だけではなく高次脳機能障害にも配慮をしましょう。字を読むことはできるが、書けない、絵が描けない、着衣を何度教えてもできない等の症状を、おぼえる気がない・やる気がないと判断してしまってはいけません。怒りっぽい・甘えがひどい・すぐに忘れる、なども症状の一部です。症状を見極め、学校生活に適応していけるようサポートしましょう。

予防領域の理学療法

小学生から高校生へ行う理学療法は、すでに症状のある子どもに対してだけではありません。予防の面でも子どもに対してリハビリテーションを行うことがあります。

例としては、肥満予防や肥満の子どもに対しての運動指導がまず上がります。小児肥満の約70%は成人肥満やメタボリックシンドローム(以下、メタボ)に移行すると言われています。

小児の肥満は、テレビ、ゲーム、塾通いなどの時間が多くなり昔よりも運動の機会が減っていることが原因の一つです。また、食生活の乱れもあるでしょう。楽しみながら体を動かし、家族と協力しながら生活習慣を直していくことが必要です。

また、いわゆる『猫背』と言われる脊柱後弯症も予防指導が求められています。姿勢が悪かったり、筋力が低下していると起こります。運動療法と生活指導により改善が期待されます。

そして逆に、運動のしすぎで体を壊してしまう子どももいます。スポーツで負担をかけすぎてしまったり、オーバーワークしてしまったりして成長障害を受けてしまうケースです。そのため、理学療法士は体育の授業等での運動機能評価や部活動などでのオーバーユースによる成長期の運動器障害の予防やアドバイスなども求められます。

理学療法というと病院で高齢者を診ることが主に思われがちですが、子どもに対しての理学療法も重要な分野です。

これから理学療法士を目指す方は、将来具体的にどういった患者さんと関わっていきたいか考えてみましょう。子どもが好き・子どもと関わる仕事がしたい!という方に小児分野はおすすめです。多感な時期に心身の成長をサポートしていくため、責任も大きいですがやりがいのある仕事です。

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