作業療法士をアルファベットで表すと?略称はどんな意味があるの?

作業療法をアルファベットで表すと「Occupational Theaphy」になります。その為、省略して「OT」と表記したり、「オーティー」と読んだりすることが一般的となっています。ただそのOTですが、他にも「OTS」「OTA」「OTR」など、OTの後ろにアルファベットを続けて表記することがありますので、それぞれの意味について説明いたします。

作業療法は「Occupational Theaphy」

作業療法士はアルファベットでは「Occupational Theraphist」と表記され、それぞれの頭文字をとって「OT」とも呼ばれます。

ただ、作業療法という職業についてもアルファベットで表すと「Occupational Theraphy」となり、略称では「OT」となります。

「OTR」は何の略称?

「OTR」は「Occupational Therapist Registered」の略称です。「Registered」とは日本語訳では「登録した」を表しています。 作業療法士は国家資格であるため、厳密にいうと作業療法士を表すときは「OTR」が正しく、「OT」は作業療法という職業そのものを指すことになります。

ですが、実際は作業療法士を呼ぶときも「OT」と言う事も多いです。

「OTS」は何の略称?

「OTS」は「Occupational Therapist Students」の略称になります。Students、つまり作業療法士を目指して勉強している学生さんたちの事を表しています。

「OTA」は何の略称?

「OTA」は「Occupational Therapist Assystant」の略称です。つまり、作業療法士の助手をしている方を呼ぶときに使われています。

 

作業療法士という職業についてはこちらで詳しく紹介しています

心理学の資格を大学で取得した人が作業療法士を目指すメリットとデメリット

日本リハビリテーション専門学校の作業療法学科には、大学で心理学を専攻されていた方が再進学で入学されるケースが少なくありません。そこで今回は大学で心理学を専攻された方が作業療法士を目指すメリットとデメリット、そして将来の就職先についてまとめました。

大学で心理学を専攻した人が作業療法士を目指すメリット

大学で心理学を学んだ人が作業療法士を目指すメリットとしては以下の事があげられます。

作業療法士の仕事は心理学的知識を必要とすることが多いため、心理学の知識や技術を活かすことができます。例えば、患者さんの心理的な問題やストレスを理解し、適切な対応をすることが求められます。

作業療法士は、患者さんがより自立した生活を送ることができるように、日常生活に必要なスキルを教えたり、訓練したりすることが仕事の中心です。このため、心理学的な観点から見た行動変容や学習理論などに関する知識を持っていることは、作業療法の効果的な実践につながります。

 

 

心理学を学んでいる人は、臨床心理学や発達心理学など、多様な分野について学ぶことができます。作業療法も、精神障害や発達障害、脳損傷など、幅広い分野にわたるため、心理学の知識が役立ちます。

作業療法は、チーム医療の一環として行われることが多く、医師や看護師、理学療法士、言語聴覚士など、多職種と協働して治療を行います。心理学を学んでいる人は、他の専門職とのコミュニケーション能力を高めることができます。

以上のように、心理学を学んだ人が作業療法士を目指すことには、作業療法に必要な知識や技術を身につけることができ、また、他の専門職と協働するためのスキルを身につけることができます。

大学で心理学を専攻した人が作業療法士を目指すデメリット

では逆に、大学で心理学を学んだ人が作業療法士を目指す場合、デメリットとなることはあるのでしょうか。

心理学を学ぶことで、人間の心理や行動に関する知識や理論を身につけますが、作業療法士の仕事は、身体的な障害や疾患に対するリハビリテーションに重点を置いています。そのため、心理学の知識を直接活かすことはできない場合もあります。

作業療法士には、医学的な知識や解剖学、生理学、神経学、運動学などの専門的な知識が必要です。これらの分野は、心理学の領域とは異なるため、学ぶ必要があります。

 

 

作業療法士になるためには、3年または4年制の専門学校に再進学し、カリキュラムを全て履修した後に、作業療法士国家試験に合格する必要があります。試験対策や実習など、多くの時間と労力を必要とするため、長期的な視野で取り組む必要があります。

以上が、心理学を学んだ人が作業療法士を目指す場合のデメリットの例です。しかし、これらのデメリットは、資格取得後のやりがいや充実感、社会貢献度の高さなどに比べると小さくなることもあります。自分の適性や興味に合わせて、将来のキャリアプランを考えることが重要です。

心理学専攻の大学を卒業したときの就職先

心理学を専攻した場合、以下のような就職先が考えられます。

臨床心理士

臨床心理士は、患者さんの心理的問題や精神的な問題を診断し、適切な治療法を提供する仕事です。大学院で臨床心理学を専攻し、臨床心理士国家試験に合格することが必要となります。

教育現場

心理学の知識を活かして、教育現場で教育に関する相談や指導、子どもたちの心理的な問題に対応する仕事があります。教育機関や学校、教育支援センターなどで働くことができます。

企業

企業での人事採用や労務管理、社員のメンタルヘルスケアなど、人材育成や心理的な問題に関する仕事があります。大手企業や人材サービス会社、総合人材派遣会社などで働くことができます。

行政

行政機関や福祉施設での相談業務や支援事業、児童養護施設や保健所などでのケアマネージャーなど、地域の福祉に関する仕事があります。

メディア

心理学の専門家として、テレビやラジオ、雑誌などのメディアに出演し、心理に関するトークショーなどに参加する仕事があります。

上記は一例ですが、心理学を専攻した人には、様々な分野での就職先があります。自分の興味や関心に合わせて、就職先を選ぶことができます。

作業療法士の国家資格を取得したときの就職先

作業療法士の就職先には、医療機関や福祉施設などが挙げられます。以下に代表的な就職先を紹介します。

 

 

病院

病院のリハビリテーション部門や外来で、患者のリハビリテーションを担当する作業療法士が多くいます。急性期から回復期、慢性期まで幅広い分野での就職が可能です。また作業療法士は精神科病院で活躍する事もできます。

訪問リハビリテーション

訪問リハビリテーションサービスでは、自宅や施設を訪問し、患者の生活機能や社会復帰支援などを行います。

福祉施設

特別養護老人ホーム、障害者福祉施設、児童福祉施設、就労支援施設など、様々な福祉施設での就職があります。それぞれの施設で、患者の生活や社会生活の質を向上させるためのリハビリテーションを担当する作業療法士が活躍しています。

学校

学校教育現場でも、特別支援学校や幼稚園、小学校、中学校、高等学校などでの就職があります。児童生徒の発達や生活能力を向上させるためのプログラムの開発や実施、アセスメント、カウンセリングなどを行います。

企業

企業での健康管理やリハビリテーションに関する業務を担当する作業療法士が増えています。企業内での障害者雇用促進やメンタルヘルス対策などにも携わることができます。

以上が、作業療法士の代表的な就職先の例です。

日本リハビリテーション専門学校には毎年3000人分以上の求人が全国から集まり、就職率は開学以来100%となっています。作業療法士の求人は年々増加している傾向にあり、将来的にも需要が高い職業の一つと考えられています。

 

有資格者支援金で資格取得をサポートします

日本リハビリテーション専門学校では、作業療法士や理学療法士を目指している医療福祉系の資格をお持ちの方のキャリアアップを応援する為、有資格者支援金制度を設けています。

対象資格

介護福祉士/保育士/社会福祉士/精神保健福祉士/介護福祉士実務者研修修了者/介護職員基礎研修修了者/介護職員初任者研修修了者/ホームヘルパー(1級もしくは2級)/柔道整復師/はり師/きゅう師/あんまマッサージ指圧師/看護師/臨床工学技士/臨床検査技師/診療放射線技師/救急救命士/歯科衛生士/健康管理士/福祉用具プランナー/福祉住環境コーディネーター/福祉用具専門相談員/アスレティックトレーナー/音楽療法士/准看護師/教育職員免許状(普通免許状)/健康運動指導士/公認心理師/臨床心理士

詳細は↓下記画像リンク↓をタップしてご覧ください。

通信教育で理学療法士・作業療法士の資格は取得できる?仕事をしながら資格を取得する方法

通信教育で理学療法士・作業療法士の資格は取得できる?

 

 

 

「理学療法士になりたい!」「作業療法士になりたい!」と思った時、なるべく最短で資格取得を目指すなら通信教育という方法はないだろうか?と思う方もいると思います。

 

リハビリテーションの専門職である理学療法士・作業療法士の資格は、高齢化社会に伴って需要が増し、一生使える国家資格であるため人気の職業です。

 

「通信教育で取得したい!」と考える方はいらっしゃるようですが、理学療法士・作業療法士を通信教育で目指すことはできません

 

なぜなら、日本では国に指定された、専門学校などの養成施設に通って学ばなければ理学療法士・作業療法士の国家試験の受験資格を得ることができないためです。

 

これは通学する必要があるため、通信講座を利用することはできません。

 

例えば理学療法士・作業療法士になるためには病院や施設などで一定期間の臨床実習を行わなければなりません。だからと言って「臨床実習だけを通学して座学は通信教育で」といった形で併用することもできません。3年以上所定の施設へ通学する必要があります。

 

インターネットで「理学療法士 通信」「作業療法士 通信」と検索すると通信課程を紹介するwebサイトが出てくることがあるかもしれませんが、おそらくそれは国家試験そのものを対策する講座だと思われます。

 

理学療法士・作業療法士の国家試験は範囲も広く勉強量も多くなりますので、学校の勉強だけでなく国家試験の対策のためにプラスアルファで通信講座を受ける方もいますので、混同しないよう気を付けましょう。

 

理学療法士・作業療法士になるには3年以上の通学が必要

 

では、通学をして理学療法士・作業療法士になるためにはどうしたらよいか、詳しく解説していきます。

 

まず前述したように、理学療法士・作業療法士の養成施設で、3年または4年の通学をして所定の課程を全て修了する必要があります。養成施設とは、専門学校・大学・短期大学の3種類です。

 

養成施設は昼間部・夜間部のどちらでもよく、また大学では私立大学・国公立大学のどちらでもよいです。

 

専門学校と大学の違いは、専門学校は理学療法士・作業療法士の技術や知識に特化した学びが多いのに対し、大学は一般教養などの授業も必修としてあることでしょう。理学療法士・作業療法士を目指して集中した学びを得たい方は専門学校、将来の選択肢を広げたい方は大学を選ぶ傾向にあります。

 

金銭面については、専門学校・大学・短大という括りでは安いか高いかは一概に言えません。学校によって様々ですので、興味がある学校のホームページから学費をチェックしてみましょう。その際、実習費が込みかそうでないかや、奨学金の有無なども確認しておきましょう。

 

もし、理学療法士を目指していて、すでに作業療法士の資格を持っている方は、養成校に通う期間は2年以上となります。

 

また、外国で理学療法士または作業療法士の資格を取得している場合は、定められた手続きを行って厚生労働大臣より認定を受ければ、日本の養成校に入学せずに、または不足した単位を取得するだけで受験資格を得られます。

 

自分に合わせた理学療法士・作業療法士の資格取得への道のりを探しましょう。

 

仕事が忙しい社会人が理学療法士・作業療法士を目指す方法

 

 

 

 

「通信教育で理学療法士・作業療法士を目指したい」という方は、理由として「今、社会人として働いており通学の時間が取れないから」という方が多いのではないでしょうか。

 

そういう方には、専門学校の夜間部をおすすめします。社会人でも働きながら学べ、費用も安く通うことができます。

 

理学療法士・作業療法士になるために必要なカリキュラムは昼間部も夜間部も同じですので、夜間部だけ学ぶ内容が薄い・少ないといったことはありません。

 

夜間部は昼間部に比べて働きながら学ぶ方が多く、同じ境遇の仲間と支え合いながら学べるのもメリットのひとつです。また、忙しい社会人向けのサポートも充実している学校が多いことも特徴です。