理学療法士・作業療法士の学校選び!学校パンフレットを見比べる7つのポイント

理学療法士・作業療法士といったリハビリ職を目指すためには、養成校に通わなければなりませんが、どうやって学校を選べば良いでしょうか?

まずは「ネットで検索してみる」「高校の先輩が行っている学校を聞く」「先生に教えてもらう」…などなど、候補を探すところから始めましょう。そして候補をピックアップした後は、学校の資料(パンフレット)を請求しましょう。

「どんな学校なのかな?」「どんな就職先があるのかな?」といった疑問が、パンフレット一冊で解決!授業内容や学校の雰囲気はもちろん、国家試験の結果や就職状況などについて、より詳しく知ることができます。興味を持った学校があったら、パンフレットをもらって内容を確認してみましょう!

パンフレットとホームページをうまく使い分けよう

最近はホームページにもたくさんの情報が載っていて、「資料請求って必要なの?」と思う人もいるかもしれません。ですが、紙のパンフレットは、いつでも手元で開けるメリットがありまし、保護者の方と一緒に見る時や、2つ以上の学校を見比べる時などは、やはりパンフレットがあると見やすいです。

一方、ホームページには、紙のパンフレットにない詳細情報や特集などが掲載されていることも。スマホからでも確認でき、学校によっては最新情報が随時更新されているなどのメリットがあります。紙のパンフレットとホームページ、両方をうまく活用して、情報収集を行いましょう!

学校パンフレットを見比べる7つのポイント

理学療法士や作業療法士を目指せる学校には、それぞれ違った特徴や魅力がたくさんあります。進路を検討する際にチェックしたいポイントをまとめたので参考にしてみてください。それぞれの学校の特色をノートに書き出してみるのもおすすめですよ!

Point1 技術を磨く授業

理学療法士や作業療法士はなんといっても、就職後に患者さんに直接触れて治療を行う仕事です。そのためには確かな技術を身につけなければなりませんので、在学中に技術を身につけるための実技授業が充実しているかどうかについてもチェックしましょう。

実技授業の時間数や内容、また外部で行う臨床実習の時間数といったことや、授業中や放課後に先生たちはどのくらいフォローしてくれるのかなどなど、実践力のある理学療法士・作業療法士になるために、しっかり技術を身につけることができる学校を選びましょう。

Point2 国家試験対策と合格率

どういった国家試験対策をしているかどうかも、重要なポイントです。国家試験を受けるのは最終年次ですが、直前でバタバタと対策をしても詰め込み学習には限界があります。早めの段階からきちんと対策をしてくれている学校かどうかを、見てみましょう!苦手な分野を克服するプログラムや、グループで教え合うプログラムがあるところは、勉強に不安がある人でも安心して学べます。さらに、先生が一人ひとりに合わせてしっかりフォローしてくれる学校だとより安心です。

Point3 就職実績と就職サポート

晴れて理学療法士・作業療法士の国家試験に合格した後のことも見てみましょう。理学療法士・作業療法士は社会ニーズが高い職業です。他の職業に比べて就職率は高いと思いますので、できれば就職先もチェックしてみてください。理学療法士・作業療法士の勤務先として多いのは病院ですが、一言で病院といってもそれぞれに色々な特徴があります。どんな病院なのか・どこにある病院が多いのかなどもチェックしましょう。行きたい就職先に就職できるよう、サポートがきちんとしているかも大切です。

Point4 設備について

理学療法士・作業療法士になる勉強では、たくさんの設備や機器が必要となります。必要な設備が揃っているかはもちろんですが、学生が自由に使えるかなども見てみましょう。自習室や図書室などの設備も要チェックです。こちらはパンフレットに掲載していない学校も多いですが、その場合はオープンキャンパスに足を運んでみましょう!

Point5 先生について

先生について見るポイントは、今でも医療の現場で理学療法士・作業療法士として活躍している先生かどうか。現場経験の豊富な先生であれば、教科書に載っている内容の勉強だけでなく、就職してから役に立つ技術やノウハウを教えてもらえます。カリキュラムで決まっている内容以上のものを得られるかどうか、先生の情報についても見てみましょう。

Point6 学費サポートについて

理学療法士・作業療法士になるためには、実習が必須です。学費を見る際には、授業料だけでなく実習費や設備費などもしっかり見ましょう。学校によっては、入学後に実習費等でまとまった金額が必要になる場合がありますので、学費以外に必要な金額も確認できると良いでしょう。また、奨学金などのサポートを独自に設けている学校もありますので、自分に合ったものがあるかどうか確認してみましょう。

Point7 入試制度について

学校によって、色々な入試方法があります。こちらも資料請求をしたら学校パンフレットと一緒に募集要項が送られてくるはずですので、確認しましょう。「サッカーが得意だから、面接でアピールしたい」「吹奏楽部だから、将来は音楽で人を癒したい」など、今の部活や経験が自己アピールとして活かせる学校もあります。

学校パンフレットは何校くらい取り寄せればいいの?

学校パンフレットは何校くらい取り寄せれば良いのでしょうか?これは、人によって異なりますが、「もうこの学校に決めた!」と1校しか取り寄せない人もいますし、「全然決められない」と、10校以上取り寄せる人もいます。平均すると、3~4校取り寄せる人が多いようです。先生や先輩、親御さんとも相談し、気になる学校を調べてパンフレットを取り寄せましょう!

ほとんどの学校では、パンフレットは送料含めて無料になっています。学校のことを「もっと知りたい!」と思ったら、気軽に申し込んでみてください!

ただし、大手の進学情報サイトでは、「10校まとめて請求すると図書カードプレゼント!」などといったキャンペーンを開催していることがよくありますが、むやみやたらと興味もない学校のパンフレットを請求しても混乱するだけですからやめておきましょう。

夜間部で学ぶ理学療法士・作業療法士を目指すには、ライフスタイルと学びを両立が大事

理学療法士・作業療法士を目指す学生に夜間部が選ばれる理由

理学療法士・作業療法士を目指す学校で、夜間部がある専門学校は多数あります。夜間部で学ぶ学生の特徴は、経歴や年齢層が多彩なこと。昼間働き、夜間学びながら理学療法士・作業療法士を目指す社会人もいます。

夜間部の学生はモチベーションも高く、刺激のある環境を求め、あえて夜間部を選んだという学生も多いです。

昼間部とほぼ同じカリキュラムで、働きながら学ぶことを意識し、時間数をおさえた夜間部は、ライフスタイルと学びとを両立したい人におすすめです。目的意識が高く、働きながら確実に実践力を身につけられます。

また、夜間部がある学校は授業後も図書館や自習室を利用して、自習することができるところがほとんど。わからないことは教員に質問することも可能で、学生の復習をバックアップしてくれます。就職サポートや学費サポートも、もちろん昼間部と変わりありません。

働きながら学べ、学費サポートも豊富な夜間部

夜間部は、昼間部に比べて学費の負担が少なく、授業料の分割納付も可能なケースが多いです。

それは、「働きながら学びたい」という学生が多いため、学校側が学費のサポートを手厚くしてくれているのです。これを利用し、「学びたい」という意欲を学費の面でなくしてしまわないように、モチベーションを高くして頑張っている学生が多数います。

必要に応じて、奨学金を利用しながら無理なく学費を納めていくことができるように、在学中のプランニングも重要になってきます。

夜間部の学生に向いている人とは?

夜間部に向いている人は、ライフスタイルに合わせた学びをしたい人です。具体的には以下の人などが夜間部に向いているのではないでしょうか。

社会人、ダブルスクールの学生

夜間部の最大の特徴は昼間の時間が自由に使えるということです。理学療法士・作業療法士には一度社会に出てから第2の人生として転職される方がたくさんいますのである程度社会経験があり、お仕事をしながら学校に通いたいという方や、大学在学中にダブルスクールで専門学校の夜間部に通い、国家資格取得を目指す方にもおすすめです。。

昼間のアルバイトを考えている人

昼間のアルバイトをしながら夜間部に通う方は多くいます。学業を中心とした生活を考えると、正社員ではなくアルバイトの方が良いでしょう。

理学療法士・作業療法士の専門学校には、病院や施設からリハビリ助手など医療系のアルバイト求人が来ていることが多いです。一般の職業に比べて、医療現場で働くことができるというメリットだけでなく、実習期間や試験前にお休みがいただけるなどの配慮をしてもらえるということも大きな特徴です。

学校によっては、昼間部・夜間部とそれぞれにもっと特徴やメリットがあります。学校ホームページやパンフレットで、それぞれの情報を見比べて自分に合った学科を選んでください。

作業療法士と介護福祉士の違いって?2つの国家資格を徹底比較!

一見、似ているように思える作業療法士と介護福祉士。どちらも医療福祉系の国家資格であることから違いがわかりずらいという方もいらっしゃるかもしれません。この記事では、作業療法士、介護福祉士それぞれの職業の特徴を紹介すると同時に、2つの資格の違いについてまとめています。

ぜひ、作業療法士・介護福祉士、または別の医療系資格を検討する際の参考にしてください。

作業療法士の資格・仕事について

作業療法士は、理学療法士や言語聴覚士と並ぶリハビリテーション医療の専門職です。具体的な仕事内容として、日常生活(料理や洗濯など)ができるように身体機能の回復を図り、もしも障がいが残ってしまっても元の生活に戻れるように患者様のQOLを考えます。

また、身体のリハビリだけではなく「心のリハビリ」も行います。今まで不自由なくできたことができないもどかしさで、イライラしてしまったりストレスを抱える患者さんは多くいらっしゃいます。このようなストレスを減らすため、気分転換のレクリエーションや、話を聞くといったことも作業療法士の大事な仕事です。また、同じく患者さんを支えるご家族のサポートをすることも大切です。

作業療法士は国家資格のため、養成校で学ぶことが必須です。養成校にて国家資格の受験資格を得て、その後受験をし初めて作業療法士として認められます。

養成校へは、高校を卒業してからすぐに入学する方もいますし、最近は社会人からのキャリアチェンジで専門学校などの養成校に入学する方も多くなっています。これからますます高齢化が進む日本において、需要が高まっている仕事です。

作業療法のリハビリというと、老人ホームで高齢者を担当するイメージが強いかもしれません。もちろん高齢者へのリハビリも大事な仕事ですが、作業療法士は「子どもに対するリハビリテーション」も行います。例えば、手に発達障害のある子どもに対し、遊びの中に「手を使う」動作を取り入れ、少しずつ発達を促していくリハビリを行ったりします。

子どもの場合は「今までできていたことができない」辛さというよりも、「皆ができていることができない」辛さを持っていることが多く、心のケアも充分に行う必要があります。

介護福祉士の資格・仕事について

介護福祉士は、日常生活が大変で生活に困っている高齢者や身体や精神に障害のある人のために、食事や入浴を始めとして排泄などの身体介護全般を行う仕事です。

介護福祉士も国家資格を持たなければ働くことができません。しかし資格がなくても介護の仕事をすることは可能ですが、資格者よりも介護福祉士の資格を持っている方が転職時・給料などの点で有利と言えます。

介護の職場では、介護の人材が不足しており、働く人の入れ替わりが激しいため国家資格を持つ介護福祉士は重要な仕事をすることが期待されます。介護福祉士は福祉現場においてかなり重要な役職であり、主任やチーフになるのであれば資格を持っていることが望ましいです。

そして、高齢化社会が加速する中で、介護サービスは充実し、在宅介護や訪問介護など種類も多様化してきました。今は、高齢者の旅行を手助けするトラベルヘルパーや、アロマを取り入れた介護セラピストのように複合的な介護の形も増えています。ペッパーのような人型ロボットを使った介護など最先端の技術を取り入れている病院・施設も出てきました。

こういった社会背景があり、どのような介護福祉士になりたいか・どんな介護をしていきたいかを考えて実践できる介護福祉士が今後求められています。

作業療法士と介護福祉士の違い

一見、似ているような2つの国家資格ですが、まずはその目的に違いがあります。介護福祉士は「生活自体を手伝うこと」が目的であり実際の業務であるのに対し、作業療法士は「自分で生活できるようにすること」を目的として、そのためにリハビリテーションを行います。

作業療法は日常的な動作を“できるようにする”ための支援であり、できない作業をできるようにしたり、作業ができないというストレスを緩和したりします。その点では、介護福祉士のように、排泄や食事といった日常の全てを補助するのではないという違いがあります。

作業療法士と介護福祉士では職場も違います。介護福祉士は、介護施設や訪問介護や老人ホームなどが一般的です。看護助手として病院などで働くこともありますが、大多数ではありません。一方、作業療法士は老人ホームや介護老人保健施設でも活躍していますが、一般の病院やリハビリテーション病院の勤務の方が多い状況です。作業療法士の方が医療に関するところで働く機会が多いという違いがあります。

また、作業療法士と介護福祉士は、給料や年収にも違いがあります。一般的に施設で働く正規職員の介護福祉士の月給は手取りが15〜17万円前後で、年収は250万〜400万くらいと言われています。平均年収は3,224,900円です(介護福祉士以外も含む 出典:厚生労働省「平成28年 賃金構造基本統計調査」)。

対して作業療法士は手取りの月収で23万円〜27万円前後といわれており、年収は350万円〜500万円くらいが相場です。平均年収は4,069,600円です(理学療法士も含む 出典:厚生労働省「平成28年 賃金構造基本統計調査」)。

給料や年収は職場や現場によって変わりますが、総じて作業療法士の方が年収が高いと言ってよいでしょう。

このように、2つの国家資格は様々な違いがあります。これから医療福祉系の国家資格取得を目指す方は、自分がどんな仕事がしたいのかを思い描いてみるとより具体的になると思います。

 

有資格者支援金で資格取得をサポートします

日本リハビリテーション専門学校では、作業療法士や理学療法士を目指している医療福祉系の資格をお持ちの方のキャリアアップを応援する為、有資格者支援金制度を設けています。

対象資格

介護福祉士/保育士/社会福祉士/精神保健福祉士/介護福祉士実務者研修修了者/介護職員基礎研修修了者/介護職員初任者研修修了者/ホームヘルパー(1級もしくは2級)/柔道整復師/はり師/きゅう師/あんまマッサージ指圧師/看護師/臨床工学技士/臨床検査技師/診療放射線技師/救急救命士/歯科衛生士/健康管理士/福祉用具プランナー/福祉住環境コーディネーター/福祉用具専門相談員/アスレティックトレーナー/音楽療法士/准看護師/教育職員免許状(普通免許状)/健康運動指導士/公認心理師/臨床心理士

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