日リハ夜間部女子が
日々の学びを語り合う。
- 01:それぞれの境遇の中、
日リハ夜間部に決めた理由。 - 02:夜間部だからこそ学びを最適化。
クラウドシステムで効率よく学ぶ。 - 03:長期実習には様々なドラマが。
離れていても教員たちは
24時間体制(?)でバックアップ。 - 04:最終仕上げ、ここから国家試験に向かう。
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神奈川県から通学
作業療法学科夜間部4年生
稲田はなのさん(27才)
特別養護老人ホーム(介護福祉士)稲田さんの1日の時間割はこちら
⇨日リハ -
千葉県から通学
作業療法学科夜間部4年生
吉田千花さん(38才)
文教大学卒⇨一般職⇨ヘルパー吉田さんの1日の時間割はこちら
⇨日リハ -
埼玉県から通学
作業療法学科夜間部4年生
関崎優香さん(22才)
所沢中央高校卒⇨日リハ関崎さんの1日の時間割はこちら -
東京都から通学
作業療法学科夜間部4年生
永木百合子さん(32才)
東京造形大学卒⇨一般アルバイト永木さんの1日の時間割はこちら
⇨日リハ
どうしてニチリハに
入ろうと思ったの?
- 稲田
- もともと介護福祉士として働いていて、より医学的な知識を深めたいと思ったのが作業療法士を目指した動機です。日リハ以外にも何校か見学したんですけど、日リハの落ち着いた雰囲気が良いなと感じました。それに、対応してくれた先輩がちゃんと質問に答えてくれて、丁寧に接してくれました。学校としても、一年次にマナー講座が設けられていたり、実習前にセミナーがあったりするなど、学生のバックアップをしっかりされている印象を受けました。
- 吉田
- 私もほかの大学や専門学校も見学したんですけど、ここは学生の方が対応してくれて、学校生活がイメージしやすかったですね。あと、先生と学生が笑顔で話しをしていて、とてもアットホームな感じが良かったです。それに創立からの歴史も長いですし、そういう学校は実習先や卒業生との関係性も深いから、システムとしても安心できますよね。
- 永木
- みんな結構説明会に参加していたんだね(笑)。自分は見学自体、ほとんど行ってなくて。働きながら通いたいと思ってたので、夜間部だけで探していたんですね。三年制、四年制がある中で、四年制の学校の方が、臨床に出た際に役立つ知識を効率的に得られるかなと思ったんです。
- 吉田
- すごくしっかりしてるよね。
- 永木
- 四年学ぶって考えたときに、無駄な時間はあんまり作りたくないなって。だから家から近かったのも決め手になったかな。学費は最初高いかなって思ったんですけど、実習費込みということだったので、それなら思ったより大丈夫だなと。実習では宿泊先も全部学校側が準備してくれるっていう話だったので、そこも利点でした。関崎さんは高校を卒業してすぐ入学だから、みんなとは少し違ったキャリアだよね。
- 関崎
- そうですね。高校のときにどんな学校に行きたいかのクラス分けがあって、学校の先生と話していく中で、この学校はどう? とおすすめしてもらったのが日リハだったので見学に行きました。自分も実習が多いこと、それからお昼に働きたいというのがあって夜間部を選んでいて。あとは電車の乗り換えが嫌いだから、通学が楽だなと(笑)。
- 永木
- 通学時間は大事だよね。周りに社会人経験者が多い中で、学べたこともある?
- 関崎
- 一般的なマナーを教えてもらいましたね。例えば、お世話になった施設へのお礼の手紙の書き方や、実習先への電話のかけ方とか、当たり前なんだけど知らなかったこと。このメンバーの中では特に稲田さんから教わりました。
- 稲田
- 本当に?(笑) 同じ目線で切磋琢磨しながら学んできたという印象でしたね。
- 関崎
- そうですよ! 基本的にはみんなしっかりしている方ばかりなので、頑張ってついていきながら教わる形です。授業中でもそうなんですけど、良いところを盗みながら学んでいきましたね。同年代ばかりだとゆるんでしまうかもしれませんが、夜間部はさまざまな人たちがいるので気が引き締まるというか、サボれない。そういう意味で、地に足がつく環境だったかなと。
- 永木
- 夜間部のほうが焦りがあるよね。自分で学費を払っている人も多いから、一時間あたりいくらか、とか考えながらやるし(笑)。
- 吉田
- 意外と切り替えしやすいから、授業中とそれ以外の時間ではオンオフしっかり分けられて、自由って感じですよね。それは学ぶ上で大切なことだと思う。
学校生活はどうだった?
- 稲田
- 一年次は基本的な医学、解剖学、生理学などを学んでいって、2、3年次に実用的な治療として生かしていくということで、カリキュラムとして充実していました。勉強家の人がたくさんいますし、グループワークも多いので、助けられたり、自分の足りない知識に気付かされたりというのはすごくあって。
- 関崎
- みんなで教え合ったりもしますよね。
- 永木
- 最近は国家試験も近いから、昨日ここまでやったよ、そっちは? そこまでしか? みたいなマウントの取り合いも本気でじゃないけどやっているよね(笑)。やってないことを自慢するような雰囲気はないので、そこがすごく求めていたものと合致しましたね。
- 吉田
- 夜間なので学校や、放課後の時間をどう過ごすかも大事ですよね。日中は学校に近いところでアルバイトをしていて、その後学校、という感じなんですけど、家が遠くて帰るころには11時くらいになっちゃう。私の場合は家事もあったので、夜に復習するのが難しいんです。ただ、アルバイトの時間が短かったので、そこから時間を見つけて課題をやったりしていました。
- 稲田
- 私も家が遠いから、夜に時間がないって話、すごくわかります。
- 吉田
- 電車の移動時間中にこれだけやるとか、重点的に学ぶ授業はこれとか、しっかり配分を決めていかないといけないですよね。
- 永木
- 私は、当たり前なんだけど授業中に絶対寝ない、学んだことは絶対にその日に覚える、というスタンスで。なるべくその日に分からなかったことは家に帰って復習して、次の日に持ち越さないようにしていました。もっというと、分からないことを作らないように授業を聞いて、どうしてもわからなかったら復習する、みたいなイメージで過ごしていたから、最前席でずっと聞いていましたね。
- 関崎
- 永木さんはものすごくストイックだから、真似できない!と思いましたもん(笑)。
- 永木
- 留年するのが嫌だったから(笑)。昼はアルバイトをしていたんだけど、入学前からずっと続けていたところだったから、融通が効くところもあって、時間を二時間くらい短くしてもらったんですね。「この日はテストなので休みたいです」というのも了承してもらえる環境だったから、勉強しやすかったと思います。
- 稲田
- 私は日中、アルバイトを5時間だけやっていたんですけど、さっきも言ったように家が遠いので帰ったら12時くらい。働いて、学校に行って、自主的に勉強することは結構苦労しました。午前中に家で勉強したり、カフェに行ったり、学校の図書館で勉強したりするのを日課にしていたかなあ。奨学金を借りていたこともあって、なるべくアルバイトに時間を割かないようにと思っていたので、慣れてくるとやりやすかったですね。慣れるまでが大変。
- 関崎
- 自分もアルバイトをしてて、朝6時からお昼の2時くらいまで。そこから学校に来るんですけど、間があるのでそこで課題をやっていました。先生によるんですけど、授業のスライドや書類をクラウドに上げてくださる方もいて、スマホで資料を読むことができるからすごく便利でした。
- 永木
- 夜間部の先生に、たぶんだけどクラウドに強い方がいるのでそういうシステムを作られたんじゃないかな。昼間部は時間がたくさんあるけど、夜間部は限られているから少ない中で効率的に学べるようにやってくれていたんだと思います。
- 岡崎
- 移動中はそれで勉強ですね。あと自分は永木さんのように、その日のうちにはできない人なので(笑)、試験一週間前になって、分野別に得意そうな人にポイントを聞くというテクニックを使っていました。
- 永木
- それも一つの効率的な勉強法だよね(笑)。
- 関崎
- たぶん(笑)。人に聞くって大切で、良いところを盗むという話と近いけど、こういう勉強法もあるんだということや、どうメモを取っているのかということも含めて、いろんな人から学べる点はやっぱり多いです。
実習、やってみてどうでした?
- 吉田
- 患者さんと向き合うのが初めてになるので、難しい部分もたくさんありましたが、作業療法だけでなく、自分の性格上弱い部分も実感することができたんですね。バイザーの先生がいて、改善していくにはどうしたらいいかを教えてくれたりもしました。
- 稲田
- 実習先にはニチリハの先輩が多くいて、不安なことや国試のことを相談させてもらいました。先生も含めて、聞きやすい環境で良かった! と思いましたね。最初は不安ばかりだったから。今まで勉強してきたことが上手くいかせないと感じた時もありましたが、そのとき先生から「目の前にある、できることから一つずつやっていきなさい」と言ってもらったのがとても印象に残っています。
- 吉田
- やっぱり緊張もすごくしますしね。
- 稲田
- そうなんですよ……。病院の先生が見ているし、何より患者さんへの対応を間違えてはいけないプレッシャーがあって。その先生の言葉で、肩の荷が下りて素直に向き合うことができるようになったから、あの言葉はありがたかったです。
- 吉田
- 私はプレッシャーよりも、すごく気を使ってしまったんですね。先生にも言われたんですけど、空気を読みすぎていると。例えば、忙しそうだから今聞いたら迷惑になるかも、って引いちゃう部分が多くて。でも一回声をかけてみて、断られたら次の機会にという形でやっていければいいですし、「まず動いてみる」ことを学べたのが大きかったかなと思っています。
- 永木
- 病院に行くのも初めてだし分からないことだらけで、右も左もわからずに困って先生に電話する、なんてこともありました。四箇所に長期実習行ったんですけど、その中に沖縄と北海道というかなり離れた環境がありまして(笑)。
- 吉田
- 北海道は雪もすごそうだし、それだけでも大変そう。
- 永木
- 本当に不安だったね……。北海道の病院は分野的にも難しいところだったので、なかなかうまくいかなくて、夜の11時くらいに「助けてください!」って先生に電話したら、遅い時間なんですけど一時間以上も親身にお話してもらって。救われました。それ以外にも、先生には「良い資料ありませんか?」と教科書や本を紹介してもらったり、本当にいろいろサポートしてもらいました。
- 稲田
- 実習中の勉強時間はどうやって確保してた?
- 永木
- そこはもう割り切って。実習ではフルタイムで病院にいて、その後に毎日書いて提出する報告書的なものもあるし、後半になってくると、レポートも書かなければいけないから時間管理が難しかった。ただ、学校からはしっかり寝なさいと言われているので、分からないところは次の日にちゃんと聞くようにして、睡眠時間は取るようにしていました。
- 吉田
- 施設によるのもあるよね。中にはそんなに大変じゃないところもあるし。バイザーの先生たちも健康への配慮をすごくしてくれるから、むしろ先生の負担のほうが大きいと思うんです(笑)。
- 永木
- 私が行った実習先には、「5時半までには絶対帰って」「提出書類も1時間以上かけないで」という場所もありましたね。関崎さん、印象的なことはあった?
- 関崎
- 私は三年の一回目の実習の時です。書類を書くのがもともと苦手で。デイリーノート、ケースノートといわれる報告書を書き上げることができなかったんですね。だんだん寝る時間も少なくなっていくし、さすがに先生に相談して、休日でしたけど、改善方法を教えてくれたおかげで、今は無事、たくさん書けるようになれました。
- 永木
- 枚数が決まっているわけではなくて、私はデイリーノート一枚でいいよって言われて。それも施設によって違いますよね。
- 関崎
- 一人の患者さんを重点的に見るのは実習でしかできないから、ケースノートを重点的にというところと、いろいろな人と触れ合えるから、その人その人のことをデイリーノートでたくさん書いてほしい、というところがありました。
- 稲田
- そういう実習を私たちは経験し終えたところで、次はついに最後の難関、国試です。まだ先だけど、いまからちゃんとやっておこうね。
- 永木
- 今までやってきたことを出せたらうまくいくと思っているので、そんなに緊張はしてないんですよね。今まで通りやっていきます。
- 吉田
- ちょっと不安もあるけど、みんなで教えあってという時間がくると思うので、そのときは助け合っていこうね。
- 関崎
- 良いポイントを盗みつつ、私も頑張っていきたいと思います(笑)。
それぞれの1日
- これまでのニチリハ生活を
振り返っての感想を聞かせてください? - 学校の勉強や実習自体は大変でしたが新しい知識を学ぶ事ができる楽しさもありました。同じ境遇で大変さを共有できる仲間もいましたし、高校時代よりも楽しく充実した学校生活を送る事ができたと思います。
- 残り少ない日リハ生活を
どう過ごしたいですか? - まずは国試に受かり、来年の4月にはOTとして働けることを第一に考えています。現在行っている国試対策のグループワークをみんなで頑張っていきたいです。個人的には余裕を持って試験に臨みたいので、本番で焦らないように今から真剣に取り組みます。
- 卒業後の意気込みを聞かせてください。
- 私は高齢者の方々が住み慣れた地域でその人らしい生活を送れるようにサポートできるような作業療法士を目指します。作業療法士は学校を卒業してからも学びの多い仕事だと思うので、色々な人に頼りながらも責任感を持って医療に従事していきたいと思います。
- これまでのニチリハ生活を
振り返っての感想を聞かせてください? - 通学時間もかかるので通うのは大変でしたが、クラスメイトに助けられながら楽しく勉強できたと思います。
- 残り少ない日リハ生活を
どう過ごしたいですか? - クラスメイトと励まし合いながら国試に向けて頑張りたいです。
- 卒業後の意気込みを聞かせてください。
- 関わらせていただく方の生きがいを実現できるOTを目指します。
- これまでのニチリハ生活を
振り返っての感想を聞かせてください? - 夜間部ならではだと思いますが、前職が多種多様なクラスメイトたちが多く、今までの生き方や考え方に刺激をもらって視野が広がりました。授業で専門的な知識を学ぶだけでなく人間的にも成長できた4年間だったと感じます。
- 残り少ない日リハ生活を
どう過ごしたいですか? - せっかく実習が8月前半に終わるカリキュラムなので、半年間の国試対策は焦らずじっくり後悔のないように取り組もうと思っています。
- 卒業後の意気込みを聞かせてください。
- リハ職に興味を持ったきっかけが、実家の祖母が訪問リハを受けていたことなので、ゆくゆくは訪問リハにかかわってみたいと考えています。疾患や病期を限定せずに、かかわった方々が「生活しやすくなった、楽しくなった」と良い変化を実感できるOTになりたいと思います。
- これまでのニチリハ生活を
振り返っての感想を聞かせてください? - 課題やテストなど大変な期間もありましたが、それ以上に楽しい思い出がたくさん出来ました。4年生でのインターンでは自分の3年間してきたことが知識として身に付いていることを実感でき、今後の課題もみつけられ充実した実習になったと思います。
- 残り少ない日リハ生活を
どう過ごしたいですか? - 後悔しないように最後まで気を抜かずに勉強し、国試に挑みたいと思います。
- 卒業後の意気込みを聞かせてください。
- 広い視野をもち、選択肢を多く持てる作業療法士になりたいと思います。
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